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専業主婦(夫)がiDeCoを始めるメリットと注意点。1からわかる「iDeCoの始め方」

LIMO / 2019年10月27日 19時15分

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専業主婦(夫)がiDeCoを始めるメリットと注意点。1からわかる「iDeCoの始め方」

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、国が支援する「老後資金を作るための仕組み」です。2017年に制度が変わって、専業主婦(夫)でも利用できるようになりました。
この記事では、専業主婦(夫)がiDeCoを始めるメリットや知っておきたい注意点についてわかりやすく解説します。

自分名義の老後資金が作れる

専業主婦(夫)がiDeCoを始める一番のメリットは、ズバリ「自分名義の老後資金が作れること」にあります。

そもそも、iDeCoとは長期間にわたって資産運用ができる投資システムのことです。節税対策としても利用できるため高い関心を集めています。

主な節税ポイントは、下記の3点です。

1.掛け金が税金の対象にならないため、所得税や住民税などが安くなる(掛け金が全額所得控除の対象)
2.運用で増えたお金に税金がかからない(運用益が非課税)
3.給付の受け取りで税優遇が受けられる

ところが、そもそも所得税などの税金を払っていない専業主婦(夫)では、「税金が安くなる」というメリットを活かせません。そのため、「専業主婦(夫)がiDeCoを始める意味って本当にあるの?」と疑問に感じる人もいるのではないでしょうか。

iDeCoは本人名義のiDeCo口座を開設して資産運用する仕組みで、給付は本人しか受け取れません。離婚した場合でも、自分だけの資産になるのです。これは専業主婦(夫)にとって、見逃せないメリットといえるでしょう。

専業主婦(夫)の掛け金の上限は月額2万3000円、年額27万6000円です。仮に、30歳から60歳までの30年間、上限の27万6000円を掛け続けた場合は、積立額の合計が828万円になります。

掛け金の支払い方法は、本人名義の銀行口座からの引き落としに限られます。専業主婦(夫)で掛け金を自分で用意できない場合、収入のある夫(妻)が妻(夫)名義の口座にお金を補充するようなスタイルになることもあります。夫がまとめて支払うことはできないので、残高不足にならないように十分注意しましょう。

離婚するなどして掛け金が払えなくなったとしても、iDeCoは基本的に60歳まで解約できません。掛け金の金額変更や一時停止をすることは可能なので、上手に活用しましょう。将来的に仕事を始めたときには、所得税控除のメリットも活かせるようになります。

運用益が非課税で、給付の受け取りもお得

通常の投資では運用益に約20%の税金がかかりますが、iDeCoなら運用で増えたお金に税金がかかりません。

60歳になると、一時金や年金、またはそれらの併用によって給付が受け取れます。給付を年金で受け取る場合は「公的年金等控除」が、一時金で受け取る場合は「退職所得控除」が利用できます。収入のない専業主婦(夫)の積立額は「退職所得控除」の枠内に収まり、元本に税金がかかることはありません。

iDeCoを始める方法は?

iDeCoを始めるときには、下記のような2つの手続きを済ませましょう。

1.金融機関を選んで、iDeCo申込書を請求する
2.郵送されてくる申込書に必要事項を記入して返送する

iDeCo申込書には基礎年金番号を記入する欄があるので、あらかじめ年金手帳を用意しておくとスムーズです。

iDeCoを実際に管轄・運用しているのは国民年金基金連合会です。また、利用者から預かった掛け金は信託銀行が安全に管理する仕組みです。一方、iDeCo口座を開設したり金融商品を提供したりする窓口は、銀行や証券会社といった金融機関が担当します。

このうち、利用者が選べるのは金融機関だけです。iDeCo口座は1人1つしか開設できないため、金融機関選びが重要なポイントになってきます。口座の管理や開設の手間を考えると、使い慣れた金融機関でiDeCo口座を開設するのも1つの方法かもしれません。

金融機関を選ぶポイント

金融機関を選ぶときに注意したいポイントは2つです。

1.手数料が安いところを選ぶ
2.金融商品が充実しているところを選ぶ

iDeCo口座の開設には初期費用2829円がかかります。運用期間中は、「口座管理手数料」と「信託報酬」という2種類の利用料が発生します。「口座管理手数料」は、国民年金基金連合会と信託銀行に支払う手数料で、合計月額は171円です。「信託報酬」は金融商品を提供する金融機関に支払うもので、金融機関によって金額が異なり、無料の場合もあります。

専業主婦(夫)では所得税控除のメリットを利用できないため、少なくとも毎月発生する手数料をカバーできるだけの運用益を出さなければ赤字になってしまいます。掛け金は高いほど有利になり、手数料は少なければ少ないほど良いのです。

また、景気は変動するものなので、その時々で有利になる金融商品は変わってきます。金融商品の選択肢が多いほど、自分に合った金融商品を選びやすくなります。

専業主婦(夫)が知っておきたい注意点は

iDeCoの金融商品には元本確保型商品と投資信託の2種類があります。日本人には投資が苦手な人が多く、iDeCoでも元本確保型商品を選ぶ人が少なくありません。ところが、元本確保型商品では運用益がほとんど出ないです。掛け金の上限が低い専業主婦(夫)の場合は、運用益よりも手数料のほうが高いという状況にもなりかねません。

景気変動に一喜一憂しないで、長期的視点に立った無理のない運用をすることも大切です。「しばらく放っておく」くらいの気持ちでいたほうが、成功しやすいでしょう。

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