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「ママは我慢してる」小3長男に教えられた”自分を押し殺す”育児の悪影響

LIMO / 2019年11月12日 10時15分

「ママは我慢してる」小3長男に教えられた”自分を押し殺す”育児の悪影響

「ママは我慢してる」小3長男に教えられた”自分を押し殺す”育児の悪影響

母親が自分らしさを出すと非難され、逆に自分を押し殺して家族のために働くと褒められたり、良妻賢母と称えられる傾向が日本にはあります。

一方で、核家族、共働き、ワンオペ育児、経済の停滞などが渾然としている今の時代は、価値観が変化する過渡期。現代の女性は自分らしさも認められるようになる一方、「どんな母で/妻で/私であるべき?」と紆余曲折することも少なくありません。

筆者もある時は良妻賢母を目指し、ある時は自分らしさを取り戻しと、行ったり来たりしていたところ、小3の長男に「ママは我慢している」と言われたのです。

ユルく過ごしていた「つもり」でも、子どもからは…

「家の中でママは我慢していると思う」という長男。「いつ? どんなところが?」と聞くと、「毎日。好きな食べ物なのに、残りを食べるし。仕事の時間でも(基本的に在宅です)、弟が外で遊びたいといえば一緒に遊ぶし。言いたいことを言ってないときもあるし。全然休んでもいない」とのこと。

「ママもちょっとは休みなよ。好きなことをしな」と続ける長男。いつの間に相手を気にかけ、思いやる気持ちを持つようになったのだろうと嬉しくも寂しくも思いながら、日常を振り返りました。

3児がいる筆者は、1人目のときは完璧な母を目指していましたが、3人目の産後に諦めました。今では便利家電を使い、1人目よりはユルい育児と家事をしながら、仕事もする日々。家事育児の優先順位を「子どもの心の栄養が一番」と決め、また「ママが笑顔でいるのが子どもにとっても一番良い」と意識していたつもりでした。

それでもそれは、まだまだ「つもり」。子どもから見れば、我慢している人に見えるのです。

よく考えてみれば、どんなに手を抜こうと思っても、家事・育児・仕事の3つをこなそうとすると、なかなか自分の時間は取れません。休んでいないと長男に言われたことに、心当たりもあります。家事育児の分担にヤキモキしながら、言葉を飲み込み、自分でやってしまうことも……。

そんな親を見て、子どもはどう思うのか聞いてみました。

「我慢は人生に損傷を与える」

我慢している親を見るのは、「嫌な気持ちになる」とのこと。さらに「我慢していると人生に損傷を与えるよ」というアドバイスも頂戴しました。

さらに「我慢をすると、自分も嫌な気持ちになるし、周りも嫌な気持ちになる。自分の人生なのに、好きなことをしなければもったいない。我慢は人生の損傷だ」というのです。

そこではじめて「我慢が周りの人を嫌な気持ちにさせること」に気付き、また改めて「子どもは親の生き方を見ている」とも実感しました。

子育ては「どんな環境下でも自分を生かす」訓練の場

子どもたちは、親の生き方を見ているし、真似るもの。親の我慢が子どもに嫌な気持ちを与えることを考えても、親が我慢しすぎるのは良くないでしょう。

自分の時間がゼロになる育児ですが、もしかしたら「育児という自分の時間がとれない環境下であっても、自分を生かす方法を考える」訓練の場であるかもしれません。

育児だけでなく、仕事、介護、病気など、人生にはいくつもの試練があるものです。

どのような環境にあっても、自分というものを押し殺して一つの環境に没入して自分を見失うのではなく、「自分らしさ」を保つ工夫をすること。自分がホッとする時間とか、好きなことに時間を使うなどして、自分の機嫌を自分でとること。育児はその訓練の一つではないかと思ったのです。

親がどんな環境下でも自分を大切にする姿は、子どもも見ており、子ども自身も学んでいくことでしょう。今よりもさらに「自分らしさ」が大切になるであろう、子どもたちの時代。お手本となれるよう、まずは生活を見直していこうと思いました。

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