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投資の「損切り」、本当に「損にする人」「しない人」の違いとは

LIMO / 2019年10月4日 18時45分

投資の「損切り」、本当に「損にする人」「しない人」の違いとは

投資の「損切り」、本当に「損にする人」「しない人」の違いとは

投資をする以上勝ち続けることはできないので、必ず損切りをする日がやってきます。筆者も投資をしているので損切り経験がありますが、損切りを本当の「損」にするかどうかはその後の行動で違ってくることがわかりました。

損切りを本当に損にする人とそうでない人の違いはどこにあるのか、ここで見ていきたいと思います。

投資歴15年以上。損切り経験は数えきれない

実をいうと筆者はかれこれ20年近く投資を続けています。今でこそ長期投資をしていますが、10年くらい前にはデイトレードなど短期売買をしていましたし、1週間、2週間のスパンで売買するようなトレードも経験しています。

短期の場合には、ダメだと思ったらすぐに損切りをして、次の銘柄を探して体制を整えてまた参戦。この繰り返しでした。

そのため、これまで何回損切りをしたのかわかりません。損切りはお金(投資資金)だけではなくて、心にもダメージを与えるもので、「損切りは仕方ない」とわかっていても、売却の注文ボタンを押すのにためらいを感じたことも少なくありません。何度やっても慣れないもの、それが損切りでした。

「損切りではない?」という気づき

短期でトレードをしていたときには損切りを何度もしていたのですが、ある時ふと思ったことがありました。

もっと長い目で投資を見れば、損切りにならないのではないか

A社の株で損切りをしても、次にB社の株を買えば投資は続いていることになります。ただ単に銘柄が変わっただけで、投資そのものには変わりはありません。

株価が上がれば利益も出ますし、結果的に損切りしたことがプラスに働くことも多いのです。逆に損切りをしないでずっと塩漬けのままでいたら、資金が他に動くことはありません。もちろんA社の株価が劇的に上がる可能性もあります。

でも、その見込みが薄かったり、時間がかかるようならば塩漬けにして資金を固定してしまうよりも、思い切って損切りをして資金を開放することもできるのです。

そもそも株価が上がるかなんてわからないのだから、さっさと次の銘柄に投資をした方がいいとさえ思っていた時期もありました。この「次の銘柄にいこう」という考えが、「損切りにならない」の根底にあるのです。

長期的な視野を持つ

損切りをすると、その時点で損が確定したと思うのですが、それは短期的に見ているからです。今日明日、1週間、1カ月で見るとお金が減ったので「損しちゃったな」と思います。でも、その後で違う銘柄を買って投資を続けていれば、「あの時の損は含み損だったんだな」と考えることもできるのです。

含み損なら、株価が上がれば損は解消されますし、場合によってはプラスに転じます。銘柄が変わったから損をしたということではなくて、まるでリレーのバトンを渡すように投資資金を次に移行させていると考えれば、損切りは「損」ではなくなるというわけです。

この考えの根底には、長期的な視野が不可欠です。数年、数十年単位で投資を考えていくことで、ずっとつながっているとわかってくるからです。これはもはや投資というよりも運用に近い考えだと筆者は感じています。

投資信託を利用するのも手

長期的視点で考える場合、自分で銘柄を探すのもいいとは思うのですが、筆者が現在メインで行っているのは投資信託の積立投資です。もちろん「つみたてNISA」を利用しています。

投資信託は自分で個別の銘柄を選ぶことがなくプロが銘柄を選定して運用してくれるのは言うまでもありませんが、やはりリスク回避という意味では多数の銘柄をまとめられるのはすごい効果だと感じます。

これは筆者自身が痛感していることでもありますが、個人では持てる銘柄数は少なくなり、その分1つの銘柄の動きが大きく影響するのは否めません。(もちろん資金があればたくさん持てますが)その点投資信託ならリスク分散が可能なので、極端な経済ショックがなければ大きな下落になることもほぼありませんでした。

大切なのは投資を続けること

損切りを本当の損にするかどうかは、損切りをした時点で投資をやめるかどうか、この1点に尽きると思います。これまで書いてきたように、損切りをした後で投資をやめてしまえば、そこで損は確定してしまいます。大切なのは損切りをした後でも次の個別銘柄、あるいは投資信託を買って投資を続けること。

長い目で見たときに、投資が1本の線のようにつながっていればいいのです。そう考えると、そもそも「損切り」という概念もなくなってきて、もっと投資に対してポジティブになれるのではないでしょうか。

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