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「100円のコーヒーを買うのに躊躇する」若者の貧困。「貧困女子」のリアルと陥る原因とは

LIMO / 2019年10月8日 19時15分

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「100円のコーヒーを買うのに躊躇する」若者の貧困。「貧困女子」のリアルと陥る原因とは

「若者の貧困が深刻化している」と聞いて、あなたはどう感じますか?

2019年6月、とあるツイートが話題になりました。「お金持ちになりたいわけでもすごく欲しいものがあるわけでもなくて、50円や100円のコーヒーを買うのに躊躇(ちゅうちょ)する生活をやめたい。若者の貧困はそういうレベル」、というものです。このツイートは多くの共感を集めました。

ところが、街や周囲にいる若者のなかには、明らかに貧困だとわかるような人はほとんどいませんよね。そのため、「にわかには信じられない」「大げさに言っているだけなのでは」と考える人も少なくないのです。

貧困女子の実態とは

貧困には2種類あります。衣食住すら保証されない「絶対的貧困」と、一見しただけではわかりにくい「相対的貧困」です。おしゃれな服を着てスマートフォンを持っている普通の若者のなかにも相対的貧困が存在します。

厚生労働省は3年ごとに国民生活基礎調査の大規模調査を実施しており、『国民生活基礎調査の概況』のなかで相対的貧困率を公表しています。『平成28年 国民生活基礎調査の概況(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa16/index.html)』(2016年)によると、年収が122万円に達しない人が相対的貧困に該当し、相対的貧困率は15.7%でした(2015年時点・熊本県を除く)。

年収122万円を月収に換算すると10万円ほどです。ここから家賃などを差し引くと、残りはごくわずかでしょう。貧困女子のなかには、恋愛や結婚はとうにあきらめ、毎日食べていくことに手一杯という人も珍しくありません。なかには、「入浴は1週間に1度」「来客があっても出せるのは水だけ」というケースも。過酷な現状がみえてきます。

一方、貧困は自己責任だと考える人も少なくありません。性差別の意識もまだまだ根強く、女性に対して「いざとなったら体を売ればいい」といった発言をする人すら存在します。

「隠れ貧困」に陥る女性

いわゆる貧困には当てはまらないけれども、「隠れ貧困」に陥っているという女性もいます。仕事で十分な収入を得ているにもかかわらず、家計が赤字になっているケースです。「隠れ貧困」を放置すると、本物の貧困に進んでしまうおそれもあります。

「隠れ貧困」の原因はズバリ支出が多すぎること。お金の使い方が身の丈に合っていないのです。高すぎる家賃が家計を圧迫しているなら、手頃な物件を探してみましょう。美容院に行かずに自宅でヘアカラーやトリートメントをしたり、化粧品をプチプラブランドに切り替えたりするのも1つの方法です。

女性がハマりやすい4つのワナ

ここからは、女性がハマりやすい「隠れ貧困」のワナを4つご紹介します。

高すぎるランチ代

女性のランチ代が男性より高くなりやすいことは良く知られています。明治安田生命保険相互会社が2019年に実施した『「家計」に関するアンケート調査(https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2019/pdf/20190425_01.pdf)』(対象: 20~79歳の既婚男女、エリア:全国、期間:2019年4月1日~8日、方法:インターネット調査、有効回答者数:1620人)によると、男女のランチ代には大きな差があるようです(表「2019年夫婦の1回にかけるランチ代」参照)。

(/mwimgs/a/7/-/img_a73171e4b4f4f35ba730f4f4fef8cf5919326.png)

拡大する(/mwimgs/a/7/-/img_a73171e4b4f4f35ba730f4f4fef8cf5919326.png)

2019年夫婦の1回にかけるランチ代(明治安田生命の資料をもとに編集部作成)

見栄やプライド、社内の人間関係などがネックになって、おしゃれなランチをやめられない人もいるでしょう。しかし、1回のランチ代が1200円だとすると、20日間で2万4000円にも上ります。とはいえ、ランチタイムが友人との交流や大切な息抜きの時間になっているのなら、ほかの部分で節約を心がけるのも1つの方法です。

無駄な交際費

自分でもつまらないと思っている女子会や飲み会に惰性で参加していませんか。1回3000円の飲み会に週3回参加していたら、1カ月で3万6000円になってしまいます。

「時間とお金を無駄にしているかもしれない」と思ったなら、思い切って参加をやめてみましょう。空いた時間を趣味や資格取得の勉強などに当てるほうがよほど有益です。

感情にまかせた高価なショッピング

自分へのご褒美やストレス発散を理由に、感情にまかせて高価な買い物をしてしまう女性は少なくありません。コツコツと続けてきた貯金が一瞬でなくなってしまうのは、ある意味おそろしいことです。「ネットショッピングでクレジットカードを使いすぎる」という人は、デビットカードに切り替えるのが効果的です。

長続きしない自己投資

本来、自分への投資はお金を惜しむ部分ではないかもしれません。しかし、長続きしないジム通いやほとんど利用しない英会話スクールなどにお金を使っているなら、解約することも検討しましょう。

「隠れ貧困」にならないためには身の丈にあったお金の使い方をすることが大切です。4つのワナに心当たりがある人は、少しずつ生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

【参考】
『「家計」に関するアンケート調査』明治安田生命保険相互会社

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