【株鬼流】株初心者でも手堅く勝てる! 鉄板の株価チャートの見極め方を伝授
LIMO / 2019年11月17日 21時10分
【株鬼流】株初心者でも手堅く勝てる! 鉄板の株価チャートの見極め方を伝授
株投資の初心者が最も悩むのは、何といっても「どの銘柄を買うか」だと思います。これから上昇しそうな銘柄を見つけて買い、上がったところで売り抜く。言葉にすると簡単ですが、そううまくはいかないものです。
ですが、「チャートの動きを見極めれば、高い確率で上昇するであろう銘柄を見抜ける」というのは、人気の相場師であり、『資産を100倍にする「株鬼流」仕掛けの全技術(https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761274425/kankidirect-22/)』(かんき出版)などの著書を持つ株鬼氏です。
株鬼氏が長い経験の中で編み出した「投資の技術」は、“株鬼流”と呼ばれ、多くの人々に支持されています。そんな株鬼流の“チャートの見方の基本”を特別に教えていただきました。初心者にも大きなヒントになるはずです。
利益を出すためにチャート分析は不可欠
株投資をしたことがある人ならご存知の通り、株投資で利益を上げるために欠かせないのが「株価チャート」です。
特に、1日や数日単位で売買を繰り返すトレーダーにとって、売買のタイミングを見極めるには、この株価の動きのグラフである株価チャートを分析する“テクニカル分析”が非常に大切になります。このチャートの動きがわからなければ、株では勝てません。
そこで「このチャート分析が苦手」「よくわからない」という人のために、基本のキから解説しましょう。まず、株価チャートは、いくつもの「ローソク足」で形成されています。四角い箱と上下についた棒という形がローソクのような形に見えることからこの名がついています。
チャートには、「分足」(数分単位)、「日足」(1日単位)、「週足」(1週間単位)、「月足」(1カ月単位)などがありますが、どれも同じようにローソク足で構成されています。
四角い箱は、「始値(はじめね)」(日足なら取引が始まった9時の価格)と「終値(おわりね)」(日足なら取引が終わる15時の価格)との差を示したもの。
始値よりも終値が上の場合は白い箱(陽線)、始値よりも終値が下の場合は黒い箱(陰線)で表示するのが一般的です。1日のうちに株価が上がったのか下がったのかが色によって分かりやすいからです。そして、箱の上下についた“ヒゲ”は、その日の高値と安値を表しています。
株鬼流では、高値(比較的高い値段)をつけており、かつ「これからさらに上昇する可能性が極めて高い」(相場が強い)と確信を持った銘柄を買います。その上昇の兆しを、チャートの動きから読むことができるわけです。
こんなチャートを見つけたらチャンス!
では、具体的なチャートの読み方と買い方(仕掛け方)を伝授しましょう。
株鬼流にとって、もっとも重要なチャートの形が「N」です。これはつまり、チャートがアルファベットの「N」の形に見えるパターンのこと。下降していた、もしくは横ばい(保ち合い)だった足(チャート)が上昇し始めたときに現れる形です。
次の図を見てください。
A点から上昇し始めた株価がB地点でいったん反落しますが、その下落がC点で止まり、再び上昇に転じたとき、チャートは「N」のような形に見えますね。
小さく下げ止まって、再び力強く切り返してきた「N」は、今後、さらなる上昇が見込まれるいい形です。たとえるなら、大きくジャンプするために、いったんしゃがみ込んでパワーを溜めているイメージでしょうか。
このとき、A点は陽線に限ります。上昇を始めた時点が陰線であれば、次に陽線になったところの「始値」をA点としてください。そして、安値が前日安値よりも下回った(ケツ下げした)、もしくは高値が前日高値よりも下がった時点でB点(高値)がつき、再び盛り返してきたらC点(安値)がつきます。
下落幅は小さい方が良い
「N」の形を見つけたら、その銘柄は買い時です。ですが、このとき大事なポイントがひとつあります。
それは、上昇幅に対して押し(下降幅)が深すぎないこと。押しが深すぎると、それを跳ね返すのが難しくなります。浅く下げ止まってすぐに上昇に転じたものが、その後グングンと足を伸ばしていくパターンが多いのです。
では具体的にどれくらいの押しなら仕掛ける(買いを入れる)のによい形なのかというと、ずばり、「30%」以内がベスト。
パーセンテージを出すには、先述のとおり、A点の「始値」とB点の「高値」、C点の「安値」の値で計算してください。B Cの押しをA Bの上昇幅で割れば算出できます。
計算式にすると、(B-C)÷(B-A)。この値が0.3、つまり30%以内にとどまっていれば、よい形というわけです。それ以上、大きく押している「N」の形は再び上昇に転じる可能性が低く、手を出すべきではないと判断できます。
実際に計算してみましょう。
A点(始値)が1万4005円、B点(高値)が2万3045円、C点(安値)が2万1010円だった場合は、押しが何パーセントになるでしょうか?
(23045-21010)÷(23045-14005)= 2035 ÷ 9040 = 0.22511062……
答えは、「約22~23%」となります。
これは30%以内にとどまっているので、買うのにふさわしい足といえるでしょう。
買いと売りのタイミングは?
では、この理想的な「N」の形を見つけたら、どのタイミングで仕掛けるべきでしょうか。これは、C点をつけて上昇した後、B点の価格を抜けた時点になります。
リアルタイムで分足チャートをチェックしているなら、B点の価格を抜けたタイミングですぐに仕掛けることができるでしょう。リアルタイムではチェックできず、帰宅後にチャートをチェックする人は、翌日の「寄り付き」(朝9時の取引スタート時に付く値段)がB点を抜けたら買いを入れるといったやり方で対応すればOKです。
なお、注文方法には “成行注文”と “指値注文”の2つがありますが、株鬼流では“成行注文”を推奨しています。
取引価格を指定する指値注文と違って成行注文はいくらで買えるかわからないというデメリットがありますが、一方で指値注文はいつまでたっても売買が成立しないリスクがあります。買いたいと思ったタイミングで買うことが優先だからです。
そして、買った株を売るタイミングも大切。「もっと上がるかも」といつまでも保有していたらあっという間にズルズルと下がってしまった……ということは避けたいものです。
適切な売却のタイミングは、上昇していた日足が「ケツ下げ」(安値が前日よりも安くなる)した時点。お尻を下げるという意味の「ケツ下げ」は、株価が下降する可能性を秘めた足です。いち早く察知して、株を売り抜きましょう。
このほかにも、さまざまな手法や「出来高(売買高)」「板情報」の見方など、チェックすべきポイントは多岐にわたりますが、まずはこの“押しが30%以内”の「N」への仕掛けをマスターすれば、手堅く稼ぐことができます。
これを繰り返していけば、次第に株式投資にも慣れて視野が広がっていくでしょう。そこから新たにさまざまな手法を覚えていけばいいと思います。
まずは第一歩。この「N」という武器で新たな世界を切り開いてください。
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