会う人会う人「マルチの勧誘」だらけ…なぜ?マッチングアプリの見落としやすい罠
LIMO / 2019年9月19日 20時45分
![会う人会う人「マルチの勧誘」だらけ…なぜ?マッチングアプリの見落としやすい罠](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_13404_0-small.jpg)
会う人会う人「マルチの勧誘」だらけ…なぜ?マッチングアプリの見落としやすい罠
近年恋活や婚活の主流にもなっているマッチングアプリ。マッチングアプリの中には、安心・安全な出会いを掲げ、 おとりの偽客であるいわゆる「サクラ」が一切いない事を謳っているものもあります。
しかし、サクラではなく、実は他にも「恋活・婚活をする気がない人たち」が紛れ込んでいることをご存知でしょうか。マッチングアプリの出会いで実際にあった体験談を踏まえて、マッチングアプリを利用する上での見落としやすい「罠」について紹介していきます。
広がるマッチングアプリ 売り上げは168億円にも
マッチングアプリはスマートフォン一台で手軽に出会いを探すことができるため、恋人や結婚相手を求める人々の間でポピュラーなものと成りつつあります。
韓国IGAWorksの「デートアプリ市場分析レポート(http://jp.mobileindex.com/report/report_view.asp?s=87)」によると、2018年のデートアプリ市場売り上げ規模は168億2000万円に上り、2018年1月から12月にかけての売り上げについても、10.7億円から15億円へと112%の成長を見せています。
しかし、いざマッチングアプリで知り合った人に実際に会ってみたら、相手は恋人を求めていなかった、という残念なパターンも…実際に筆者が聞いた「サクラではないけれど、恋人ではない別のものを求めている人に出会ってしまった」という体験談を紹介します。
出会いを求めて食事に行ったらマルチ商法の勧誘!?
その日、アカリさん(仮名)はマッチングアプリで知りあった男性フジモトさん(仮名)と、都内某所にて実際に会う約束をしていました。待ち合わせ場所に時間通りに現れたフジモトさんと、予定していたイタリアンでランチを楽しんでいると、突然フジモトさんが「でもアカリさんが普通の人でよかったー!」と言ってきたのです。
『え?普通の人ってどういうこと?』と、訝しがるアカリさん。するとフジモトさんは「いや、俺このマッチングアプリで10人以上と会ってきたんだけど、大体マルチ商法の勧誘で!食事にくると大体マルチ商法の話し始めるんだよねー。そういうこと、よく体験しない?」と言ってきたのです。
アカリさんもマッチングアプリを通じて同じくらいの数の異性と出会ってきましたが、そんな体験は一度もしていないので驚いてしまいました。「恋人」ではなく同士…いわゆるマルチ商法勧誘のカモを求めている人たちが、そんなにマッチングアプリに潜んでいるなんて、と。
焦りは禁物 メッセージが少ないうちはできるだけ会わない
『いや、会ったことないですよ、そんな人』アカリさんがそういうとフジモトさんは驚いた顔で、「え〜!そうなの!じゃあ俺きっと勧誘しやすそうなんだろうな」と言っていたそうです。
しかし、アカリさんにはフジモトさんがマルチ勧誘にそんなにも当たってしまう、とある原因に気づいていました。
それは、メッセージのやりとりを始めてから、デートに誘うまでが妙に短いこと。アカリさんが今まで出会ってきた男性たちは、平均2週間ほどメッセージを重ねてからアカリさんをデートに誘っていました。しかし、フジモトさんはマッチングしてからたったの数日、10通にも満たないメッセージのやりとりでデートに誘ってきたのです。
アカリさんもいつもならそんなに短い期間のやりとりではデートには応じないのですが、フジモトさんのプロフィールがきちんと書いてあったことと、このデートを最後にマッチングアプリを辞めようと思っていたため、OKしたとのこと。
しかし、フジモトさんの口ぶりではいつもこの数日のやりとりしかせずに、相手をデートに誘っているようでした。
『相手の人となりが分からないうちにデートに誘ってしまうから、「ハズレ」を引く可能性が高いのでは?』アカリさんは内心そう思ったそうです。
「実際に会ってみないとわからない」それはそうだけど…
アプリ内には同じ趣味の人が出会いやすくなる「場」(共通点がある人を探すための機能)があり、その中には「実際に会ってみないと正直何もわからない」という類のものもあります。
確かに、メッセージのやりとりだけではわからない点も多々あり、恋人を求めているとなれば、実際に会ってみた雰囲気なども合わせて、自分と相性が良いか判断する必要があるでしょう。
しかし、少なくとも1週間程度はメッセージをやり取りしないと、会っても問題ない人か否か、というのは判断できないように思います。画面上だけのメッセージのやりとりの中でも「この人、本当は恋愛をする気がないな」という「違和感」は、何度かメッセージを重ねていると、大体雰囲気で感じ取れるものです。
早く恋人が欲しいからこそ多くの人と出会い、その中から自分好みの人を見極めたいのかもしれませんが、恋人を作る気が最初からない人と出会っても、その分のお金と時間が無駄になるだけ。
本気で出会いを求めているのなら、「数打ちゃ当たる」戦法は卒業し、本当に「この人良いな」と思った人と出会い、仲を深めていくのが恋人を作る近道なのかもしれません。
【参考】
「デートアプリ市場分析レポート」IGAWorks調べ
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