なんで「ワンオペ育児」になっちゃうの?3人ママが考える、1つの理由とは
LIMO / 2019年9月27日 20時15分
なんで「ワンオペ育児」になっちゃうの?3人ママが考える、1つの理由とは
現在、3人の母親である私は、1人目の子を産んだ時から主に「ワンオペ育児」でした。
主人は営業職で、お客さんの都合にあわせることが多く、帰宅時間は定まらず、休日も出かけることが多い日々。出産前からそれは分かっていたので、覚悟していました。
そして、3人目が産まれても「ワンオペ育児」の状態に変わりのない私ですが、そもそも「ワンオペ育児」って言葉が嫌いでした。
どうしても「1人で子どもの世話して大変でしょ!」って、被害者意識が前面に出ている言葉だと思っていたんです。
それで今回、記事を書かせて頂くに際して、この「ワンオペ育児」について書きたいと担当者さんにお話ししました。
そして打ち合わせを進めていくうちに……あれあれ?そうだったの?!私の認識不足?・・・いや、みんなだってきっとそういう認識の人は少ないハズ!!・・・という状態になり、そこで私なりの「ワンオペ育児」に関する1つの仮説を立てました!
それは「ワンオペ育児って家庭内の問題じゃないんだよ!」です!
「え~、今さら気付いたの?!」といいう人もいらっしゃるかもしれません。ですが、とくに男性側は気が付いていないんじゃないかと思ったので、あえてここで私なりの仮説をお話させて頂きたいと思います。
そもそも、なぜ「ワンオペ育児」状態になりがちなのか?
育児を担当しているのが主に妻の家庭では、夫が育児に参加してくれないという状況にあるということですよね。夫が、なぜ育児に参加してくれないのか?
それは、私の主人の様に仕事に追われて時間的に余裕が無いということにあるでしょう。ですが、それ以外に「奥様が感情的になって近付けない」と思う旦那様もいるのではないでしょうか?
私自身、とくに1人目を産んだ時には「絶対こうしなくちゃダメ!」という、強迫観念にも似たこだわりを持っていた時期がありました。
『沐浴は〇〇時までに!ミルクは3時間おきで、もし赤ちゃんが寝てても飲ませなくちゃ!1日〇グラムずつ体重が増えるはずなのに増えていない・・・おかしい!・・・』なんて、ともかくこだわっていました。
今思えば、たまには肩の力を抜いて”元気だし、い~じゃん♪”くらいの気持ちの余裕があっても良かったかもしれません。ですが、その時は思えませんでした。
その姿はまるで、赤ちゃんを守る母猫のようだったのではないかと思います。例えれば、誰かが触れようとしたら”シャー!!”って威嚇する母猫です。
このような状態は、産後の身体と気持ちの急激な変化から致し方ないとも思います。しかし、この様子を側で、しかも自分自身はいつもの日常に愛する我が子が”追加”されただけの夫側からすると、ちょっと腰が引けてしまうのではないでしょうか。
そして「触らぬ神に祟りなし」と言わんばかりに、ちょっと遠くから見守っていたら、いつの間にか赤ちゃんの成長スピードに追い付けず、育児に関われなくなった…という旦那様もいらっしゃるのではないかと思いました。
その状態を「良し」とする日本の風潮
日本の有名なことわざに「働かざる者、食うべからず」という言葉があるように、働いている人・お金を稼いでいる人が認められる風潮があると思います。
これは会社の中の組織で言えば、営業部は花形部署で、生産性の低い部署(例えば経理とか)はどこか控えめな印象があるのと、ちょっと似ているのではないでしょうか。
そう、働いてお金を稼いでいると、それだけで許されちゃうところ。奥さんも「うん」と言わざるを得ないところ。それが「ワンオペ育児」を生み出してきたのではないかと思ったのです。
今は妻だって稼いでくるし、夫だって家事をする時代
今は、子どもを産んでお母さんになったって働いて稼ぐことが求められている時代です。これを「無理して働かなくてもいいのに…」という人もいるかもしれません。
ですが、生活がかかっているからこそ、働くお母さんが大半です。30年前は、レギュラーガソリン98円とかの時代だったんですよ。それが今や140円台が普通です。
なのに、お給料自体はそこまで上がっていません。生活しなくっちゃいけないんです。子どもに不自由させないためにも。
そして、夫も家事をする時代。私が中学時代は、男子は技術・女子は家庭科と分かれていましたが、今の中学生は男子も家庭科があるんですね。先日、中学生の息子も調理実習がありました。
そんな時代ですから、男性も家事を普通にこなす人が増えてきています。
経済的にも男性と女性の立ち位置も、以前と変わってきている現在。育児の在り方についても、変わって当然のはずなんです。
育児に関して変化があるのは・・・
私には、一番上は14歳、一番下は4歳の子どもがいます。
間が10年あいている訳ですが、その10年の間にも子どもに関する内容で思うところがあります。企業や一般サービスでは、母親や子どもに対する変化を感じます。
例えば勤務時間だったり、託児所の設置だったり…という企業側の努力です。働くお母さんを支援する制度を導入している企業が、ここ10年間でも増えてきていると感じています。また、デパートや飲食店などの子ども向けサービスも、かなり充実してきました。
ですがこのような変化は、あくまで企業努力と言える範囲内に思えます。そう、お客様の要望に応えるかたち・・・です。
ですが、子どもに関する行政の対応って、あまり変わっていないように思うんです。母子手帳の記入項目も大きな差はないですし。検診時の質問事項は変わっている部分もありましたが(発達障害に関する内容が増えたように感じました)、一連の流れは変わりません。
そして、母親や家庭に対するサポートは一切変わっていないように感じました。「困った時はご連絡ください」という、産後の家事育児サポートの案内をチラシで紹介されはしましたが、10年前と変わらず案内されるだけで、積極的な運用を促すものではありませんでした。
ですので、そのサービスの存在自体を認識していない、もしくは利用を遠慮してしまう人も多いのではないかと思います。しかも、このような取り組みは市区町村によって異なることが多く、全国一律の支援っていうのはあまり実感していません。
これって・・・かなりの問題だと思いませんか?
「ワンオペ育児」に陥る原因!私の仮説とは…
そのようなことから考え付いた、私なりの「ワンオペ育児」に陥る理由。
それは『ワンオペ育児って家庭の問題じゃないよ!社会の問題なんだよ!!』です。
育児とは、家庭ごとにその取り組み方が異なります。そのため家庭の問題と捉えがちですが、実は時代の流れに対して家庭を置き去りにしていることが原因なのでは?!・・・と思うのです。
今の社会を作っているのは、大人である私達です。その私達が築いていく家庭を、しっかりと社会の波に乗せる努力をしなくてはいけないのではないでしょうか。
選挙に行ったり、ママサポートグループを立ち上げたり、行政サービスを調べて友人同士でシェアしたり…。
そのための方法は、1人1人違うかもしれません。ですが、私自身もこれから真剣に考えていきたいと思います。
だって、その次の社会は、愛する我が子に受け継いでいく社会なのですから。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「心理的虐待を受けた経験を持つ」29歳女性が思う“献身的な母親像”への違和感…「そばに居続けることだけが愛ではない」
日刊SPA! / 2025年1月2日 8時53分
-
夫・子供・財力・美しさ・仕事…すべてを手に入れる「ワーママ」の睡眠時間は何時間?目を見張るしかない雑誌VERYの令和の価値観
集英社オンライン / 2024年12月30日 11時0分
-
〈選択的夫婦別姓〉嫁ぎ先でのお酌、配膳、セクハラに打ちひしがれた女性が「すべての元凶は望まない改姓にある」と考えるワケ
集英社オンライン / 2024年12月28日 13時0分
-
「体調悪い…」新生児のいる妻に甘えるため嘘をつく夫に「すごく分かる」読者の共感殺到!
Woman.excite / 2024年12月18日 16時0分
-
「家事も育児も1人でやれ!」モラハラ夫と3度の離婚危機にあった30代女性…「家庭に居場所がない」毒母から受けた幼少期の八つ当たりの連鎖から乗り越えられたワケ
集英社オンライン / 2024年12月8日 13時0分
ランキング
-
12025年「値上がりしそうな中古車」何がある? 「インプ/ランエボ」もヤバい!? 米国「25年ルール」解禁で国産の“名モデル”海外流出の危機! 今買っておくべき5台は
くるまのニュース / 2025年1月2日 19時10分
-
2突然現れる「三角マーク」何の意味? 赤色は見るけど緑色も存在、違いは? 高速道の電光板に表示されるめちゃ「画期的&使える」サインとは
くるまのニュース / 2025年1月3日 7時10分
-
3めちゃ遅い…「ノロノロ運転」は違反? 「10キロおじさん」が過去に話題! 知らないうちに「逆あおり運転」となる条件とは?
くるまのニュース / 2025年1月2日 17時10分
-
4「府中」はなんて読む?ヒント「ふちゅう」じゃないよ 4700人が自薦した「他の都道府県民には読めない地名」
まいどなニュース / 2025年1月2日 7時0分
-
5【モス】冬限定の「おしるこ」が美味しすぎ...。優しい甘みで心も体もほっかほか。《食べてみた》
東京バーゲンマニア / 2025年1月3日 7時36分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください