姉と私とで実母の協力度が違う! 共働き育児の大変さは同じなのに…とモヤモヤ
LIMO / 2019年11月10日 19時45分
![姉と私とで実母の協力度が違う! 共働き育児の大変さは同じなのに…とモヤモヤ](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_14258_0-small.jpg)
姉と私とで実母の協力度が違う! 共働き育児の大変さは同じなのに…とモヤモヤ
小さな子どもを持つ共働き夫婦にとって、保育園やベビーシッター、祖父母や地域の人たちに子育ての協力を仰げるかどうかは死活問題。特に、夫婦ともに仕事が夜遅くまで長引いてしまった時や出張で数日間家を離れなくてはいけない時は、保育園の送迎や家での子どもの世話など「実母に手伝ってもらえたらなあ」「実家に預けられたらラクだろうな」と思うことがしばしばあります。
そんな中、自分は親に頼らず仕事も子育てもワンオペで頑張っているのに、同じように小さな子どもを持つきょうだいばかりが親の協力を得ていることでモヤモヤしてしまうことも。筆者の経験をお話します。
里帰り出産した姉、里帰りしなかった自分
筆者と姉はともに実家を離れて結婚し、ともに昨年夏に出産。妊娠判明のタイミングも予定日も10日ほどしか違わなかったため、両親は「初孫が一気に二人できる!」と大喜びでした。
姉と筆者は別に仲は悪くないものの、お互いがお互いを羨ましく、時に恨めしく思うことがあります。姉は末っ子の筆者に対して「自分と違って昔から親になんでも許されて、甘やかされている」と感じ、筆者は姉に「自分と違って長子だから、親に大事にされている」と感じてきました。
姉の妊娠が判明した時、母は「都心に住んでいて車も持っていないし、病院も近くない。心配だから里帰り出産したら?」とずっと言っていました。一方で郊外に住み、車がある筆者に対しては「どっちでもいいんじゃない?」。
この時点で筆者は、姉と自分への対応の違いに少し違和感を覚えていたのでした。筆者も里帰りしようかと考えていましたが、「出産前後の大変な時に、実家で姉と諍いになるのだけは避けたい」と思うように。
結局、姉は里帰り出産を、筆者は里帰りしない出産を選択。姉が男の子を出産した10日後に、筆者も男の子を出産したのでした。
仕事と家庭の両立が大変なのは同じ状況なのに…
筆者と姉は、子どもを出産した時期だけでなく境遇がとても似ています。業種は異なりますが、ともにフリーランスで働いていて、夫は激務という状況です。
フリーランスで産休や育休がないので、姉も筆者もに産後2~3カ月から少しずつ仕事に復帰。まだ保育園に入園できていない間は在宅でできる仕事をこなし、どうしても外に出なければいけない仕事はベビーシッターや一時保育などで乗り切ってきました。そして今年の4月、ともに保育園に入園させることができました。
そんな中、今年の夏に姉が10日間ほどの海外出張に行くことに。激務の夫に10日間まるまる保育園送迎や朝晩の子どもの世話をお願いするのはさすがに難しいということで、母が上京し、姉の家に寝泊まりしながら子どもの保育園送迎や夜のお世話をしていました。
その直後、ちょうど母が実家に戻る日のこと。筆者に夜20時までかかる仕事が入りました。保育園の延長保育時間を過ぎてしまうためにベビーシッターの外注を考えましたが、母がまだ実家に帰っていないことを知っていたので「今日の夜だけ、うちに来てもらえない?」と母に相談。
すると母からは「ごめん」という返事が。どうやら、姉の出張が予定外に長引いたために、このまま姉の家で手伝いを続けることになったとのことでした。
この返事を聞いた時、仕方ないことだとわかってはいながらも、筆者の中に「母は姉をひいきしている」とネガティブな感情が一気に渦巻きました。
姉には10日以上も協力するのに、筆者にはたった数時間も協力してくれない。姉は母の協力で仕事をこなして稼げるのに、筆者はシッター代を負担しながらでないと仕事ができない。それは完全に、出産タイミングや境遇が非常に似ているからこその筆者の姉に対する嫉妬でした。
母も「あちらを立てればこちらが立たず」状態で悩んでいた
また、母が孫びいきをしているようにも感じてしまいました。母からすると姉の産んだ子は可愛く、筆者が産んだ子は可愛くないのでは…。たった10日だけれども、姉の子どもの方が早く生まれたので初孫です。母の中で、初孫とそうではない孫を区別しているのでは…。
そんなモヤモヤを数日抱えていたところ、母から筆者宛に荷物が届きました。それは筆者の子どもへのプレゼントとお米や食べ物などがパンパンに入った段ボール。そして「この間はごめんね。次なにかあったら手伝うからね」という手紙もありました。それは姉には送っていない荷物でした。
その荷物を見た瞬間、筆者の中の「母は姉と筆者で優劣をしている」なんてバカな考えは吹っ飛びます。そして遠方に住む娘たちの子育てや仕事を最大限応援し、協力したい思いと、姉と筆者で差別しないようにする母の苦悩も垣間見たような気がしました。
姉と筆者にとって子どもができたのが初めてなように、母にとっても孫ができたのはこれが初めて。母なりに、姉と筆者を平等に接しようと頑張ってくれていたのでした。そんなことを考えると、筆者から「今日の夜だけ、うちに来てもらえない?」と連絡がきた時の心苦しさを推察できます。母の心情を思いはかると、とても申し訳ない気持ちになります。
「娘二人、どちらに協力しよう」なんて心苦しさを母に感じさせてしまうくらいなら、最初から母に勝手に期待せずシッターを頼めばよかった。もしくは母に対して、「お姉ちゃんの協力で大変な時にこちらこそごめんね。こっちは大丈夫だから!」とフォローをすればよかった。
姉と筆者は今後も、仕事の状況によっては出張や保育園送迎の時間に間に合わない仕事も出てきます。しかし今回の出来事は筆者にとって、今後、姉や母と良好な関係性を築く上で大きな教訓となりました。
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