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「1人なんて全然ラク!」新米ママの心が折れる一言と、涙が出るほど嬉しい言葉

LIMO / 2019年9月20日 10時15分

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「1人なんて全然ラク!」新米ママの心が折れる一言と、涙が出るほど嬉しい言葉

子育て経験者は頼れる存在だけど…

子育てをしていて悩んだりわからないことがあったりすると、頼りたくなるのが子育て経験者からの言葉。実際に経験したからこそできる寄り添いや具体的なアドバイスは、困りごとを解決してくれたりふっと心を軽くしてくれたりするものです。

一方で、励ましのつもりの言葉にかえって傷ついてしまうことも少なくありません。筆者の経験をお話します。

「1人だけなら楽勝だよ!」には励まされた気持ちがしなかった

現在1歳の子どもを育てている筆者は、友人Aと先日お茶をしました。Aは6歳と4歳、そして5カ月になる娘を持つお母さん。お互いに結婚前からの友人同士ですが、今では話題はほとんどが子育てのことになっています。

お茶をしている時、筆者が「子どもの発熱でよく保育園から呼び出されてしまい、看病や職場に仕事を融通してもらうことが増えてきて参っている」という話をしたことがありました。働くお母さんのあるある話に深く頷いてくれたAでしたが、ふと「でも今思うと、1人だけならなんでもラクチンだったな。長女だけの時は記憶があるけど、次女が生まれたばかりの時は忙しすぎて記憶ない!」と続けました。

さらに子連れでのお出かけの話になり、筆者が子どもを連れて家族で温泉に行ったものの子どものお世話が大変で全然楽しめなかったことを言うと、「いや、1人だけなら本当に楽勝だよ! 2人目考えているなら、今こそ子連れ旅行とか思いっきり楽しめると思う。私ももっと行っておけば良かったよ」とアドバイスをくれたAでした。

子育てが始まったばかりの筆者を「大丈夫だよ!」と励まそうとしてくれていたA。乳児を含む3人の子育ては、筆者の大変さとは比べ物にならないくらい本当に大変なのだろうと、話を聞きながらAにはしみじみ尊敬の念を抱きました。しかし同時に「私にとっては、たった1人の子育ても今はとても大変なんだけどな」と感じてしまったのも事実です。

3人の子育てを経験していない筆者にとっては、Aの大変さは本当の意味では理解できないので自分と比較はできません。しかし、子ども1人だけだとしても生まれて初めて経験している子育ては、筆者なりにキャパシティギリギリでなんとか頑張っています。悪気がないことは重々承知していますが、なんとなくその頑張りを軽く見られてしまった気がして少し傷ついてしまったのです。

実母から言われた「子育ての本当の大変さは思春期以降」

先日、子どもと2人で帰省をした筆者。子どもが手づかみ食べやスプーン食べをしたがる月齢になってきて、食事の時には食べ物があちこちに散らばるので毎食後の掃除が大変だという愚痴を、母にこぼしました。

すると母は、「みんな通る道だからね。」と同調してくれた後に、「でも1歳なんて、まだ子育て始まってもいないから。物理的にも経済的にも、大変なのは思春期を迎えてからだからね」とバッサリ。

この「まだ子育て始まってもいない」という一言に、筆者は少しカチンときてしまいました。まだ子育てが始まってもいないなら、乳首が切れたり乳腺炎に罹ったりしながらも頑張っていた授乳はなんだったのか。まだ子育てが始まってもいないなら、離乳食をなかなか食べてくれない中でレシピや食べさせ方を試行錯誤していた日々はなんだったのか。夜泣き対応によって寝不足になっていたあの毎日は…。

母からすれば、たしかに筆者が経験しているのは長い子育てにおける最初のたった1年間です。この先の子育て人生において待っているさまざまなことに、今後挫折したり苦しんだりしないように、あらかじめ助け船を出してくれていたのでしょう。

しかし、それでもここまで悩んだり泣いたりしながら必死にやってきて、ようやく1歳を迎えられて今があります。そんな状況の中での「まだ子育て始まってもいない」という言葉によって、これまでの頑張りが否定され、踏みにじられたような気分になってしまいました。これは気の置けない実母だったからこそ、余計にそう思ってしまったのかもしれません。

涙が出た「懐かしく思う時がくるよ」「お母さんが倒れないようにね」

誤解のないように言いますが、子育て経験者から言われる言葉のほとんどは、勉強になり、励まされ、勇気をもらえるものばかりです。

生後4カ月だった子どもと電車に乗っていた時、子どもがグズりだしたために慌てて立ち上がってあやしていた筆者を見て、そばにいたおばさまが言ってくれた「お母さん、今は本当に大変だと思うけど、いつか『あの頃が懐かしい』と思う時がくるわよ」という言葉。

子どもの看病で毎日ヘトヘトになっていた時に、子どもがもう大きいという小児科の受付の方から「看病って本当に大変ですよね。私も経験ありますけど、自分が倒れちゃうこともあるから。お母さんこそなるべく栄養つけてたくさん寝てくださいね!」という言葉。子育ての大変さをわかってくれる人生の先輩方が言ってくれたこれらの言葉は、本当に涙が出るほど嬉しいものでした。

自分が通ってきた道だからこそ、いろいろとその先の苦労や大変さを教えてくれる子育て経験者の言葉。言う方は励ましや助言のつもりでも、言われた方の当事者からすると産後のメンタル不安も相まって「今の頑張りを否定されてる?」「そんなこと言われても、自分にとって今はすごく大変なのに」とネガティブに受け取ってしまうこともあります。

将来、同じように自分が第一子や乳児を育てている人に何かを言う側になった時、経験者だからこその何気ない言葉で傷つけてしまうかもしれないことを忘れないようにしたいと思います。

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