歩くだけで商品券ゲット!?「健康ポイント制度」の活用、その効果とは
LIMO / 2019年10月10日 11時45分

歩くだけで商品券ゲット!?「健康ポイント制度」の活用、その効果とは
運動をするだけで商品券などのインセンティブがある制度があります。それが「健康ポイント制度」。国の医療費削減のための策でもありますが、活用している人にとっても大きなメリットがあるのです。
私自身参加をしているので、どんな点がいいのか、具体的に紹介していきます。
健康寿命を意識した「健康ポイント制度」
日々の生活や子どもの教育、それを支えるお金はとても関心があることですが、アラフォーの筆者にとって、それ以上に関心が出てきたことがあります。それが「健康」です。80歳、90歳というように長生きが当たり前になっている現代においては、ただ「生きる」のではなく「健康に生きる」ことが大きな課題になってきました。
自分のことを自分でできる期間を伸ばすことで医療費の削減にもつながるので、健康寿命の延伸は国家戦略にもなっています。その1つとして今、多くの自治体が取り入れているのが「健康ポイント制度」です。
「健康マイレージ」とも呼ばれるこの制度は、ウォーキングなどの運動をして健康づくりをしている人に対してポイントを付与し、そのポイントでサービスを受けられる仕組みです。
サービスの種類は様々ですが、地元で使える商品券がもらえたりするので、これまで意識して運動をしてこなかった人がこれを機に運動を始めるということも多々あります。
参加するためには?
健康ポイント制度を導入している自治体が増えているといっても、すべての自治体で行っているわけではありません。そのため、まずは自分が住んでいる地域で導入されているかを確認する必要があります。私が住んでいる市では、2018年に健康ポイント制度を導入したので、その年に申込ました。
先着順だったので受付に並ぶことになりました。条件は40歳以上の市民であること、説明会に参加ができること、健康状態や体組成の数値や医療費などのデータ提供に協力することです。参加費として1,000円かかりましたが、これは歩数計代です。

筆者が実際に使用している「活動量計」
ただし、参加できる年齢や申込方法は自治体によって異なるのでチェックをしておきましょう。
情報は自治体のホームページにも掲載されますし、広報誌にも掲載されます。でも、広報誌をあまり見ない世代の人は情報が入ってこない可能性もあるので、定期的に自治体のホームページをチェックしておくと見逃しがなくなると思います。
ちなみに、私の場合は、同じ市に住む母からの情報でした。口コミの方が情報が早いと感じることも少なくありません。
実際にもらえるポイントは?
私は現在、健康ポイント制度に参加をして毎日活動量計を持ち歩いていますが、自治体によってやり方は様々です。たとえば栃木県の宇都宮市の場合には、スマートフォン(スマホ)にアプリをダウンロードする方法と、活動記録表を提出して参加する方法があります。
スマホを持っている人ばかりではないので、参加方法が複数用意されていることが多いです。登録ができれば、歩いたり自転車に乗ったりして運動をすることでポイントが付与されます。
他にも健康診断を受けたり体重の記録をつけるなど自己管理でもポイントがもらえたりします。これも自治体によってポイント付与の対象が異なってきます。
ちなみに私が参加している市の場合、1日5,000歩以上歩くと10ポイント、8,000歩以上で20ポイント、特定健診で500ポイント。人間ドックでは1,000ポイントがもらえます。1回の活動でのポイントは少ないのですが、毎日ウォーキングをすれば塵も積もれば山となるで、けっこうな数になってきます。
毎日のウォーキングがやがては商品券に
日々の運動によって付与されたポイントは、1ポイント1円として市区町村内で使える商品券と交換できるケースも多々あります。また、図書カードやバスカード、自治体が所有している施設の利用券にも交換できたりしますし、寄附することも可能です。
ただし、年間で交換できるポイントに上限があったりするので、これも確認が必要です。私の住んでいる市では、1ポイント1円として市内で使える商品券との交換ができます。年間1万ポイントまでなので、1万円分の商品券がもらえるというわけです。
ダイエットのモチベーションにも
歩くことでポイントがもらえて、それがお得なサービスと交換できるとなれば、俄然やるきが出てきます。毎日続けることのメリットは、やはり健康維持、そしてダイエットでしょうか。
ジョギングよりも負担が少ないので誰でもできるウォーキング。私の知り合いに70代の女性がいますが、ウォーキングを始めて体重が10キロ減ったと言っていました。もちろん個人差はありますが、運動習慣を身につけることで身体に変化が起きてくるようです。
これまでの習慣がお金に換わる喜び
私は20代の頃からウォーキングが好きで、ほぼ毎日歩いてきました。でも、歩くことがお金になるという仕組みがなかったので、ただ自分の健康のために歩いていたのです。でも健康に対する考え方の変化によって、自分が好きでしていることがお金に変わるようになりました。
実は私の周りでも何年もウォーキングをしている人がたくさんいますが、こぞって「お得な制度だね」と言っています。
逆に、これまで運動に無頓着だった人でも、自分が歩くことで得をすることがわかれば参加してくるのではないでしょうか。短期間で見れば運動がお得なサービスになりますが、もっと長い目で見れば通院や治療なども減るかもしれません。
そうすれば医療費も減るわけなので、参加して損はないはず。まずは自分が住んでいる自治体で健康ポイント制度を導入しているのか確認をして、参加できるようならぜひスタートしてみてはいかがでしょう。
【参考】
「健康寿命の延伸に向けた 予防・健康インセンティブの強化について(https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/2050_keizai/pdf/002_03_00.pdf)」経済産業省
「健康ポイント事業(https://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/kurashi/kenko/kenkodukuri/1015169.html)」宇都宮市
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