「休校明け」再確認を…子供を事件・事故から守る「6つの予防策」
LIMO / 2020年6月3日 10時0分
「休校明け」再確認を…子供を事件・事故から守る「6つの予防策」
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止のため緊急事態宣言が発令され、多くの学校で休校となりました。5月25日、5都道県に対する緊急事態宣言が解除され、6月から徐々に授業が再開されている学校が多いでしょう。
「やっと休校が終わった…」とほっとしたのもつかの間、子供たちが外へ出れば、声掛け事案や不審者情報を目にするようになってきます。まだ通学班などの集団登校・下校が実施されていない学校もあるため、不安になる人も多いのではないでしょうか。
子供と一緒にいる時間は自分で子供を守ることもできますが、親が同伴できないシチュエーションもあります。そこで今回は親の目が届かないときに、子供が事故や事件に巻き込まれないための防犯術や気をつけたいポイントについて考えてみましょう。
子供を守る方法1.「声かけ」の危険性と対処法
事件につながる「声かけ」への意識を変える
子供が遭遇しやすい危険の中でもっとも身近なのが、不審者からの声かけです。とくに子供だけで行動している通学路での危険性が高いケース。
親・祖父母世代が子供のときにも声かけから連れ去りなどの事件になることもあり、「知らない人に声をかけられてもついて行ってはいけない」と言われていたのではないでしょうか。でも子供へ危害を加える人物は、「知らない人」ばかりではありません。また帽子を深くかぶって顔を見せないようしている、挙動が怪しいといった子供でも注意しやすい外見の人だけが、不審者や危険人物ではないという事も気をつけたいポイントです。
悲しい話ではありますが、教師やシッターなど親も子供も信頼している人物が、子供をターゲットとした犯罪を起こしたというニュースは少なくありません。親にとっては「むやみに人を疑う子供に育てたくない」という思いも、「子供を守りたい」と気持ち同様に強いと思います。
しかし、たとえ知っている人物でも子供だけでいるときや、一人でいるときに「いつもとは違う」「なんだか怖い」などという感情を持ったときには、逃げたり、周囲の人に助けを求めたりするように、と伝えることも大切。
また親も「女性だから大丈夫」とか「知っている人だから安心」などといった、固定観念をなくすように心がけることも必要です。
危険な距離感を子供に伝える
身体の小さな子供や力の弱い子供は、声かけをして近づけば、簡単に連れ去ってしまえます。そんな声かけからの事件・事故につながらないように用心する方法が、人との距離感を覚えさせること。
一般的に知らない人や何回かあったことがあるという程度の人に許しても良い距離は、120㎝以上と言われています。友達や親しい人でもないのに、120㎝よりも近づいてきたら、警戒するようにすることが大切です。
でも子供に120㎝と言っても分かりづらいもの。簡単に距離感をつかむためには、実践をしながら「自分と相手の手を伸ばして、手が触れ合わない距離」というような子供が理解しやすい言葉で伝えるようにしましょう。
また知り合いではあるけれど、家族や同年代の友達以外の人が身体を密着させるようなときがあれば、用心するように伝えることも必要です。
逃げる・助けを求めるときの行動を教える
子供だけで行動している場合や、一人でいるときなどに声かけをされて「嫌だ」「怖い」と感じたら周りにいる人に助けを求めるようにと、子供に伝えている方も多いですよね。そんな助けを求める方法を伝えるときに、教えておきたいのが「助けて」などの声を発するとともに、腕を振るなどジェスチャーでも注意を引くようにすることです。
子供が大声を出しているだけでは、遊んでいると思われてしまうことも多いのですが、大きな身振りもプラスすることで周囲の人に緊急性を伝えることにつながるのです。また確実に危険な状況という事を知らせやすい防犯ブザーは、ときどき使い方をおさらいしたり、取り付ける位置が適当か確認しておきましょう。
ほかにも逃げなくてはいけないシチュエーションでは、ランドセルやバッグなどを捨てて逃げるようにと教えることも良い方法です。身軽になれば、それだけ安全な場所に逃げる確率が上がるという事も一緒に伝えておきましょう。
子供を守る方法2.安心できる環境作り
周囲の人たちと連携しよう
声かけから子供を守るためには、知り合いでも用心するようにとお話しましたが、「友達の親や近隣の人に、子供が失礼な態度をとったと思われたくない」と感じた方も多いのではないでしょうか。
そんなトラブルを避けるためには、周囲の大人たちにも同じ意識を持ってもらうことが必要です。
ママ友・パパ友と一緒に防犯について話し合い、例え友達の親であっても子供たちに注意する意識を持たせることで、お互いの子供を守るようにしようと伝えると、お互いに理解しやすいですよ。
また子供のいない知り合いにも、子供だけでいるときの防犯術を覚える手伝いをしてほしいというような言葉であれば、快く受け入れてもらえます。
子供の行動圏を知る
通学路やよく遊びに行く場所など、子供だけになりやすいところを定期的にまわり、チェックするという事も子供を守るためには必要。それも徒歩や車など、目線を変えてチェックしていくことで、連れ去りなどの事件だけではなく、交通事故などのリスクを減らすのに有効です。
空き家や駐車場、路地など、入りやすいけれど人目につきづらい場所は、子供だけで入らないように伝え、なるべく近寄らせないようにするというのも良いですね。
「こども110番の家」を確認する
子供の行動圏を知るときに、子供と一緒に歩いて周囲をチェックするという事も良い方法。その時にぜひ注意して見てほしいのが、「こども110番の家」のステッカーです。
このステッカーが貼られている家や店舗は、子供が逃げ込める安全なスペース。不安や恐怖を感じたときには、このステッカーの家に助けを求めるようにと教えてあげましょう。
全く知らない人の家や店舗だといざというときに逃げ込みづらいので、親子で挨拶に行くという事も大切です。
大人の意識と連携で子供が安心して暮らせる環境を作ろう
子供の防犯術についてお話しましたが、いかがでしたか?人を疑うという事は気分が良くないですが、子供を守るためには必要な感覚です。
親と子供だけではなく、周囲の人たちに協力してもらいながら、子供が過ごしやすい環境を作って行きましょう。
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