50代、60代、70代の平均貯蓄・負債は増えている? 減っている? 各年代の特徴を見る
LIMO / 2019年9月7日 10時15分
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50代、60代、70代の平均貯蓄・負債は増えている? 減っている? 各年代の特徴を見る
年金の受給年齢が上がったり、受給金額が減ったりする可能性に不安を感じている人も多いのではないでしょうか。それだけではなく、最近では年金だけでは生活費が足りない問題も浮上しています。では今、定年退職を目前にした50代や、定年退職後の60代・70代はどのくらい貯蓄があるのでしょうか。それぞれの年代の特徴を紹介します。
50代・60代・70代の貯蓄額現在高・負債現在高の平均とその推移
2019年5月に発表された総務省の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2018年(平成30年)平均結果-(二人以上の世帯)(https://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/pdf/2018_gai4.pdf)」で50代・60代・70代の貯蓄額および負債額の状況を見てみましょう。
貯蓄額現在高の平均(二人以上の世帯)
2013年:50代 1595万円 60代 2385万円 70代 2385万円
2018年:50代 1778万円 60代 2327万円 70代 2249万円
50代の貯蓄額は、毎年若干変化するものの2013年から2018年の5年間で増加しています。また、60代・70代の貯蓄額は若干減少傾向にあるようです。
では、負債の状況はどうでしょうか?
負債現在高の平均(二人以上の世帯)
2013年:50代 607万円 60代 204万円 70代 93万円
2018年:50代 683万円 60代 207万円 70代 104万円
貯蓄と同じく5年間の変化を見てみると、どの世代でも負債額が増えていることがわかりました。
最後に貯蓄現在高から負債現在高を差し引いた純貯蓄額を見てみましょう。
純貯蓄額の平均(貯蓄現在高から夫妻現在高を減じたもの、二人以上の世代)
2013年:50代 988万円 60代2181万円 70代2292万円
2018年:50代 1095万円 60代2120万円 70代2145万円
純貯蓄額の平均は、50代約100万円増、60代は約60万円減、70代は150万円弱の減少となっています。
50代の貯蓄・負債の特徴
50代は上記の5年間で平均貯蓄現在高・負債現在高ともにやや増えています。50歳代半ばから後半にかけては定年退職が意識される年齢です。年金の受給時期の年齢が上がる可能性などを考えて、老後に備えて貯蓄高を増やしたいという人が多いかと思います。
特に子供が独り立ちした後は一気に老後資金を蓄えようと考えるケースもあるでしょう。老後に向けた貯蓄額が心もとないと思っている世帯は、50代がお金を増やすラストチャンスです。妻も働く、副業を始めるなどの手段で世帯収入を増やし、貯蓄額を増やしていきましょう。
60代の貯蓄・負債の特徴
60歳代の平均貯蓄現在高は5年間でやや減少しているものの、2000万円を超えており「比較的安定した水準」といえるでしょう。50代に比べて1000万円近く増えているのは、退職金や住宅ローンの完済などが影響しているのではないでしょうか。
ただし、平均寿命が伸びており、それに伴う医療や介護費用、年金で足りない生活費を老後資金で補填しなくてはいけないことを考えると、100%安心とはいきません。この後どのくらい生きることができるか、何が起きるかは分からないので、健康で働ける機会があるならば少しでも収入を得ることを考えた方がよさそうです。
70代の貯蓄・負債の特徴
70歳代では仕事も引退して、年金受給も始まり、まさに「老後」という人が多いでしょう。貯蓄現在高の平均は5年で減少してはいるものの、60代同様に2000万円を超えています。
投資などをしていれば収入がある人もいるでしょうが、ほとんどの場合、収入源は年金のみになります。年金の範囲で慎ましく生活して、貯蓄をできるだけ減らさないようにしている人が多いのではないかと推測できます。
おわりに
何歳まで健康に生きるか分からない長生きリスク。なるべく子供の世代など家族に迷惑をかけないよう十分な貯蓄を残したいと思っている人が多いのではないでしょうか。
老後は公的年金に加え、少しずつ貯蓄から切り崩すことも必要となってきます。そのため、健康で元気がある間は働き続けることも選択肢の一つです。収入を得ることができ、気持ちも若くいられるでしょうから、現役のうちから老後の働き方を考えておくといいかもしれません。
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