慶應大学にAO入試で合格した経験者が語る、「AO入試はメリットだらけ」の理由
LIMO / 2019年10月11日 18時45分
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慶應大学にAO入試で合格した経験者が語る、「AO入試はメリットだらけ」の理由
社会人として必要とされる能力の一つに「コミュニケーション能力」があります。経団連が発表した『2018年度 新卒採用に関するアンケート調査結果(https://www.keidanren.or.jp/policy/2018/110.pdf)』では、選考のときに重視する点として1位にコミュニケーション能力、2位に主体性、3位にチャレンジ精神がランクイン。
学生時代の成績や知識よりも、実際に面接などで感じる人となりが重視されているようです。
このような力が重視される “AO入試” という大学入試の制度があることをご存知でしょうか。
近頃では東京大学が導入したことでも話題になりましたが、どのような入試か知らない人も多いのでは。
そこで今回は第一志望の大学にAO入試で入学した筆者が感じた、AO入試の実態とその後どのように役立っているのかを書いていきたいと思います。
AO入試ってどんな入試?
AO入試とは『大学の入学管理局(Admissions Office)による選考基準に基づく選考』という意味で、主に高校での成績や小論文、面接などで評価する入試をいいます。もちろん成績を提出するので、勉強を一切しなくてもいいとは言いませんが、センター試験や、筆記試験などでは測れない部分も評価される入試だといえます。
私が受けた試験にも学力試験はありませんでした。一次試験は書類試験で願書に加え、真っ白な紙に文字、写真、イラストなどを使って自分を自由に表現するというユニークな試験。
また2次試験は実際に大学で模擬授業を聞き、自分の意見を書く小論文、グループディスカッション、そして自分が大学に入学したら学びたいことのプレゼンテーションと面接を行いました。
どの試験でも共通していたことは、自分の意見に芯を持つことの大切さ、また他者が持っている個性を認めることでした。
とくに感じたのはディスカッションや面接での場面。自分の意見を伝えるだけでは、話し合いが前に進まなかったり、面接相手と話しが噛み合わないことに気がつきます。さらに面接では本当に自分の持っている意見が正しいものなのか、試験官の鋭い質問に言葉が詰まる場面もありました。
けれどここでしっかりと自分の芯を見つめ直し、ぶれない言葉を伝えられたことが、私が合格できたポイントだと感じています。
学力だけではない個人の能力を評価してもらえるAO入試は、学校によって内容は様々とも聞きますが、どの場合においてもこの “自分の意見を伝え、相手の意見を聞く”という部分が核になるのではないでしょうか。
就活、社会人になってからどんどん意義に気づく
AO入試で入学したというと、「受験勉強をしていないから授業についていくのが大変なんじゃないか」という言葉や、「就活に不利なんじゃないか」というような意見を耳にすることがありました。
しかし私自身はそのようなことをまったく感じず、むしろ就活や社会人生活においてAO 入試の経験が非常に役立っていると感じています。学生生活では一般入試の他にもAOではない推薦や、内部進学、留学生など、思っていた以上に様々な入試方法で入学した生徒がいることに気がつきます。
同じように授業を受ければまったく引け目を感じるようなことはありませんでした。さらに就活では、まさにAO入試と同じような形式での試験が多数ありました。
この経験があったからこそ、自分の言葉でその場に必要な意見を的確に伝える力など、プレゼンテーション能力が養われたんだと思います。社会人として生活している今も、ふとした場面でAO入試を通して学んだ他者とのコミュニケーションが役に立っています。
AO入試で合格するために必要なことは
AO入試で受験するからといってアピールのために特別な経験をしたり、一芸に秀でている必要はないと私は考えます。ただ、自分の意見を誇張せず相手に届けるために、学校や予備校の先生、家族の前で面接やプレゼンテーションの練習をしました。
また普段の学校生活では宿題やテスト勉強にしっかり取り組みましたし、部活や生徒会などの課外活動にも積極的に参加していました。
その経験一つ一つが、面接で自信を持って自己アピールできたことに繋がりました。また課外活動のボランティアがきっかけで、大学で学びたいことを見つけることができました。
近年では、AO入試対策に特化した予備校などもあるので、実際の試験を想定した対策は役立つと思います。ただ、その試験に至るまでの自分自身を作るには、日々の学生生活を丁寧に過ごすことが一番大切で必要だと私は感じています。
まとめ
AO入試は試験というよりも、ありのままの自分をアピールできる機会だと私は考えます。さらにその経験は学生生活のみならず、生涯必要な能力を養うきっかけにもなったと思います。
AO入試に合格したことは決して特別なものではなく、日々の学生生活の延長にあったのではないでしょうか。私の体験が少しでも、これからAO入試を控える学生や保護者の方への応援になればと思っています。
参考
『2018年度 新卒採用に関するアンケート調査結果』一般社団法人 日本経済団体連合会
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