意外と多い? アダルトサイトを見る女の子・男の子の心理

LIMO / 2019年10月16日 10時45分

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意外と多い? アダルトサイトを見る女の子・男の子の心理

スマホを持つ子供が増えてきていますが、どういったサイトやアプリを利用しているのか、なかなか分からないものですよね。学校からスマホトラブルへの警鐘を鳴らすプリントが配られても、「うちの子はそんな危険な目に遭わない」と思う方も多いことでしょう。しかし、子供はいつトラブルに巻き込まれるか分かりません。

独立行政法人の国民生活センターが2019年8月に発表したデータによると、男女問わず小学生、中学生、高校生のネットを介したトラブルでアダルト情報サイトに関する相談が上位になっています。今回は、子供がアダルトサイトに近づくきっかけとその危険性を、筆者の経験談を含めて紹介します。

アダルトサイトにはまる大人しい地味な小学生の女児

筆者が塾で仕事をしていたときのこと、大人しく目立たない印象の小学生の女の子が入会することになりました。両親ともお堅い仕事をし、一人娘にピアノや水泳を始め、複数の習い事に通わせる教育熱心な方々でした。

この子を仮にAちゃんとしましょう。Aちゃんが塾に通い始めたのは5年生の秋頃。数カ月経つと慣れてきたのか、最近はまっていることとして、「インターネット検索が好き」と言ってきました。他の小学生がゲームに夢中になっている中、少し大人びたところがあるんだな、と最初は感じましたが、話が進んでいくうちにゾッとすることに。

「海外サイトだと、無修正のものが多いんですよね」というAちゃんの一言に、筆者は固まりました。どう考えても、アダルトサイトを指しています。そしてAちゃんは、慌てた様子の筆者を面白そうに見ていたのでした。アダルトサイトを閲覧している話は、別の教科担当の男性講師にもしていたことが分かり、「周囲に人がいるのに平気であんなこと言うとは・・・」とAちゃんの闇をどの先生も感じていました。

「両親から構ってもらえない」とネットサーフィンに夢中に

Aちゃんの両親は帰宅が夜7時ごろと仕事が忙しく、構ってもらえない寂しさがあったのでしょう。パソコン使用の許可を得て、習い事のない日は両親の帰宅時間までずっとネットサーフィンをし、その時にアダルトサイトと出会ったようです。

同級生が知らない世界、大人の世界を垣間見たことで一種の優越感が芽生えたらしく、塾での授業中も周囲の生徒がキョトンとするようなNGワードを連発して面白がっていました。今思えば、Aちゃんにとって同じ学校の子がいない塾で無意識のうちにストレスを発散していたのだと思います。

当初はAちゃんの言動にハラハラしたり、女児なのになぜ?と疑問を抱いていた先生達も、彼女の様子や言葉の端々から寂しさが原因のようだと考え、対策をしていくことになりました。

そして、授業中は私語を控えるように指導しつつ、休み時間には先生達がAちゃんの話を可能な限り聞くことにしたのです。両親と日頃から話す時間が少なく、一人っ子のAちゃんは話し相手を欲しがっているように見えたからです。

もちろん、親の代わりにはなりません。しかし、大人である筆者たちに構ってもらうことでAちゃんは少しずつ落ち着いたようで、アダルトサイトの話をすることも自然と減っていきました。

一歩間違えれば犯罪に巻き込まれる可能性も

Aちゃんの場合、スマホが登場する前であったのと、本人は出会い系サイトに関心がなかったこともあり、トラブルに巻き込まれることはありませんでした。高額請求につながる箇所はクリックせず、単にアダルト画像を見て楽しんでいたようですが、一歩間違えれば大変な事態を招いていたはずです。

また、Aちゃん以外にも子供にとっては有害なサイトにはまっている生徒がいました。その子をB君としましょう。B君は当時中学2年生で、出会い系サイトが大好きでした。そこで知り合い、意気投合した遠方に住んでいる同学年の女の子と夏休みに東京で会う約束をしたと言うのです。

筆者が「本当に中学生の女の子なの?」「なりすましなのでは」と心配して聞いても当のB君は意に介さず、本気で交際を考えていました。授業のたびに女の子とのやり取りを教えてくれますが、「東京に行ったら○○欲しい」などおねだりの文言が多いことに気がつきました。

どうも、B君が親から多額のお小遣いを貰っていることを教えたようなのです。たとえ同学年の子でも、B君のお金目当てで近づいてきているのは明らかでした。

ちなみにB君もAちゃん同様、両親から無制限にパソコン使用を許可されており、深夜までゲームや掲示板への書き込みをしていました。通っている中学校では女の子から全く相手にされないので、ネット上での出会いに夢中になっていたのです。

結局、突然音信不通になり女の子との約束は自然消滅になりました。直後はふさぎ込み、勉強への意欲もかなり低下していましたが、筆者は男B君がトラブルに巻き込まれずに済んだので、ほっとしたのを覚えています。

スマホ検索中に誤って有害サイトに繋がるリスク

国民生活センターで実際に寄せられた相談の中には、子供がスマホで検索中に誤って有害サイトに繋がり、何かの拍子で登録ボタンを押してしまい、高額請求されたというケースもあります。

たとえば、好きな芸能人の情報を集めようと、あちこちネットサーフィンをしているうちに、知らぬ間にアダルトサイトへ移動してしまうことがあります。本人が意図していないのにそういったサイトに辿り着くと、「親に知られたらヤバイ」と子供は自分で何とかしようと慌ててしまい、余計トラブルを招いてしまうのです。

有害サイトはスマホトラブルの温床なので、フィルタリング機能を施したり、親が使用時間を管理することでトラブルを遠ざけることが大切です。「うちの子に限って」「うちの子は怪しいサイトなんか見ない」と決めつけず、親子で有害サイトの危険性を考えたり、安全なスマホの使い方を話し合うようにしましょう。

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