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子育てママのジレンマ〜在宅ワークへの偏見や無理解で悩んだ経験

LIMO / 2019年11月4日 19時45分

子育てママのジレンマ〜在宅ワークへの偏見や無理解で悩んだ経験

子育てママのジレンマ〜在宅ワークへの偏見や無理解で悩んだ経験

在宅ワークの一番のメリットは、自宅を仕事場にできることではないでしょうか。通勤の必要がなくなり、服や化粧品、ランチなどにかかるお金も大幅にカットできます。「子どもの発熱にビクビクしたくない」「子どもにおかえりと言ってあげたい」と思っている働くママたちにとって、魅力的な選択肢の1つといえるでしょう。

一方、在宅ワークの経験者からは、「在宅ワークと子育ての両立は想像以上に大変だ」という声も聞かれます。どんな苦労があるのでしょうか。

子どもを見ながら仕事をする難しさ

自分の裁量で比較的自由に時間を使えるのは在宅ワークの良いところですが、その分仕事とプライベートの境目があいまいになりがちです。

単身者なら、しっかりとスケジュール管理をすることで、まとまった仕事の時間を確保することも可能でしょう。ところが、子どもはスケジュール通りには行動してくれません。とくに、子どもが小さいうちは、「遊んで」「ジュースが飲みたい」などの”構ってアピール”を次々に繰り出してくるのが普通です。

子どもは目の前に親がいるのに構ってもらえない状況におかれると、不満やさびしさを感じやすくなります。子どもの相手をしながら仕事のことを考えていると上の空になりやすく、子どもとの時間も仕事も中途半端になりかねません。「ママは自分が邪魔なのかな」「仕事のほうが大事なのかな」と受け止めてしまう子どもも出てくるでしょう。

3歳の子どもを見ながらデザイナーの仕事をしているという女性は、「子どもの前では仕事をしないと割り切って、夜間に仕事をしている」そう。しかし、「昼間は子育て、夜は仕事」というスケジュールでは、リフレッシュする時間が取れません。

「仕事のことがいつも頭から離れず気が休まらないし、仕事が終わらなくて睡眠時間が削られたり、疲れて寝てしまったりすることもよくある」とこぼします。

「お勤めじゃないから、保育園に入れないんじゃないの?」という偏見

在宅ワークの効率を上げて収入を増やしたい場合には、子どもを保育園に入れるのも1つの方法です。「在宅ワークだと認可保育園に入れないのでは」と不安に思う人もいるかもしれませんが、就労の実態を証明できれば在宅ワークでも申込みをすることは可能です。

政府は、認可保育園の利用を働く場所の違いで区別しない方向性を打ち出しています。しかし、地域によっては会社勤務かそうでないかで選考基準の配点が違ってくる場合もあるようです。

日本では「仕事=会社で働く」という考え方がいまだに根強く、在宅ワークに関する理解が進んでいるとはいえません。「たいした仕事ではない」「稼げない」と考える人も多いのが実情です。「お勤めじゃないなら仕事とはいえない」などと言われて、くやしい思いや不快な思いをした経験のある人もいるのではないでしょうか。

また、子どもが小学校に上がると、通学サポートや学校行事への参加、PTAや友達とのトラブル対応など、やらなくてはならないことが一気に増えます。いわゆる”小1の壁”です。

小学1年生の子どもを持つ女性のケースでは、正社員を続けていくのが難しくなり、フリーランスライターの仕事を始めました。ところが、「納期が迫って焦っているときに、雑用が増えたり仕事の邪魔をされたりするとイライラして夫や子どもに当たってしまう」と言います。「家族のために在宅ワークを選んだのに本末転倒だ」と感じることもあるようです。

こうした場合、在宅ワークでも学童保育が利用できるケースもあるのでチェックしてみるといいでしょう。

「1日中家にいるのだから、空き時間に家事ができるだろう」という無理解

働く場所が自宅だからといって仕事の責任が軽くなるわけではありません。ところが、「1日中自宅にいるのだから空いた時間に家事をすればいい」と簡単に考える人は多く、身内の理解が得られずに家事をすべて押し付けられてしまうこともあるようです。

私立の小学校に子どもを通わせているという女性の朝は、お弁当作りから始まります。「子どもの送迎と洗濯、掃除と買い出し。学校関係の雑用。そして、こまごまとした”名もなき家事”。空いた時間にイラストの仕事をしていますが、気の休まる暇もない」のだそう。

在宅ワークをしているママのなかには、「子育てと在宅ワークは両立できたとしても、子育て+在宅ワーク+家事のワンオペは難易度が高い」と感じている人が多いようです。家事に手が回りにくいため、夫に「サボっているのではないか」と思われて家庭内がギクシャクしてしまうケースも。

大切なのは夫婦のコミュニケーション

在宅ワークでしっかり稼ぐためには、家族の理解や協力が欠かせません。中には、夫に「自分が休みの日には仕事をしないでほしい」と言われてしまったというケースもあるようです。一方、夫に理解があるからといって雑用や子どもの世話を押し付けすぎると、夫がリフレッシュできなくなってしまいます。

在宅ワークと子育てを両立するのは決して簡単なことではありません。収入が減ったり夫婦関係にヒビが入ったりすることもあるでしょう。在宅ワークを始めるときは、仕事の詳細や育児・家事の分担について、あらかじめ夫婦でしっかり話し合っておくことが大切ですね。

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