3歳児の母の焦り…えっウソ!あの子、ひらがなをもう読んでいる?
LIMO / 2019年9月7日 19時45分

3歳児の母の焦り…えっウソ!あの子、ひらがなをもう読んでいる?
子どもの成長には、個人差があって当然!と頭ではわかっていても、実際によその子にできて、わが子にできないことを目の前にすると、焦ってしまうのが親の心理ではないでしょうか。今回は、ママ友会でわが子と同じ年の3歳の女の子がひらがなを読んでいることに気付き、そして焦り、その後に筆者が取った行動を振り返ります。
ママ友会でのまさかの発見!あの子、ひらがなを読んでいる?
筆者には、産後入院中の相部屋で出会い、退院後もよい関係が続いているママ友がいます。産後の入院中に出会っただけあって、お互いの子どもの誕生日は2日違い。子どもの性別は異なるものの、初めての育児の悩みを共有しながら交流を続けてきました。普段はLINEでやりとりをすることが多いのですが、半年に1度くらいはランチ会などをしています。
そして、お互いの子どもが3歳半を迎えたころ、彼女と恒例のランチ会をすることになりました。その日のランチ会場に選んだのは、おもちゃが豊富なキッズスペース付きのカフェ。子どもたちが遊ぶ様子を見ながら、ランチを楽しめるお店でした。
幼いころから何度か会っているからか、子どもたち2人はとても仲良し。キッズスペースを散策するように、いろいろなおもちゃを持ち出して遊んでいました。ふと、息子が1冊の絵本を本棚から取り出してきました。それは、自宅にもある「はたらくじどうしゃ」という絵本。
息子が絵本を自慢気に女の子に見せると、2人仲良く隣り合って座り、声をそろえて絵本を読み始めました。
「こがたポンプしゃ」
「たいねつきゅうなんしゃ」
「あわほうしゃほうしゃ」…
その様子を見て、筆者はママ友に聞きました。
筆者:「女の子なのに、自動車の絵本好きなんだね!あの絵本、お家にもあるの?」
ママ友:「いや、はじめて読んでいるんじゃないかな?あの子、自動車にはあまり興味ないみたいよ。」
筆者:「えっ?ウソ……!?今、はじめて見た絵本…?」
この絵本は、これまで幾度となく読み聞かせてきた息子のお気に入りの1冊。そのため息子は絵本の内容を暗記しているので、難しい車両の名前も言えて当然。しかし…車好きでもない女の子が、「あわほうしゃほうしゃ(泡放射砲車)」なんて知っているワケがありません。そこで、よくよく注意してみると、女の子は絵本の文字を指でなぞりながら1文字ずつ読み上げていたんです!
正直、愕然としました。わが子は3歳になってやっとお友達とも会話が成り立つようになってきたと喜んでいたレベル…文字を読むなんて、はるか先のことだと思っていたからです。また女の子と息子の誕生日が2日しか違わないという事実も、筆者が驚きを隠せなかった要因のひとつでしょう。
慌てて3歳児向けの教材を買いに書店へ
ランチ会での出来事から、息子への教育が十分ではないのでは?今から教えれば、女の子に追いつけるのではないか?など、焦りの気持ちからいろいろな考えが巡りました。そして気付けば、息子を連れて書店の学習コーナーへ立ち寄っていたのです。
まず手に取ったのは、お風呂の壁に貼れるひらがな表です。のりもの好きな息子のために、電車がモチーフとなった商品を選びました。そして次に、3歳児向けの学習ドリルのコーナーへ。幼児向けの学習ドリルを見ること自体、そのときが初めてでしたが、その種類の多さにびっくり!さらに、ひらがなを学ぶための教材の中には「2・3・4歳児向け」というものもあることを知り、「ひらがな学習って2歳から始める子もいるんだ…2歳なんて、息子はやっと言葉が出るようになったころなのに…。」と、驚きが止まりません。
その日は、筆者の独断で選んだ「2・3・4歳児向け」のひらがな学習のドリルと息子が希望したハサミを使って工作をするドリルの2冊を購入しました。
よその子を比べて焦っても仕方がない
“1日1ページ、ドリルをやってみよう”という目標を立て、息子に勉強を教えるという初の試みのスタートです。息子は、机に向かって作業に取り組むということは嫌いではないようで、1日1回10分程度の学習であれば楽しめているようでした。
それから2週間ほどが経ち、息子との学習についていくつかの気付きがありました。
・ひらがな学習のドリルはまだ早すぎた
・ハサミやのりを使って工作するのが得意!
・お風呂のひらがな表は大正解!50音をすぐに暗記できた
・1日1回は大変。週に2~3回がベスト
ひらがな学習のドリルは、まだえんぴつを思うように操作できない息子にとって、かなり難易度が高いように感じました。まずは迷路遊びなどをして、えんぴつの扱いを学ぶことが先なのでしょう。しかし勉強タイムを始めたことにより、息子がハサミやのりを器用に使いこなすことや50音をスムーズ暗記できたことから、記憶力は決して悪くはないということに気付くことができました。
また同時に、わが子とよその子どもと比べたことを反省しました。よその子どもに比べてわが子ができないことに注目するのではなく、わが子ならではのよさや得意なことに気付き、尊重することが親の大切な役目のだろうと思いなおしたのです。
わが子の成長を心から喜べる親でありたい
よその子どもにできて、わが子にできないことに気付いてしまうと、どうしても焦りが出てしまうのが親の心理ではないでしょうか。しかし1人ひとりの顔が違うように、得意・不得意なことも人それぞれ。比べる必要なんてありません。どんなに些細なことでもわが子の成長を心から喜び、肯定することこそ親の務めなのではないでしょうか。
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