「食事に行こう!どこがいい?」誘っておいてノープランがダメなワケ
LIMO / 2019年10月16日 6時45分
「食事に行こう!どこがいい?」誘っておいてノープランがダメなワケ
友人や恋人がいる人ならば、「デートに誘った」「食事に誘われた」ということが誰でもあると思います。好きな人に誘われたデートなら、それだけでドキドキして胸が高鳴ってしまいますよね。
しかし、問題は誘われたその後。「OKしたはいいけれど、そこから話が進まない…」「明日がデート当日なのに、待ち合わせ場所も決まっていない!」という残念な経験はないでしょうか?
今回は、デート以外でも押さえておきたい、誘った方のマナーについてエピソードを踏まえて紹介していきます。
誘ったにもかかわらず、初デートのディナー先をこちら任せ?
A美さんがその日控えていたのは、取引先の会社とのミーティングで出逢い意気投合したY介さんとの初デート。お互い会社勤めの社会人のため、仕事終わりに新宿で待ち合わせをし、その後一緒にディナーを楽しむ予定でした。
Y介さんのことが気になっていたA美さんは、1週間前、Y介さんから「今度、夕食でも一緒にどうですか」というメールが来たとき、思わずガッツポーズをしたものです。
しかし、A美さんにはある不安が…それは、その後のY介さんとのメッセージのやり取りにありました。
『ご飯いいですね!どこがいいですか?』とのA美さんの言葉に対し、Y介さんの返信は「僕、新宿のお店全然知らないんですよ~どこかいいところ知りません?」というもの。自分から誘っておいて、お店を探すのは私の役目?とA美さんは疑問に思いました。
しかし、今回は1回目のデート。A美さんは『あまり外食に行かない人なのかな』と思い、良さそうなレストランを自分で探し、予約も行いました。
満席だった後のプランを考えておらず、夕食もうろうろ…
1回目のデートで多少のモヤモヤはあったものの、食事の時間自体は楽しく過ごすことが出来たため、次のデートの約束をしたA美さん。Y介さんが、都内の有名なスイーツ店の割引券を持っているとのことだったため、今度はそこに行こう、ということになりました。
デート当日、そのスイーツ店に行ってみると、有名店らしくものすごい行列が…。ほとんどがテイクアウトのため、イートインできる席も数席しかなく、あまりゆっくり食べていることも出来なさそうです。
「他のところに行きましょうか」というY介さんの言葉に頷くA美さん。しかし提案したものの、Y介さんは他のプランを考えていなかったようで、「どこにいこう~」と呑気に考えていてなかなか次に行く場所が決まらない様子。
仕方ないので、A美さんが近くにある喫茶店をスマートフォンで検索し、急遽そこに行くことになりました。外が暗くなってきてそろそろ夕食…となっても、夕食のことまで考えてなかったのか、Y介さんはまたうろうろ…。
季節は10月、外は肌寒く、いつまでも外にいたくなかったA美さんがまたレストランを検索する…という流れで2回目のデートは終わりました。
「デートスポット行きましょう!」からの「デートスポットってよく知らないんだよね」
Y介さんのノープランぶりに不信感を抱き始めていたA美さんですが、デートから1週間後、Y介さんから連絡が届きます。それは先日のお礼と、「今度はデートスポットに行きましょう!」というロマンチックなデートのお誘いでした。
少しは私のことを考えてくれているのかな、と思ったA美さんは『ぜひ!どこに行きますか?』と返信をします。
ところがその数時間後、返ってきたメールには「デートスポットってよく知らなくて!どこがありますか?」というまたA美さん任せの答えが…。
『ちょっと探せば、水族館とか、遊園地とか色々あるでしょ!』と思ったA美さんは、デートに誘っておいてプランを人任せにするY介さんに愛想が尽きて、それ以来連絡するのを止めてしまったそうです。
仲が深まっていない人を誘ったときにプランを考えておきたい理由
このエピソードを読んで、「デートプランくらい決めてあげればいいじゃん」「ノープランでうろうろするのも楽しいものだよ」と思う人もいるかもしれません。しかし、人は「好きな人が自分のために時間を使う」という行為を嬉しく思うものなのです。
「自分のために貴重な時間を割いて、慣れないことでも考えてくれた」ということは、それだけ大切に扱ってくれている、自分に向き合ってくれているという嬉しさに繋がっていきます。故に、あまりにも丸投げにされてしまうと、「自分には時間を割くまでの価値がないんだ」と思ってしまい、どんどん心は離れていってしまいます。
また、これがデートではなくて、初対面の人やまだあまり仲の深まっていない人を誘う場合でもノープランはタブーです。
何も考えずに街に繰り出すようなことをすると、食事をする場所を探して長く相手を歩かせてしまったり、歩いている間に会話の内容が尽きて、気まずい雰囲気になってしまったりします。
それ以上に、せっかくこちらの誘いをOKしてくれた相手を気まずくさせてしまったり、気を使わせてしまったりするのは失礼にあたる行為です。
「ノープランでうろうろ」は親しい間柄でこそ楽しめるもの
仲の良い友達や付き合いの長いカップルなど、親しい間柄であれば、ノープランで街を歩いても楽しい時間を過ごせるでしょう。
しかし、そうではない相手と一緒に過ごす場合は、ある程度段取りを決めておかないと、自分も相手もつまらない時間を過ごすことになってしまいます。
食事に誘った際には、相手の好みを聞いた後に誘った側でレストランを決めておき、事前に予約をして満席で入れないということがないようにしておく。デートに誘った際には、いくつかデートスポットを調べておき、その中から行きたい場所を選んでもらう、など、「誘っただけで終わり」ではなく、誘った側のマナーを踏まえて行動することが、良い関係を続けるためには大切なことだと言えるのではないでしょうか。
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