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心身を壊さないと脱出できないのか…「ブラック企業」3つの見分け方

LIMO / 2019年11月4日 19時15分

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心身を壊さないと脱出できないのか…「ブラック企業」3つの見分け方

就職や転職で企業を選ぶときは、何としてもブラック企業は避けたいですよね。
職場のブラックな状況に悩んでいるなら、健康に支障が出る前の対処をおすすめします。

ただ、何を目安に「ブラック」と判断すればいいの?という人も多いのではないでしょうか。ブラックな職場を経験した人の体験談や、ブラック企業を見極める方法を紹介します。

ブラックな職場とは?3つの体験談

ブラック企業で肉体的、精神的に限界となり、転職した人たちの体験談を紹介します。

【Aさん】シフト制で32連勤、休暇申請が通らない

Aさんの仕事には夜勤シフトがありました。日勤と夜勤がつながり、休みなしの32連勤となるシフトの組み方もあったとか。体力仕事の連勤で、日中に意識が途切れたり、車の運転中に意識が遠のいたりするようになり、危機を感じたAさんは、上司に休みを申請しました。しかし、上司には「この忙しい時期に休むのか、周りのことを考えろ。別にやめてもいい、お前の代わりはいくらでもいる」と言われたのです。

【Hさん】先輩の陰湿なパワハラ

Hさんは、先輩のパワハラに精神的に参ってしまいました。異動で隣の席になった先輩に、怒鳴られる日々が続いたのです。「なんでそんなに頭が悪いの?」「どうやって生きてきたの?」「一回死んで人生やり直して来い」「お前の親はこんな姿を見てどう思うだろうな」など、人格を否定するような罵声を浴びる毎日。Hさんは、自己判断できなくなるほど精神状態が悪化し、周りの説得で病院を受診。「うつ病」と診断されましたが休職できず、辞職に至りました。

【Sさん】上司のセクハラが横行する職場

Sさんは、セクハラの横行する職場に嫌気がさしました。日常的な上司のボディタッチからお酒の席でキスをねだられることも。出張で同行した上司にホテルに誘われたときは、人事に連絡しました。しかし、何も動いてくれないどころか、Sさんを説得してきたと言います。同僚はといえば「それくらいよくない? 私なんてもっとひどい目に遭ってる」と被害者のSさんを責めたのだそうです。

国はどう捉える?ブラック企業の対処法

厚生労働省の委託事業者である安全衛生優良企業マーク推進機構(https://shem.or.jp/)は、ブラック企業を「コンプライアンス(法令や規則)を遵守していない企業のこと」としています。

一般的には、以下の特徴が挙げられるようです。
① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行する

現在は、労働時間に対する監視もより厳しくなりました。
違法な長時間労働のある会社には、指導、罰則、厚生労働省のサイト上で公表するなどの措置が取られています。ただ、公表は、「社会的に影響力の大きな企業」の「違法な長時間労働」に限られるため、ブラック企業のすべてが表に出るわけではありません。

ブラック企業を見分けるポイント

ブラック企業を見分けるには、以下のポイントが目安になります。

【高すぎる離職率】
社員の離職で人が不足すれば、残る社員の長時間労働が起きやすいです。社員の業務状況や心理状態を含め、職場環境に負のスパイラルが生じている可能性があります。

【頻繁な人材補充】
ブラックな職場で働き続けたいと思う人はいません。欠員補充が頻繁な企業は、何らかの問題がある可能性があります。事業拡大などによるプラスの求人もあるので、募集の背景を確認しましょう。

【口コミサイトの評判】
ネット上には、企業について既存社員やOHが口コミや評価を投稿するサイトがあります。
個人的な主観ではありますが、一定数になれば、「傾向」は見えてくるでしょう。ブラック企業であればあるほど、離職者が多ければ多いほど、口コミ数は増える傾向にあるといえます。

一つの企業にこだわらなくていい理由

入社してから、ブラック企業だと分かることもあります。
許容範囲を超え、他にメリットがないなら無理して続ける必要はありません。

あなたの人生は、仕事だけではないはず。自分や仕事以外のことを犠牲にする義務はありません。転職経験のない人ほど「会社がすべて」と考えやすいですが、どこで働くかは自由に選べるのです。

ワークライフバランス、年収やキャリアアップなど、目的は人それぞれですが、転職で好条件の企業に入れることもあります。ブラック企業にいると、仕事やスキル、将来の展望以前の問題で頭がいっぱいになってしまうものです。

実力も必要ですが、成長企業で自分も成長できる未来も目指せるのです。ブラック企業で高度な実力が身につく可能性は低いかもしれません。休みが充実すれば、仕事中の気分もパフォーマンスも変わるでしょう。そう考えると、仕事や自分にワクワクしてきませんか?

まとめ

ブラック企業で働くことを望む人はいません。しかし、人は心身が追い詰められたとき、判断力や行動力が鈍るものです。ブラック企業の兆候を感じるときは、身体や心が壊れる前に対処しましょう。

結果的に退職となっても、働く場所はひとつではありません。何を失っても、「健康」だけは維持すれば、新たな道を歩いていけるはずです。

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