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英会話スクール・留学にお金を使う前に…「稼げる英語力」を身につける方法とは

LIMO / 2019年10月18日 18時45分

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英会話スクール・留学にお金を使う前に…「稼げる英語力」を身につける方法とは

王道の英語学習といえば、英会話や海外留学などが頭に思い浮かぶ人も多いと思います。しかし、多くの人がその可能性に気づいていない素晴らしい英語学習法が世の中には存在します。それが「英語多読」という学習法です。

この英語多読は、明治時代から取り組んでいた人もいた学習法で、有名な人では「野口英世」もその1人です。医学生になる前に「カーライル伝」という伝記を読み、渡米する船の中で読んでいたのはシェイクスピアの「ヴェニスの商人」です。

今回は知られざる英語多読の可能性についてお話をします。

英語多読の効果の証明

そうはいっても、「英語多読で本当に効果が出るの?」と疑いを持っている人も多いと思うので、ここで効果のほどをご紹介します。手前味噌でおこがましいのですが、それは私自身です。

私は中学・高校をほとんど学校に通わず、23歳までbe動詞と一般動詞の違いも分かっていませんでした。その後、英会話スクールに通っては挫折を繰り返す典型的なダメパターンに陥っていたのですが、最後に手を出した「英語多読」で英語力をものにすることが出来ました。

英検1級・TOEIC985点、米国の大学に会計学専攻、そして複数の外資系企業で外国人比率50%以上の環境で何年も働き、英語学習の著書も出版しています。これらを実現させるための90%以上の英語力は「英語多読」で身につけました。通勤・通学の電車内と、自室でひたすら英文を読んだことで血肉化することが出来ました。

ですので、英語多読は間違いなく効果の高い学習法です。それは私自身が身を持って体験したので間違いないのです。

英語多読とは?

そもそも、英語多読についてよくご存じない方も多いと思います。英語多読というのは、文字通り「英文をたくさん読解することで、英語の総合力を高める」という手法です。多読、ということから「リーディング力しか伸びないのでは?」と思われがちですが、そうではありません。

日本語でもたくさん本を読んでいる人は豊富な語彙を執筆する力を持っていたり、聞いている人をうっとりさせるような巧みな表現を盛り込んだ会話を展開できることはよく分かると思います。日本語も英語も本質は違いがありません。

英文をたくさん読むことで、脳内に語彙やフレーズをたくさん記銘します。英会話やライティングの際は、脳内に溜め込んだ正しい英文を頭から取り出し、口から出していうだけで完璧な英会話が出来ます。私は米国の大学で会計学を履修し、単位取得するためや、外資系企業で外国人、日本人社員のプロジェクトをマネジメントする上で必要な英会話力は英語多読で脳内に溜め込んだ英文を使ってこなしていました。

英会話が出来ない人は、圧倒的にストックが足りません。多くの人は「英会話が出来ないのは、練習が不足しているから」と思い込みがちですが、そうではなくそもそもインプット(多読)が足りないから、アウトプットできるものがない、というのが正しい認識なのです。

英語多読は再現性が高い学習法

外国語学習は本当に不思議です。子どもの頃にたくさんのナチュラルな英語を見聞きすれば、ネイティブに遜色ない英語を発音出来たり、聞き取りができる人も現れます。

しかし、それを20歳を超えた大人からスタートすると、どうしても発音できないものが残ったりするなど、「言語の壁」を感じるのです。発達脳科学の見地から言えば、外国語の音声は幼児期の脳でなければ、取得が難しい領域も残されているといいます。

しかしながら、文章をたくさん読むということには才能が必要ありません。何歳からでも、文章を読み、読解力を高めることが出来ます。私が会社員の頃に勤務していた外資系企業では、50代なかばのオジサンが必要に迫られてTOEIC300点台から1年後に900点オーバーを実現させ、社内のグローバルな会議でディスカッションやプレゼンテーションをこなしていました。

彼が取り組んだのは、圧倒的な英語多読です。50代なかばから、英語の完璧な発音を取得するのは難しくても、英語を多読して英語の総合力を高めることは可能なのです。

英語多読は超低コストでできる

英語を身につけるためには、多額の投資が必要だと思いこんでいる人は少なくありません。実際、英会話スクールに通うと1年間で数十万円、語学留学だとその間仕事が出来ない機会ロスも考慮すると、数百万円のコストになります。たとえば、留学費用が300万円でも、年収400万円の人が仕事をやめて参加するとトータルで700万円かかります。

しかし、英語多読は圧倒的な超低コストで取り組めます。巷には「絵本から始めて、好きな本を気ままに読みましょう」という人もいますが、私はその提案とはまったく異なる方法を推奨しています。

質の高い市販テキストを、繰り返し多読するのです。脳は繰り返しインプットされる情報を重要なものとしてラベリングし、脳の長期記憶に格納されますので、同じ本を繰り返し読むことでその語彙やフレーズを丸暗記することができるのです。

そうなると、必要な本はせいぜい5~6冊程度です。コストは1万円前後、私がやったように、海外の大学で専門分野を英語で学んだり、外資系企業で外国人と仕事をするために必要な英語力の90%以上はこの低コストで身につけられます。

必要な学習期間は?

とはいえ、英語多読はお気楽にはじめて、頭空っぽで成功できる、とはいいません。よく「学習開始後、3日後に英語が口から飛び出した!」みたいな教材がありますが、そのような現実離れした短期間で身につけることは出来ません。

私が自分自身で取り組み、また英語学習を指導する立場でいろいろな生徒さんの結果を見ていると「1年間」はじっくり取り組んで頂く必要があると思います。ですので、英語多読に「楽してわずかな期間でらくらく英語が身につく」という誤った認識は禁物です。

しかし、1年間というのは長いように思えて、実はものすごく短期間です。中学・高校で6年間、大学時代も合わせるとトータルで10年やっても「稼げる」英語力が身につかない人はたくさんいます。そう考えると、低コスト、1年間で身につく英語多読はものすごくコスパの良い学習法なのです。

【参考】
「東大卒VS幼児期から英語を学んだ中学1年生の発音バトル、勝ったのはどっち?発達脳科学からみた幼児期の英語学習はメリットがいっぱい!」子供英語タイムズ

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