学校では教えてくれない「お金のこと」。資産をふやすのに本当に必要なのは?
LIMO / 2019年9月15日 20時15分
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学校では教えてくれない「お金のこと」。資産をふやすのに本当に必要なのは?
お金に関する知識は、なぜか学校では学びませんよね。大事なことなのに、親や周りの大人がたまに口にする一言二言から学ばなくてはならない状況です。そのため日本でお金のことを学ぶのはハードルが高いと思われがち。そこで今回は、学校では教えてくれないお金の話について紹介します。
「お金をつくること、ふやすこと」は情報戦
お金をふやしたいと思ったとき、あなたは何をしますか。「こうやって貯金してみようかな」「ああやって節約してみたらいいかな」などと、自分の持っている知識の中だけでなんとかその状況を解決しようとするのではないでしょうか。
それではお金はふえません。お金をふやすということは情報量の戦いなのです。情報を多く仕入れればその中に有益な情報が混じっています。それを拾い集めてこそ最強の武器ができるのです。
もちろん、使いすぎな部分があればそれを削ることも大切ですが、それだけでは今までより無駄が減るだけで元のお金から量はふえません。お金をふやすには新たな情報が必要なのです。
情報戦と言いましたが、なぜか銀行の言うことは信じて、証券会社や保険会社が言うことは信用しないという人もいます。しかし、それでは新たな情報は出てきません。
信用しないというポリシーならそれでもいいですが、話を聞くだけ聞いてもいいはず。彼らの提供してくれた情報の中にも有益なものがあるかもしれません。情報を活かすも殺すも自分次第。与えられた情報で何を考えるかです。
好き嫌い、善悪の印象や思い込みといった先入観でキャッチできる情報は変わってきます。人間は面白いもので、たとえば「投資は怖い」と思っていれば投資関連の情報は入ってきにくくなり、結果的に投資に疎い人ができあがります。
「投資のことはよくわからないから」と言う人がいますが、それはその人が投資に対していい印象を持っていなかったことが原因である場合が多いもの。有益な情報があったとしても、無意識のうちにキャッチする情報を選択しているのです。
これは怖いことだと思いませんか。自分の関心のあることしか自分のレーダーに引っかからないので、お金に関する有益な情報をキャッチしようと思っていなければいつまで経っても有益な情報は入ってこないまま、「うまく貯金ができない」「お金が増えない」と嘆くばかりになってしまうのです。
保険に加入する前に考えるべきこと
独身のうちは親が決めた保険に加入しているとか、自分では保険に加入していなかったという人も、結婚や出産を機に保険に加入しようと考えることが多いのではないでしょうか。
保険に加入していれば安心、とつい思ってしまいがちな私たち日本人。「保険はお守りのようなもの」と思って保険に加入することも多いと思います。しかし、「お守り」は持っているだけで安心、保険も「お守り」だから加入するだけで安心、と思うのはちょっとのん気すぎるかもしれません。
私たちが保険で備えるべきものは、はっきりしています。1つは、めったに起きないような事態。もう1つは、万が一起きたら自分の蓄えではどうにもならないような事態。この2つです。
たとえば、個人賠償責任保険。個人賠償責任保険は、人にけがを負わせてしまったり人の物を壊してしまったりして自分が賠償責任を負ったときに役立つ保険です。
一時、自転車事故の損害賠償金が非常に高額であったことから注目されましたね。自転車で走っていて人を死に至らしめてしまったり、高度障害の残る状態にしてしまったりすることはめったに起こりません(当然、イヤホンをしたりスマホを見ながら運転していたりしたら別ですが)。
しかし、どんなに気を付けていても、急に人が飛び出してきたり死角で見えなかったりして事故が起きることがあるのです。そういうときに役に立つのが個人賠償責任保険ですよね。
保険は加入者皆でお金を出し合い、少しずつ損をしている状態です。そもそもの保険の成り立ちを考えると、予想できない事態、かつその事態が起きたときに自分のお金ではどうにもならないときは何かを考え、それに備えて加入するのが適切と言えそうです。
人間は基本的に「直感」で物事を判断する
ヒューリスティックという言葉をご存知でしょうか。人間というのは、何事も経験則や直感で判断してしまうということです。
誰にでも経験があると思いますが、ある議題に対して考えようというときに「なんとなく」結論を選んでしまいませんか。「なんとなくAのような気がする」という、深い根拠があるわけでもないのに口にしてしまうことがあると思います。
そう言ってしまってから、結論がAであるもっともらしい理由を探して「〇〇だからAだよ、やっぱり」「Aだったら××できるよね」などと、自分や周囲を納得させようとします。
基本的に人間は論理的に考えて結論を出すことよりも、こうした直感や経験則から物事を判断してしまうことが多いのです。しかし、これがお金の話になるとちょっと大変なことになります。
たとえば簡単なことであっても、それらしき人が流暢に、かつ自信満々に話してきたことはなんとなく納得してしまい、深く論理的に考えることなく同意してしまうことがあるからです。
保険のプロや不動産のプロに「節税になりますよ」「もし家族に何かあったらどうするんですか」などと言われているうちに「ああ、確かに」と思うようになってしまうんですよね。
お金のことは、そうした人間の特性をよく知ったうえで冷静に考えることが大切です。特に保険の加入や不動産の購入は大きな出費になります。頭の中だけで難しければ紙に書いて整理してもいいです。相手の思うつぼにならないよう注意して話を聞くようにしてくださいね。
まとめ
お金のことは考え始めるとキリがなく、そんなに考えている時間がないと思いがち。しかし、通勤中や人を待っている時間、ランチの時間、などなど私たちが何も考えていない時間は実はたくさんあるものです。
そういう時間を使って、お金について色々と思いを巡らせてみたり、情報収集してみたりするだけでもお金との付き合い方が変わってきます。ぜひ今日から1日5分でもお金のことを考えてみてくださいね。
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