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なぜ上から目線? 若い女性を見下す中年男の理不尽

LIMO / 2019年11月13日 11時45分

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なぜ上から目線? 若い女性を見下す中年男の理不尽

ビジネス、今日のひとネタ

仕事の中では、年齢や見かけだけで理不尽な扱いを受けることがよくあります。特に若い女性の場合、「年下の自分には高圧的な態度をとっていたのに、相手が年上の男性に代わった瞬間に態度が一変した」といった経験を誰しも一度はしたことがあるのではないでしょうか。

最近、Twitterで話題になったツイートがありました。ごろにぃ@介護コンサル(@goronyi_kaigo)さんが「本日、勤務初日の介護士がヤバい…」とつぶやきつつアップした投稿によると、ある介護施設で働いている20代の教育担当の女性に対して、新人介護士の40代男性がこう言い放ったといいます。「私、歳下でかつ女性の方に学ぶつもりは無いので!」。そして彼はそのまま退職してしまいました。

このツイートは、2019年11月13日の朝時点で4万5000回以上リツイートされ、13万を超える「いいね」がつきました。この記事では、上記のツイートを中心に、「若い人たちへの理不尽な扱い」や、それに対するさまざまな意見を紹介します。

「あるある」と共感する声

ネット上では「自分も同じように年齢や性別で見下された経験がある」という意見が数多く見られます。

「僕も倍以上年上のパートさん♀のトレーニングを任せられた事がありますが、付きっきりで教える事も出来ない職場。 当面の指示を丁寧、細かく出してから離れようとしたらいきなりブチ切れ。『年下からの偉そうな指図、命令』と『指示』を混同するタイプらしく…」
「ハロワに行くとそんな感じのがゴロゴロいますよ。面接の仕方を教えてくれる部署から『私は私のやりたいように面接対策するので!!』と声を荒げて出てくる40後半の男とか」

やはり「年下に教わることがどうしても我慢ならない」という人はある程度の数はいるようです。企業側も、そういう人を忌避して、面接すら受けさせないということもあるようです。それに関連して、こんな体験を話す人もいます。

「面接前の電話で年齢を聞かれて『あなたより歳下のスタッフが教育係になるけど、そんなの嫌でしょ?』って電話を切られて面接すらさせてもらえなかったことならあります。そんなの弁(わきま)えてるのに……」

年輩だというだけでトラブルを恐れて、最初から排除してしまいたいと考える企業もあるようですが、さすがにこのように勝手に決めつけてしまうのは問題があるでしょう。

その一方で、

「うちの職場にも元公務員の40代後半の男性が最近入社しました。至らぬことがあったら叱ってくださいと20代女性職員に言っていました」

というように、たとえ相手が年下でも「先輩」として敬える人もいるという意見もありました。

また、会社の中に限らず、顧客や店員の中にも、相手の性別や年齢で露骨に態度が変わるという人もいます。ネット上にはそうした人への不満をぶちまける声も数多くあります。

「50代くらいの男性客、私と同期の男の子には丁寧語だったのに女の私に対してはタメ口なの納得いかない」
「おれ童顔だから年寄りにナメられやすいのかな」
「私、近くの郵便局行くと男女問わず職員からタメ口で話されるのなんでなの?」

面接官の目が節穴?

そんな中、先ほど紹介したツイートに関連して、そもそも暴言を吐いて辞めた男性介護士を雇い入れた判断に対して「面接官の見る目がないのでは?」という批判の意見も多く見られました。

「面接した人は何を見て取ったのか…」
「そんな人を採用しちゃう施設もマズイですね。採用基準がおそらくザルなのではないかと思います」
「弊社の採用担当は人員の頭数を揃えるために『履歴書を見ていない』などと爆弾発言をして社内で大問題になりました」

とはいえ、「採用基準のゆるさ」の背景には、人手不足の厳しさもあるようです。たとえば、話題となったこのツイートの主が携わっている介護関連の業界では、2018年8月発表の『平成29年度「介護労働実態調査」の結果』によると、回答した6600カ所あまりの事業所のうち、介護サービスに従事する従業員の不足感を感じている事業所は66.6%にもなっており、4年連続して「不足感」が増加しています。

しかし、誰彼かまわず採用してしまうと、サービス水準や職場環境が悪くなり、今いる優秀な人材も離れていってしまう可能性があります。結果として、さらに人手不足におちいってしまう危険性もあるのです。ここは経営者にとって非常に悩ましいところでもあります。

19歳年下の師に学んだ伊能忠敬

寿命が伸び、「人生100年時代」といわれる現在では、60歳を超えてからの「セカンドキャリア」で、年下に指導される未来も当然あることでしょう。

江戸時代の後期、日本全国を歩いて測量し、国土の正確な姿を明らかにした伊能忠敬(いのう・ただたか)は、50歳のころ、19歳年下の天文学者・高橋至時(たかはし・よしとき)に弟子入りしました。忠敬は、31歳の至時から、天文学や暦(こよみ)の知識をぐんぐん吸収していったといいます。

私たちも伊能忠敬を見習って、「年下だから」「女性だから」と他人を見下したりせず、年齢・性別に関係なく教えを請うことのできる人になれるよう、気をつけたいですね。

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