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結婚は「お金や時間を奪う」もの? 夫婦仲を冷やす価値観のズレとは

LIMO / 2019年10月31日 20時15分

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結婚は「お金や時間を奪う」もの? 夫婦仲を冷やす価値観のズレとは

どんなに相性が良いカップルでも、お金に対する価値観がズレていると結婚後さまざまな場面で揉めることになります。歩み寄れないくらい考え方のギャップが深まってしまうと、それが原因で別れてしまう夫婦も…。そんなことにならないために、結婚前に確認しておきたいポイントを考えます。

年収400万円の彼との結婚は不安?

ある電子掲示板に投稿された「年収400万円の彼に不安」という女性の相談が最近話題になりましたが、果たして年収400万円は心配になるような年収なのでしょうか。

国税庁による「平成30年分 民間給与実態統計調査(https://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2019/minkan/index.htm)」によると、1年を通じて勤務した給与所得者5026万人の平均給与は441万円。男女別では、男性545万円、女性293万円なので、年収400万円は男性平均よりは低いことになりますが、これは全世代の統計なので結婚適齢期の男性としては良い方なのかもしれません。

都心に住み専業主婦になるというのならばかなり厳しい水準かもしれませんが、女性も働く気があり、一緒に家計を支えられるのであれば十分やって行けるのではないでしょうか。

また、年収は今より増える可能性も減る可能性もあります。今の年収よりも、「人生のパートナーとして支え合えるか」ということに焦点をおき、「妻も働く場合は家事や育児を助けてくれるような人か」「思いやりがありモラハラ気質ではないか」ということのほうが大切でしょう。

結婚前に確認しておくべきなのは?

上記では年収に対する不安を紹介しましたが、お金に対する価値観でぶつかることもたくさんあります。お金のことで揉めないように結婚前に確認すべきことは何でしょうか?

お金の使いどころ

お金の価値観は育ってきた環境により異なって当然ですが、全く異なる価値観だと結婚後苦労することに。すべての面で合意するのは難しいと思いますが、どうしても譲れないポイントと妥協できるポイントをあらかじめ共有しておくと良いでしょう。

たとえば、車は絶対新車が良いか中古でも許せるか、カーシェアでも良いかなど、お互いの妥協点を知っておけば、結婚後に「こんなはずじゃなかった」というストレスを減らすこともできます。

仕事に対する価値観

仕事に対する考え方も揉め事になりやすいものです。特に結婚して子どもが生まれたら専業主婦になるのか、仕事を続けるかというところは、女性の人生において大切な選択になるからです。

夫が専業主婦希望の場合、もし妻が働きたいと思っても「家事や育児を今まで通りできるのなら働いても良いよ」と言われてしまう可能性もあります。また、専業主婦になり育児に向き合いたいのに「家計が苦しいから働いてほしい」という場合もあるでしょう。

このように自分の意思に反して専業主婦にならなければいけなかったり、働かなければいけなかったりということを防ぐために、結婚前にお互いの考え方を話し合っておくことが大切です。また、専業主婦希望ならば本当に専業主婦になれるくらいの収入があるのかも確認しておくといいですね。

結婚は「奪われることの連続」?

4年前、雑誌『AERA』で「結婚はコスパが悪い」という特集が大きな話題になりましたが、実際、コストパフォーマンスは悪いと感じる既婚者も少なくないかもしれません。

1人で生活していればすべて自分が好きなようにお金を使えますが、結婚したらそういうわけにはいきません。一生懸命働いたお金は家族の生活費に消え、子供を育てる場合は多額の教育費がかかり、家事をしないパートナーの代わりにエネルギーを使い、お小遣いと趣味の時間は削られ…と、自分のお金や時間が「奪われることの連続」になるのです。

そのため、価値観のズレだけではなく、「なんで自分ばかり我慢しなくてはいけないのか」という感情も相まって夫婦仲に亀裂が入ってしまうこともあるでしょう。

しかし、これは「結婚をして幸せにしてほしい」という気持ちがお互いの根底にあるからかもしれません。女性は「金銭的に楽をさせてほしい」と思い、男性は「家事も育児も任せたい」と相手頼みになってしまっていることで「奪われる」という負の感情を抱くようになってしまっているのでは?

結婚とはお互いに支え合うことでバランスが取れるもの。どちらかだけの負担が増えれば早かれ遅かれストレスで関係は破綻してしまうでしょう。長い間一緒にいると、ついついお互いへの思いやりが少なくなってきますが、いつまでも相手のしてくれることを当たり前だと思ってはいけません。

違う価値観で育った2人が生活する以上、お互いに我慢していることがあるということを忘れずに、感謝の気持ちを積極的に表現することで良い関係を保てるのではないでしょうか。

おわりに

結婚して家族を作ると、自分以外のことにお金や労力を使うことになるため、正直コスパが悪いと感じることもあるでしょう。しかし、お互いに思いやりをもって生活できれば、「人生のパートナーを得ることができた」という安心感に包まれますし、子どもの成長に幸せを感じるシーンがあるなど、それ以上の喜びもあるのです。

結婚後、家計のことなどで揉めることがないように、価値観のすり合わせは必ず結婚前に行うこと、また、結婚後もお互いの歩み寄りが大切ということですね。

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