「離婚」の2文字が頭をよぎる…夫と妻それぞれの申立理由1位とは?
LIMO / 2019年10月7日 11時15分
「離婚」の2文字が頭をよぎる…夫と妻それぞれの申立理由1位とは?
夫や妻に対して、日ごろから不満を抱えている人も少なくないはず。なかには、「離婚」という選択肢が思い浮かんでいる方もいるのではないでしょうか。
とはいえ、一方で「こんなことで離婚をしてもいいのだろうか」「離婚が子どもに与える影響はないのか」という悩み。そこで今回は、離婚の動機や、離婚が子どもに与える影響について考えてみましょう。
夫と妻、それぞれの離婚理由…
離婚に踏み切るには、相当な覚悟が必要なはず。その後押しとなったのは、どのような動機があったのでしょうか。司法統計の「平成30年度 婚姻関係事件数(http://www.courts.go.jp/app/sihotokei_jp/list?page=2&filter%5Btype%5D=1&filter%5ByYear%5D=2018&filter%5ByCategory%5D=3)」をもとに、夫と妻それぞれ離婚の動機をみてみましょう。
【夫からの申立】
1位:性格が合わない
2位:その他
3位:精神的に虐待する
4位:異性関係
5位:家族親族と折り合いが悪い
【妻から申立】
1位:性格が合わない
2位:生活費を渡さない
3位:精神的に虐待する
4位:暴力をふるう
5位:異性関係
内容や順序に違いはあるものの、1位は夫婦ともに「性格の不一致」でした。お互いの歩み寄りや努力だけでは、どうにもならない部分があるのかもしれません。
定年離婚を視野に入れている人も
お互いの性格が合わない、一緒にいたいと感じないものの、なかなか離婚を決意できない人も少なくありません。なかには「今すぐではなく、定年離婚をしよう」と考えているケースも珍しくないようです。
ここで、明治安田生活福祉研究所が1万2,000人の男女に実施した「人生100年時代の結婚に関する意識と実態」をみてみましょう。
調査の結果、男女(40~64歳)のなかで「定年を機に離婚しようと考えたことがある」と回答した割合は以下の通りとなっています。
子どもがいる既婚男性…19.6%
子どもがいない既婚男性…11.1%
子どもがいる既婚女性…28.1%
子どもがいない既婚女性…13.3%
こうみると、男性よりも女性のほうが、子どもがいない人よりもいる人のほうが、離婚を考えている傾向にあるようです。経済面や子どもの精神面を考慮し、離婚のタイミングを見計らっているのかもしれません。
続いて、定年離婚を視野に入れている理由もみてみましょう。
【男性】
1位…「配偶者からの愛情、配偶者への愛情を感じないから」(37.6%)
2位…「退職後に毎日配偶者と家で一緒に生活するのは耐えられない」(27.8%)
3位…「性格・価値観の不一致に耐えられなくなった」(27.4%)
【女性】
1位…「退職後に毎日配偶者と家で一緒に生活するのは耐えられない」(45.1%)
2位…「性格・価値観の不一致に耐えられなくなった」(33.2%)
3位…「配偶者からの愛情、配偶者への愛情を感じないから」(30.2%)
これまでは仕事で顔を合わす時間が短かったものの、定年後は長時間共に過ごすことになる…。そう思うだけで、うんざりする人が少なくないようです。
また、離婚の動機の1位である「性格の不一致」に耐え続けている人も。「定年までの我慢だ」と割り切っているのかもしれませんね。
離婚家庭の子どもはダメなのか
子どもがいると、どうしても「子どものために離婚しない方がいいのでは」と悩んでしまうことでしょう。しかし、だからといって「パートナーからの暴力や精神的虐待に耐えなければならない」という訳でもありません。そのような家庭で子どもを育てるよりは、離婚して相手との距離を置いたほうが得策であるとも考えられます。
周囲の目が気になる、「子どもがいるのに離婚なんて」といわれることもあるかもしれません。しかし、離婚に至るほどの苦しみは本人にしか分からないもの。周囲の考えの押し付けに左右される必要はないのです。
まとめ
離婚の動機として最も多いのは、夫婦ともに「性格の不一致」という結果でした。価値観や考えが合わない人と生活を共にするうちに、「この人とは生きていけない」と感じるケースが多いのかもしれません。
そのような事態を防ぐには、夫婦それぞれがうまく歩み寄る必要があります。「自分の意見を押し通そう」と意地になるのではなく、妥協できる部分を探す、相手の事情を考慮するといった意識もしておきましょう。
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