ワンオペ育児ならぬ「ワンオペ出産」!?「ベテラン母さん」はつらいよ…
LIMO / 2019年10月4日 11時45分
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ワンオペ育児ならぬ「ワンオペ出産」!?「ベテラン母さん」はつらいよ…
私には3人の子供がいます。そして、1番上と1番下が10歳離れています。1番目と2番目が男の子で、1番下の子は初めての女の子でした。
3人目は久し振りの出産、そして初めての女の子。
体も気持ちも初産婦と変わらない思いだったのですが、周りの対応は限りなく「ベテランお母さん」に近い状態でした。
『ベテラン母さんって言われても…』そう思った私の、ワンオペ育児ならぬ(ほぼ)ワンオペ出産体験記です。
当然、妊婦健診は常に1人
妊娠発覚当初から最後の妊婦健診まで、夫が一緒に病院に付き添ってくれることはありませんでした。1人目と2人目の時も、付き添ってもらった覚えが無いので「まぁいいや」って気持ちだったのですが。
1人目と2人目の時は病院の待合には男性の姿はほぼありませんでしたが、3人目の時は診察室の長いす2~3脚に1人くらいの割合で男性が付き添いで来ていました。
「これも時代の流れなのかな~」なんて思いながら、受診していた記憶があります。
ですが、私は私で健診後の楽しみとして、上の2人が小学校から帰って来るまでの間、ランチしたりブラブラショッピングしたりと楽しく妊婦ライフを過ごしていました。
この時期はあまり、ベテランお母さんとしての気負いは感じていませんでした。
出産のための事前入院も、自分で車を運転
出産予定日1週間前になって、妊娠高血圧症候群の診断がくだされ、またそれ以前にも妊娠糖尿病の診断も受けていた私は、先生と相談して計画出産をすることになりました。
出産予定日翌日に入院することになりましたが、その時も自分で入院準備の荷物を持ち、自家用車を運転して、1人で病院へ向かいました。
気になっていたのは上の子ども2人のことでしたが、できるだけのことを…と思い準備をしてきました。それぞれの担任の先生には事前に事情を説明し、信頼できる友人にも「何かあったらお願い」と伝え、その日の夕飯準備と翌日以降の食料品を買っておいてから入院しました。
入院当日の午前中は、洗濯や買出しと、忙しく動いていました。結果として、それが出産を少し早めてくれたのかもしれません。
入院した日の夜に出産
入院した翌日に陣痛促進剤を使って出産する予定が、結局、入院した日の夕食後に陣痛が始まり、約3時間後に出産となりました。
夕食を食べてベッドに横になっていたら破水し、その後間もなくして陣痛が始まったのです。
この陣痛の最中、私は夫ともっとも信頼している友人に連絡をいれました。
夫には、陣痛が始まったから病院に来てほしいということ。
友人には、夫が子ども達を連れて行くから、一晩泊めて欲しいというお願いでした。
ちょうど子ども達と夕飯を食べた後だった夫に、事前に準備しておいた子ども達のお泊りセットと、翌日の学校の用意を持って友人宅に送ってもらってから、病院に来てらいました。
私はすでに分娩台に登っていたときに、夫が到着しました。
夫到着から1時間前後で出産したと記憶しています。
そして、1番最初に娘を抱っこし、私がまだ分娩台の上で休んでいる間に「じゃあ!」ってご機嫌な顔で帰っていった夫なのでした(笑)。
夫は夫で3人の出産に立ち会ったので、この後の流れも分かっていたのでしょう。自分がとくに何もすることがないと認識して、帰っていきました。
出産後もほぼワンオペ
出産後、娘はしばらく保育器に入っていましたが、保育器を出てからは母子同室となりました。
私の希望でもありました。
そして、そこから退院指導を受ける退院前日まで、ほぼ看護師さん達と顔を会わせることなく過ごしました。
1日に1度くらいは看護師さんが病室まで様子を見にきてくれるのですが「どう?大丈夫そうね♪」と言って、ほんの数秒扉の前にいるだけという感じでした。
きっとお忙しかったのでしょう。
ですが、私は次男のときも同じ病院で同じように母子同室で過ごしていたので、その時の方がもうちょっと「何か困ったことありませんか?」って、話を聞きに来てくれたな~…なんて思っていたのです。
これはこれで気楽だったのですが、なんとも「3人のお母さんだから大丈夫!」って決めつけられているようで、少し寂しいような、プレッシャーのような、そんななんとも言えない感覚を味わっていました。
退院の日も自分で運転して帰宅
病院を退院する当日、その日はさすがに夫も仕事をお休みして病院に来てくれました。
来てくれましたが…夫は夫の車に乗って1人で来ました。
上の2人の子ども達は学校がある日でしたので、私は「私が入院する時に乗ってきた車があるし。夫は電車かバスで来て、その車を運転してくれるんだろう」と思っていたのです。
ですが、その期待とは裏腹に……。
事前に娘のチャイルドシートも私の車に載せておいたので、結局は、娘と入院荷物を乗せて私が再び自分で車を運転して帰宅することになりました。
娘の1カ月健診でも
退院後の娘の1カ月健診は、たまたま上の子ども達の小学校がお休みだったので、夫ではなく付き添いは2人の兄でした。
この1カ月健診のとき、小児科の先生の横に研修の若い先生がいました。
娘を内診してもらい、終わっておむつをはかせようとした時です。
小児科の先生が「見ててごらん。このお母さんは3人のベテラン母さんだ。ほら、おむつや着替えも手慣れたもんだろう」と、その研修医の先生に言ったのです。
その一言で緊張して、おむつをはかせるのにモタついてしまった私でした。
「ベテラン母さん」って言わないで…
自分が3人のお母さんで、すでに子育てとしては中堅レベルの経験値があるハズってことは分かっているんです。
ですが、育児評論家なわけでもなく、教育に熱心なわけでもなく、ただただ毎日の子育てを自分なりに精一杯やって来ただけの私です。
その子育ても「これでいいのかな?大丈夫かな?」と手探り状態のことも多く、決して自信満々でやってきたわけではないので、周りから感じる「ベテラン母さん」としての対応にはちょっと気後れしてしまいました。
そんな「ベテラン母さん」扱いに逆に緊張してしまった私の体験談は、もしかしたら同じように感じたことがある方も、実は多いのかもしれません。
それでも我が子の前では、きっと立派なお母さんの顔をしていることでしょう。たまには無理しちゃうかもしれませんが、それでも自分なりのペースで。お互い頑張っていきましょう。
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