夫と家事育児を分担するため、あえて下手に出てみた結果…。気づくのが遅かった!?
LIMO / 2019年9月26日 10時15分
夫と家事育児を分担するため、あえて下手に出てみた結果…。気づくのが遅かった!?
「休日の朝なのに、自分一人だけ洗濯や食事の準備でテンテコ舞い!」と、家事と育児に大車輪で休む暇もないというのは、筆者だけではないと思います。育児や家事は休日・平日に関係なく、エンドレスで行われるものです。しかし、現実的には母親側に負担がかかることがほとんどで、夫婦で分担するには程遠い状況の家庭が多いことでしょう。
筆者の夫は仕事が激務のため、平日は夕方から寝かしつけまで全ての家事と育児を筆者が一手にやっています。そんな日々が続く中、「休日くらいは楽したい!」と切実に思い、夫を育児や家事に巻き込む方法を考えるようになりました。今回は、夫に家事・育児に参加してもらうため、筆者が試行錯誤して辿り着いた方法をお伝えします。
夫は「鈍感」なんだと割り切って接することに
子どもが生まれてからというもの、夫には何度も気持ちを察して手伝ってほしい場面がありました。休日は遠出することも多いのですが、そんな朝はとても忙しいものです。食事の準備や洗濯、さらに「この本読んで!」と子供からせがまれたりすることもあります。
そんな時、「俺が洗濯やるよ」の一言を待っていても、まったくその声はあがってきません。それどころか、外出の支度が遅くなった筆者に対し、「ママは何でも遅いな~」と軽口を叩いてくるのです。
そんな夫はというと、呑気に子供とテレビを見ていることで育児をしている気になったり、掃除機をかけて家事を分担しているつもりになっています。基本的に夫は良い父親だと思いますが、家事の大変さを本当の意味で理解しているとは思えません。「いずれ分かってくれる」とずっと期待していましたが、毎回同じパターンで気持ちがモヤモヤしていることに気がついたのは、結婚10年目でした。
ちょうど第三子が生まれてから半年が過ぎた頃。今振り返ると、気がつくのが遅かったと思います。しかし、これから続く子育てや結婚生活を思い、自分の考え方を変えて接することにしたのです。「夫は超鈍感」と思うことにして、夫にお願いする形で家事分担を増やす作戦に打って出ました。
「家事をするパパだと子供も自慢できるね」と持ち上げる
筆者の夫はとても子煩悩です。平日は一緒に過ごせる時間がほぼゼロということもあり、子供を思う気持ちはとても強いので、そこを利用することにしました。「ネットで見かけたけど、家事をするパパって子供に良い影響を与えるみたい」とそっと話しかけたところ、筆者の策にはまってくれたのです。
やる気の出た夫を捕まえ、洗濯物をハンガーにかけることをお願いして様子を見ました。すると夫は子供を巻き込み、3分以内に頼まれた洗濯をハンガーにかけるゲームを始めたのです。こうして、「廊下のワイパー対決」や「洗濯物を誰が一番上手に畳めるか」など夫が勝手に考案したゲームは、少しずつ形を変えて今も継続中です。
夫を褒めたら思いがけない言葉が返ってきた…
毎日家事や育児をしている人間として、夫がする家事は特別なものではないと断言できます。しかし、家事や育児を分担することで一人で背負い込むものが減り、イライラする回数が減りました。ある日、夫に家事や育児の手伝いを感謝する言葉をかけると、子供の前で褒められて照れていましたが、思わぬ本音をこぼしたのです。「下手に手を出すと叱られると思っていたから…」と。
夫の言葉に唖然としましたが、たしかに世の中には妻を怒らせないよう、あえて手伝わない夫もいることでしょう。思いもよらぬ告白に、これまでのイライラした思い出が走馬灯のように駆け巡りました。ストレスを感じたり、悩んだ日々が馬鹿らしく思えましたが、これもまた人生です。結局、筆者があえて下手に出て夫を褒めたことで本心を引き出したとポジティブに考えることにしました。
「家庭で求められている人」と思わせることの効果
仕事で忙しく、平日は家庭での存在感がゼロな夫ですが、家族から求められているという雰囲気を演出したことで自分から家事を手伝うようになりました。これまでは「気持ちを察して」と待ちの姿勢を貫いていましたが、戦略を変えて家事も育児も積極的に頼むようになりました。最初は下手に出る作戦なんて馬鹿げているかもという気持ちが半分ありましたが、今では実行して良かったと感じています。
求められる夫でいることに、嫌な気持ちになる人はいないでしょう。「あの人は気が利かないから」と諦めるのではなく、夫の性格を踏まえて作戦を練って攻略していくことが功を奏するのではないかと経験者として感じています。下手に出ることは自分を卑下しているようにも感じますが、状況を改善するためには時には必要な手段でしょう。
一人で家事や育児を抱え込むとストレスが増加するだけ
夫の「下手に手を出すと叱られると思っていた」という一言に拍子抜けしたものの、案外男性側は妻の怒りスイッチを押さないよう無言を貫いているのかもしれません。日頃から家事も育児も妻任せなので、「俺がやろうか?」と口をだしてペースを乱したくないという考えもあるのだと、結婚10年目にして気がつけて良かったと思っています。
「あのまま我慢していたらどうなっていたのだろう?」と折に触れて考えることもあります。状況を変えず、一人で何でも抱え込んだままだったら、心身ともに疲れて夫婦関係もギクシャクしていたことは間違いありません。こういった負の連鎖から脱出するためにも、あえて下手に出て夫を誘導する方が得策ではないでしょうか。
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