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絶対に働いてはいけない「ブラック飲食店」! その特徴と見抜くための方法

LIMO / 2019年10月8日 20時45分

絶対に働いてはいけない「ブラック飲食店」! その特徴と見抜くための方法

絶対に働いてはいけない「ブラック飲食店」! その特徴と見抜くための方法

生活をするためには働いてお金を稼ぐ必要がありますが、自分自身のためにも家族のためにも、どういった職場で働くかはとても重要です。馬車馬のように働かされ、本来ならば得られるはずの残業代さえもらえず、精神的にも肉体的にも疲労してボロボロになるブラックな職場では絶対に働きたくないという人も多いはず。

そこで今回は、近年その過酷な労働環境が取り沙汰されている飲食業界における「ブラック飲食店」の特徴と見分け方について紹介します。

そもそも「ブラック飲食店」とは?

本記事で取り上げる「ブラック飲食店」とは、よく話題となっている「ブラック企業」の飲食店バージョンのことで、下記のような状況にあるものを言います。

・パワハラやセクハラなどが日常的
・違法な労働を強いて奴隷のように扱う
・労働基準法で定められた労働時間を超える労働が日常的

上記に加え、いつ食中毒が発生してもおかしくない不衛生な状態であるなど、健全ではない労働環境の飲食店のことです。

知っておくべき飲食業界の実情と消費者として気をつけるべきこと

筆者は、金融会社での勤務経験や接客改善業務で多くの飲食店とかかわり、飲食店の想像以上に厳しい実情を知りました。メニューの値段が安価でなければ集客が難しい一方で人件費や材料費が高騰し、頭を抱えている飲食店がとても多いのです。

消費者は「安くておいしいもの」を求め、提供する側は競争に勝つべく、消費者のその思いに応えなければならないという状況が続いています。そのため、人件費や材料費にしわ寄せがいき、スタッフをボロボロになるまで働かせたり、傷みかけの食材を使用したりする悪循環を生みだしているという側面もあります。

「安いものにはそれだけの理由がある」――消費者である私たち自身もそれに気づき、適正な価格を支払うことが、ブラック飲食店を減らす第一歩につながるのではないでしょうか。

実は「健全かどうか」をリサーチしやすい飲食店

実際には働いてみないとわからない部分も多いものの、飲食店の場合は一般企業よりも「健全な職場環境かどうか」を事前リサーチしやすいという面もあります。

まずは、一般企業がブラックかどうかを調べるときと同じように、店舗名を入れてインターネットで検索をかけてみましょう。大手チェーン店などの場合は、大元の会社名を検索して口コミや評価を調べます。すると、部下や上司への暴力沙汰など事件となっている場合や過去に長時間労働などが問題となった場合には特に、すぐにいくつも結果がヒットするはずです。

また、実際に働きたいと考えている飲食店には足を運んでみるといいでしょう。一般企業では、働く前に内偵のようなことはできないため、こういった点で飲食店はリサーチがしやすいと言えます。

次に、実際に店舗へ足を運んだときにチェックするポイントについて見ていきましょう。

「スタッフの顔ぶれ」でチェック

長時間労働を強いるブラック飲食店では、どの時間帯に行っても同じようなスタッフが働いていることが多いものです。中でも厨房のスタッフは正社員であることが多いため、どの時間帯に行っても同じ顔ぶれの人が調理をしているような飲食店は要注意です。

ただし個人店では、オーナーが「人件費を浮かせるため」「仕込みは自分でやりたい」などの理由で長時間店舗にいることもあるため、複数のスタッフをチェックするようにしましょう。

「スタッフの顔色や表情」でチェック

ブラック飲食店では長時間働労働のために、スタッフの表情が疲れ気味で愛想がないことが少なくありません。愛想がよくニコニコと印象のよい人は、ほかの飲食店へ行っても採用されることが多いため、短期間のうちにいなくなってしまう確率が高いそうです。

ただ、通勤時間や家族事情などがあり、その飲食店で働く必要がある人もいますので、チェックするときはなるべく多くのスタッフをチェックしておきましょう。一概には言えませんが、お金持ちにはにこやかな人が多いように、時間にゆとりがあって満足なお金をもらっている人は、穏やかな表情をしていることが多いようです。

「スタッフの制服や調理服」でチェック

ホールに出ているスタッフの制服が汚れているというのはよっぽどの事態で、スタッフ自身が無頓着で、店舗側も注意をしない不衛生な飲食店が多いものです。

また、調理服が汚れている店舗ではホールスタッフ同様、洗濯やクリーニングができないほど長時間働かされている場合や店舗が不衛生なことが少なくありません。ホールのスタッフだけでなく、できれば調理している人の服装の汚れもチェックしておきましょう。

スタッフが清潔感のある恰好をしていない店舗では、店舗を統括している会社やオーナーが、衛生面においての必要経費や人件費を軽視している恐れがあります。不衛生な店舗では食中毒で営業停止になるなどの心配もあるため、なるべく清潔感のある店を選ぶようにするのが賢明です。

トイレがピカピカで、ミニ観葉植物を置くなどあたたかみがあり、よい香りまたは無臭である店舗は厨房も清潔な傾向があります。

「食器が割れたとき」などの様子をチェック

稀ですが、食事中に、ホールや厨房の奥で食器などが割れることがあります。このとき、怒鳴り声が聞こえてくるような店舗は、ブラックな可能性が高いでしょう。なぜなら、お客様に聞こえるような声で怒鳴る行為は、飲食業の接客としてNGとされているからです。

こういった行為は、接客改善業務でも取り上げられる改善点であり、覆面調査員などがチェックするポイントでもあります。にもかかわらず、感情を抑えきれずに怒鳴ってしまう上司は、日常的にパワハラを行っている確率が高いと言えます。

「スタッフ同士のやりとり」でチェック

店内にお客様が滞在しているときには、スタッフ同士の私語は禁止となっている飲食店がほとんどですが、スタッフ同士のおしゃべりが聞こえてくることも少なくありません。その会話の中には、シフトや上司についての話題と思われるものが混じっていることもありますし、店に対する愚痴が聞けることもあります。

スタッフ同士の私語は「現場の生の声」なので、参考になることも多々あります。他のチェック項目で違和感をおぼえたときには、ぜひ数回お店に足を運び、スタッフの私語にも耳を傾けてみてください。

まとめ

雇用されてみないと状況がわからない部分はあるものの、飲食店は一般企業よりもリサーチしやすいという面を持っています。まずは働きたいと思う店に足を運び、今回紹介したような方法でチェックをしてみてください。また、店舗数が多く、転勤などがある大手チェーン店などの場合は、一般企業と同じくインターネットや転職サイトなどで企業についての口コミも収集してみましょう。

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