夫婦がお金で揉めるのは離婚の前触れ? 不安でも別れたい!と思ったらするべきこと
LIMO / 2019年11月14日 20時15分
夫婦がお金で揉めるのは離婚の前触れ? 不安でも別れたい!と思ったらするべきこと
「離婚したい!」と思っても、将来やお金に対する不安からなかなか行動に移せない人も多いのではないでしょうか。しかし、精神的・肉体的な苦痛を抱えていたり、生活を維持できない環境のまま一生を過ごすわけにもいきません。離婚とお金をめぐる問題を見ていきます。
「お金の問題」は離婚に繋がりやすい?
司法統計(平成30年度 婚姻関係事件数)によると、夫・妻それぞれが申し立てた離婚動機は次のようになっています。
【夫からの申し立て】
1位:性格が合わない
2位:その他
3位:精神的に虐待する
4位:異性関係
5位:家族親族と折り合いが悪い
【妻からの申し立て】
1位:性格が合わない
2位:生活費を渡さない
3位:精神的に虐待する
4位:暴力をふるう
5位:異性関係
夫・妻どちらも「性格が合わない」が1位ですが、妻側の申し立てには「生活費を渡さない」が2位で登場しています。最近では経済的DVなどという言葉も使われるように、妻が生活費を十分にもらえなかったり、夫が勝手に家計のお金を使ってしまうなど、金銭面で追い詰められてしまうケースもあるようです。
また、夫・妻ともに1位の「性格が合わない」のなかには「金銭感覚の違い」も含まれていると考えられます。夫婦のどちらかが散財すれば将来に対する不安を感じたり、逆になんでもかんでもケチる相手だと一緒にいて楽しくないと感じたり、「お金の価値観」は夫婦仲に大きく影響するものです。
では、お金のことで揉めないためにはどのような工夫をすればいいのでしょうか。
夫婦間でお金の不満をためないようにするには?
金銭感覚が違うのは育ってきた環境や性格的なものにもよるので仕方がないことですが、「お互いの意見の尊重」と「家計の現状の共有」で歩み寄ることが大切です。
たとえば、夫がお小遣い制の場合、夫の年収が上がっているのにも関わらず小遣い額の見直しをしたことがないならば、「頑張って仕事をしているのに…」と不満に思うでしょうし、仕事へのモチベーションも下がってしまうかもしれません。
もしお小遣いが上げられない理由があるのならば、「〇〇にお金がかかるようになったから毎月のお小遣いは上げられない。でもボーナスの時は多めに渡すからね」など、納得する理由を伝えましょう。
また、妻が生活費を受け取るケースでは、夫が家計の状況を把握していないため、毎月ギリギリの苦しいやりくりなのに増額してくれない、明らかに少ない生活費なのに「お前が使い過ぎている」などと指摘されるということが不満に感じる原因となるのではないでしょうか。
増額を頼む時は家計簿を見せながら、「無駄遣いしているわけではないし、削れることろがこれ以上ない」ということを数字で示して、具体的にいくら増やしてほしいと頼んでみるなどの工夫をしてみましょう。そうすれば夫も頭ごなしにダメだとは言えなくなるのではないでしょうか。
離婚を考えたら何をする?
たとえば子どもがいると離婚はなるべく避けたいところですが、これ以上歩み寄れないとなれば離婚を選ぶことになる場合もあるでしょう。
しかし、勢いに任せて離婚をするのは、一気に貧困に陥るなどのリスクがあります。そのため、離婚をすると決めたら当面の住居費や各種の支払いをまかなうことのできる「離婚資金」を貯めることに徹しましょう。
それに加え、もしパートナーが不倫しているのであれば相手に慰謝料を請求できる場合もあります。不倫の証拠は別居してしまうと手に入れにくくなってしまうので、きちんと証拠となる資料を作成してから別居するようにしましょう。
また、結婚後に貯めた資産や購入した不動産は、たとえパートナーの名義であっても財産分与を受けられる可能性があります。そのため、資産の把握としっかり主張することが大切です。
浮気されても何もできない? 専業主婦のリスク
専業主婦という選択をすること自体が問題というわけではありませんが、共働きに比べると離婚に対するハードルが上がりがち。たとえば、夫が浮気しているのを知っているものの、専業主婦歴が長いので働きに出る自信もなく、屈辱的な立場を我慢して続けているという人もいます。
経済的に自立していれば、こんな思いを続けることはなかったと後悔することもあるでしょう。ある程度歳を取ってから離婚を考える場合、生活費を稼げなければ、離婚したくても愛のない夫との生活を続けるしかないかもしれません。
いくら愛しあっていても、時が経つに連れて心がすれ違う可能性はあるもの。そんなときに備えて、たとえ高収入な夫と結婚する場合も経済的自立をしておいた方が安心と言えそうです。
おわりに
お金に対する価値観が原因で揉めるときは、お互い相手の考え方に歩み寄り解決して行くことが大切です。また、離婚しか選択肢がないという結論になっても、まずはまとまったお金を用意することが必要です。くれぐれも一時の感情で突き進んでしまわず、経済的な困窮に陥らないような対策を立てることを考えてみてください。
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