「PTA役員の実態とは?」実際に小学校のPTA役員に聞いたデメリットとメリット
LIMO / 2019年9月22日 10時15分
「PTA役員の実態とは?」実際に小学校のPTA役員に聞いたデメリットとメリット
小学校に入学すると幼稚園の送迎などもなくなり、いよいよ親の出番が減ってきた、なんて感じます。しかし、毎年春になると話題になるのが「PTA役員問題」です。近年ではSNS上でもこの話題で盛り上がり、決め方や断り方、なる時期のポイントなどとにかく話題に事欠きません。
都市伝説のような盛り上がりをみせるPTA役員ですが、その実態はどのようなものなのでしょうか。
PTA役員とは
PTAとは「Parent-Teacher Association 」の略で、日本語では保護者と教職員による教育サポート組織(団体)のことを指します。支援の対象は、すべての園児・児童・生徒です。PTA活動はあくまでボランティアとなっており、営利を目的としていません。運営の仕方や活動内容はその学校によって決められているため、地域や学校組織によって違いがあります。加入の義務はないため、入らないこともできます。一方、支援の対象はすべての子供になっているため、親が未加入でも子供は支援を受けることができます。
役員は一人一役時代?
任意といっても、子供が在籍している限りPTAに加入している、というのが現実です。最近では少子化により全校児童の減少から、保護者が一人一役何かの係に就くという学校も出てきているようです。お仕事や子育て中の保護者ももちろんいますが、自分の生活スタイルに合わせ、なるべく負担にならないものを選ぶということで乗り切っている家庭が多いよう。また、「在学中に一度やればいい」というルールの学校も多く、高学年の保護者が長を任される傾向にあることから、低学年のクラスでは役員の奪い合いが発生している、なんて話も耳にします。
役員はやっぱり大変?
では、みんなが口々に話す「PTA役員の大変さ」とはどのようなものなのでしょうか。
・あまりにも誰も立候補しないので一年だけのつもりで立候補したら、後任者が見つからず翌年からも続けることになってしまった。辞めたくてもPTA会長直々に電話が来てしまい、断れない状況に。
・企業に勤める感覚から、体質の無駄を指摘してしまったところベテラン役員から無視されるようになってしまった。また、仲の良いと思っていたママと意見が分かれ険悪に。
・打ち合わせがいつも夜。夫も帰りが遅いので、祖父母に負担をかける結果に。また、飲酒を伴う交流会が多いのも預けるのに気まずく、飲み会代もばかにならない。
学校や地域、係によって集まる頻度も人間関係もさまざま。コミュニケーションも大切ですが、本来のお役目だけやって開放してもらえない、ということがつらいと感じる人が多いようです。子供のためにはじめたのに、子供との生活に支障がでては本末転倒ですね。
やってよかった!PTA役員で得たもの
噂先行で敬遠されがちなPTA役員。しかし、役員を引き受けたことでよかったこともたくさんあるようです。
・縦割りのため、クラスだけでなく学年を越えた知り合いができた。同じ目的をもって行動していたため仲間意識も強く、上の学年の保護者が親身になってアドバイスをくれた。
・先生と顔を合わせる回数も増えるため、子供の学校での様子がリアルにわかるようになった。男子は家に情報を持ち帰らないため、学校への出入りは貴重な情報源だった。
・まだ発表されていない段階で学校の細かな日程が知れた。直前に連絡がきて仕事の調整に困ることが多かったので、スケジュールの調整がしやすくなった。
・見ているだけでは苦労がわからなかったが、実際自分が実行する側になり、いかに工夫して行われているかを知ることができた。皆さんに感謝しかない。
やらない作戦を練るよりも、どう乗り切るか考えてみよう
いくらメリットがあっても性格的に役員は向いていない、などと考える人もいるでしょう。また、育児や仕事でそんな時間ない!と思うかもしれません。しかし、役員を引き受けてくれる人もそれは同じ。自信がないのであればその旨を伝えてみたり、時間がないのであれば単発で終わる係や、自宅で作業ができるものなどないかリサーチしておくなども効果的です。ただ、介護があったり、転勤の予定がハッキリわかっている場合などは正直に話すことで、角が立たずに済む場合もあります。
なんとなくのイメージで怖いと思ってしまうPTA役員。そこにいるのは敵ではなく、子供たちの保護者です。ただ敬遠するのでなく、自分に無理することなく引き受けられる方法が見つかるといいですね。
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