「未婚中年から実は多い夫の引きこもりまで」働き盛りが家に籠もる理由

LIMO / 2019年9月21日 12時15分

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「未婚中年から実は多い夫の引きこもりまで」働き盛りが家に籠もる理由

近年増加する引きこもり。実はその年齢も上昇していることをご存知ですか。今年の内閣府の発表(生活状況に関する調査より)によると、40歳から64歳までの引きこもりは、推定61万人いることが発表されました。

広い意味での引きこもりではありますが、これはかなりの数字といえます。働き盛りともいえるこの年齢の人々が、家の中に籠って生活をしている実態とは一体どのようなものなのでしょう。

いわゆる8050問題に該当する世代

調査によると、引きこもりをしている人のうち、7年以上その生活をしている人はなんと半数以上。その間の生活を父母が支えている割合は、実に34.1%にも上るといいます。80歳の親の年金で50歳の子供の生活を支えるという現状ですが、10年後にそれがそのまま9060問題となるかというと、そこには親の世代の寿命も問題もでてきます。結果、60歳で収入の途絶えた大人が路頭に迷う状態が、日本のあちらこちらで見られるのではないかと今から予想されています。そんな子供の将来を苦慮し、心中する老人の話題があがるなど、今から課題が山積していることがうかがえます。

寄生先は親だけではない

そして、引きこもり問題は独身者だけの問題ではありません。実は、この数字の中には既婚者、つまり妻がいる引きこもりの数も含まれているのです。夫、と書きましたが引きこもりをしている人の7割が男性であることから、多くの場合引きこもっているのが妻ではなく夫であると考えられます。それでは、一度は家庭を支え家族を持った人々がどのような原因で引きこもりを始めてしまったのでしょうか。

引きこもりの原因は

引きこもっている理由の多くは「不登校」、「人間関係がうまくいかなかった」、「受験の失敗」といった若い時代のものに加え、「職場になじめなかった」、「病気」、「リストラ」、「定年退職」といった、比較的年齢があがってから起こるものも上がっていました。どうやら社会に出てからの風当たりの強さに耐え兼ね、外とのかかわりを断ってしまう人が多いようです。

我が子が引きこもる場合、親は自分の子育てを振り返ったり、先生に相談したりしてきました。一方、今まで会社に毎朝出社していた夫が突然引きこもるようになった場合、妻はどのように対応していいかわからないというのが本音です。近年、そういった夫の突然の変化を悩む妻らの多くが、カウンセラーや研究施設に相談に訪れているといいます。

引きこもり夫はサインを出している?

突然引きこもってしまったように見える引きこもり夫ですが、その前兆が全くなかったわけではないようです。それでは、どのような人に引きこもり傾向があるのでしょうか。

・自己肯定感が低い:普段から「自分は何をやってもダメだ」といった自信のない発言を繰り替えす人は普段から満足感が低く、躓いてしまった際に「やっぱり自分はダメな人間なんだ」と思い込んでしまいます。実際には人並みにできている場合もあるので、そういった成功体験を積み重ねることで、少しでも自分が価値ある人間だと気づくことも大切です。

・頑張りすぎる性格:勉強や仕事に限らず、限界を超えるほど頑張ってしまう人も警戒が必要といわれています。最善の努力をしたにもかかわらず、目標が達成されなかった際に、心が折れてしまい立ち直れなかったことで、自分の殻に閉じこもるということも多いそう。

・自分の意見を発言できない:周囲に遠慮して自分の意見を押し殺すことを繰り返す人は、日々溜めてきた気持ちが爆発してしまう可能性を秘めています。少しの我慢でも、長年溜めてしまうのは危険です。

まとめ

今の社会は、一度部屋に閉じこもっしまっても「やり直しやすい環境が整っている」とはいえないのが本当のところです。どんな人にも、失敗や間違いはおこります。そうなったとき、本人がどう立ち直るかということ、周りがどのように受け入れていくかということが、大切になってくるのではないでしょうか。

<参照>
内閣府『生活状況に関する調査 (平成30年度)(https://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/life/h30/pdf-index.html)』

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