「老後2000万円問題」を知らない、やばい実家暮らし独身者たちとは
LIMO / 2019年10月6日 17時45分
「老後2000万円問題」を知らない、やばい実家暮らし独身者たちとは
こんにちは。恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。
就職氷河期に社会に出たロスジェネ世代の特集や、若年層の貧困問題がメディアで取り上げられるようになりました。人生100時代において、所得が低ければ老後の資金をためることも困難です。
年金だけでは老後の生活費が夫婦で2000万円不足する…と、金融庁の発表もありましたね。
30歳で貯金がないご夫婦が2000万円をためるとしたら、世帯で毎月4.7万円ほど貯金していけば65歳の時点で1974万円になります。
もし、単身者がそのまま独身でいたら老後資金は一人約1500万円が不足するそうです。こういった情報を当たり前のことと思ってご存じの方は、ある程度恵まれているのかもしれません。
結婚すれば生活が安定すると思っている女性たち
婚活支援の仕事をするようになって、令和の時代に未だに結婚で生活を安定させればいいと考えている専業主婦希望で腰掛け気分で働いている女性がたくさんいることに驚きました。
「腰掛け気分」とは、正社員の事務職のことではありません。派遣社員、契約社員、パートタイマーなどで数カ月後に契約更新されず無職になるかもしれないような女性たちです。
しかし恐ろしいほど、彼女たちは自分の状況がヤバいとは思っていないようです。
自分を貧困とは思っていないからです。老後資金も、誰かが何とかしてくれると思っているのです。
手取り10万円台、年収200万円前後でなぜ貧困の自覚がないのか?
これまで転職エージェントや行政のジョブカフェと共同で独身非正規雇用女性向けの転職イベントを開催してきました。そこで、非正規雇用、独身女性を知ることになったのです。仕事は接客業、販売、事務職、テーマパークのスタッフなど。
非常に外見は華やかな方が多かったです。ブランドバッグをお持ちの方もおりました。婚活の相談に来る公務員女性や看護師と比較したらずっと派手な印象です。
見た目だけでは貧困とは思わないでしょう。会う人だって彼女の経済状態がヤバいとはだれも思わないでしょう。
彼女たちの同僚や友人もみんな同じぐらいの年収です。
友人同士の会話の話題は、芸能情報とファッションとグルメ。老後資金2000万円問題は知りません。当事者であるのに、若年層の貧困のニュースは知らないそうです。理由は自分が貧困だとは思っていないから。
実家暮らしゆえに年収が低くても使える金額は多いのです。それで新商品の500円以上のタピオカドリンクやスタバの新作を購入できます。一人暮らしの経験がないため、1000円ランチが高いかどうか、今の有り金で払えるかどうかでしか判断できません。
お友人に、正社員で産休を取得してキャリアを継続しながら私生活も充実させているような人がいないのです。逆に、「仕事って向いていないと思う」と言って週3ぐらいしか働かない独身フリーターも身近にいたりします。
新作スイーツを食べ、新しい服を買って、ブランドのバッグをレンタルし、友人とアイドルの話題を話して週5で働いているため、ちゃんとしていると思ってしまうのだとか。
親が「結婚すればいいよ」と言って自立を阻む
今は若くていいかもしれないけれど、親が他界してからどうなるのでしょうか?彼女たちの親も話を聞くと甘いのです。
「女の子は結婚したら仕事を辞めるかもしれないから」と自立を阻みます。仮に結婚のタイミングで仕事を辞めることになることはあるかもしれませんが、そもそも相手がいないのです。
相手不在なのに、親の結婚観を鵜呑みにして専業主婦になる前提で人生ノープランなのです。
その時代遅れの親に結婚について相談すればだいたい、「結婚相談所に入りなさい」と言われる可能性は高いでしょう。結婚相談所は親向けに入会説明会を行ったり、親をターゲットにしているところは非常に多い。
しかし、結婚相談所の中では同年代の看護師や教員、正社員女性と比較検討されるのです。非正規雇用実家暮らしの箱入りおばさんが選ばれるわけがありません。
ある結婚相談所の男性会員にお話を聞くと「パートタイマーや無職の女性が多くてびっくりした」というのです。
実際そんな女性は多数派ではありません。ただ、正社員で働いている男性にとって独身でパートタイマーや無職という人に会う機会が0なのです。0と比較すれば20人中1人だとしても多く感じるでしょう。
結婚相談所は、男性は正社員か公務員か自営業など、入会において規定がある場合があります。しかし、女性に関しては仕事の規定は緩いケースが多いのです。
婚活をして結婚できないどころか餌食になる貧困女子
結婚できないとは言いませんが、結婚の確率を上げるために、一定期間は自分を高める努力をしてから婚活をする方がまだ効率がいいでしょう。
結婚できないぐらいは失敗ではありません。
ある女性は婚活パーティーに参加して、保険屋の営業マンと親しくなりました。「お金がない」と言っているのに彼は月額3万円の保険を勧めてきたそうです。
別の女性は街コンに参加して、会社員の男性と知り合いました。親身に話を聞いてくれて友人も紹介してくれ、てっきり彼は本気なんだと思ったそうです。しかし、そこから「人生を変えたくない?」とネットワークビジネスに勧誘されます。
お二人ともそこの勧誘は断ったそうです。貧困女子が婚活をすると男から追いかけられずに、保険屋、自己啓発セミナー、ネットワークビジネス、心理学講座などに勧誘されがち。
勧誘する側は、情報に疎く、世間知らずで漠然と将来が不安で判断力のない人を探しているのです。
私は、所得が低いのならばまずはキャリアアップをしてから、婚活をすることを推奨します。せめて、同時進行。お相手の立場になってみて。たくさんいる女性の中で、あなたを選ぶメリットは何?
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