女性は男性の1.6倍多い!?不仲なシニア夫婦のへそくり事情
LIMO / 2019年11月16日 20時30分
女性は男性の1.6倍多い!?不仲なシニア夫婦のへそくり事情
「趣味の機材が欲しい」「友達と旅行したい!」などの理由から、夫(妻)に黙って“へそくり”を貯めている人もいるのでは?それは60代以降のシニア夫婦も同様であり、驚くような額を“へそくっている”女性も多いとのこと。今回は、「株式会社ハルメク」が実施したアンケート調査を元に、シニア夫婦の“へそくり”事情を掘り下げていきます。
「へそくりあり」は全体の53.5%
株式会社ハルメクが実施した「夫婦関係とへそくり(https://s3-halmek.s3.amazonaws.com/media/company/newsrelease/19a8b86b54271a9fb92c80cfc2bcc4d6.pdf)」に関するアンケート調査によると、60代〜70代の婚姻関係にある男女437名の内、53.5%が「へそくりあり」と回答しました。具体的な“へそくり”の金額は、以下の通りです。
【へそくりの金額(n=234)】
・50万円未満:23.1万円
・50万円〜200万円未満:29.5%
・200万円〜500万円未満:16.7%
・500万円〜1,000万円未満:14.9%
最も多かった回答は、「50万円〜200万円未満」の29.5%。全体の平均へそくり額は436万円となりました。もはや“へそくり”の域ではなく、日本人の平均年収(※441万円)に匹敵する額となっています。
また“へそくり”の金額は、男女別で金額差があることもわかりました。同調査によると、男性の平均額は330万円、女性は514万円です。その理由について、女性回答者から以下のようなコメントが寄せられています。
・自分の老後のお金に心配がないように貯金している。残されるのは私だから(66 歳)
・過去に配偶者が投資で失敗して全財産を失った。それもあり、夫には内緒で 300 万確保
してある。いざというときの「へそくり」は心強い(61 歳)
女性に関しては、夫の財政管理意識や年金生活への不安、男性よりも長生きする可能性などを視野に入れ、計画的に“へそくり”を貯めている印象です。その金額差は、約1.6倍。万が一に備え、できるだけたくさんのお金を蓄えておきたい女性が多いのでしょう。
“不仲な夫婦”ほどへそくり額が多い?
同調査において、「夫婦仲が悪いほど“へくそり”の金額も大きい」ことがわかりました。「仲良し夫婦」と「不仲夫婦」の男女別へそくり平均額は、以下の通りです。
【仲良し夫婦の平均額】
・男性:308万円
・女性:479万円
【不仲夫婦の平均額】
・男性:472万円
・女性:898万円
注目したいのは、不仲夫婦における女性の平均額。898万円と、1,000万円近くのへそくりを貯めていることに驚きます。なぜここまで、金額差が生じるのか。調査で得られた不仲夫婦のコメントを見ると、その原因が見えてきました。
【不仲夫婦のコメント(男性)】
・女房はひとりじゃ生活できない。我慢してでも一緒にいた方がお互いにいいはず(69 歳)
・相手も小言いいながらも、離婚は言ってこない。相続とかにメリットがないからではないか(63 歳)
【不仲夫婦のコメント(女性)】
・親としての責任は終わったし、へそくりも 2,000 万円あるから離婚したい。(66 歳)
・実際問題、放り出したら夫はどうなるか。何もできない人だし。これから何とか折り合いを見つけていかないといけない(73 歳)
男性回答者のコメントから察するに、配偶者(妻)が「ここまで来て離婚を切り出すわけがない」と考える傾向にあるようです。また治療費(入院費)・介護費・生活費など、老後の快適な暮らしには、お金がかかります。このあたりの危機感も、女性に比べて薄い印象を受けますね。
一方の女性側は、老後の不安要素に比例して、“へそくり”額が増減するようです。同調査の「夫婦のお金に関する不安なこと」という質問において、仲良し夫婦は介護費・入院費(療養費)・年金・生活費の4項目、不仲夫婦は介護費・入院費(療養費)・年金・生活費・自宅のリフォーム費用(修繕費)・葬儀費用(お墓代)の6項目が回答に並びました。老後の不安と“へそくり”の金額は、相関関係にあることが良くわかります。
夫(妻)にバレにくい“へそくり”の隠し場所
“へそくり”を貯めるコツは、配偶者にバレにくい場所に隠すこと。“タンス預金”が一般的でしょうが、ふとした際にバレるので要注意。それよりも電子マネーを活用したり、子ども名義の預金口座に貯めたりするのがおすすめです。
例えば、電子マネーは少額のへそくりをコツコツ貯めるのに向いています。交通系ICカードなら、第三者にバレにくく、現金を持ち歩かなくて良いのがメリットです。またスマホ決済サービスの「PayPay」には、チャージした残高を指定の銀行口座に振り込める機能があります。浮いた生活費をチャージしておき、必要な時に出金する、といった使い方も可能です。
へそくり専用の銀行口座を開設する場合、通帳が残らないネットバンクがおすすめです。WEB上で取引履歴も確認できるため、へそくりの管理が楽になりますよ。子ども名義の銀行口座にすれば、万が一バレた際に言い逃れやすいのもポイント。ちょっとした悪知恵ではあるものの、自己防衛のために覚えておきましょう。
まとめ
老後の不安要素とへそくり額は比例します。良好な夫婦関係さえ築けていれば、老後の不安・負担は軽くなるはず。幸せな老後生活を送るためにも、夫婦で“お金の情報共有”をすることが大切です。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
扶養を外れて働きだし、収入が増えました!私も「お小遣い」を増やして自分のために使いたいと思っていますが、どのくらいまでならOKでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年9月11日 6時0分
-
65歳女性「預貯金200万円では不安。夫のギャンブル癖をどうすれば」それでも老後生活を悲観しない理由
オールアバウト / 2024年9月2日 20時5分
-
60歳貯金ゼロから大逆転!お金のプロが推奨する、まだ間に合う「老後資金」の作り方
週刊女性PRIME / 2024年9月2日 6時0分
-
年収600万円ですが、社会保険料が「月8万円」も天引きされていて高すぎます! 老後の貯金ができていないのですが、どうすれば効率よく貯められるでしょうか?
ファイナンシャルフィールド / 2024年8月25日 5時20分
-
夫婦の年金は月29万5000円「体が元気なうちに気兼ねなく使い切る」72歳男性が老後資金について決めていること
オールアバウト / 2024年8月18日 20時5分
ランキング
-
1ヨーカドー「大量閉店」で晒された本質的な"弱点" 食品中心の店舗でも透ける「消費者の見えてなさ」
東洋経済オンライン / 2024年9月13日 22時0分
-
2“もう彼とはやっていけない”と思いました… 夫から送られてきた「最悪のLINE」3つ
ananweb / 2024年9月13日 20時45分
-
3「地方消滅」はイコール「観光消滅」…人手不足が加速する人気の観光都市が直面する厳しい現実
集英社オンライン / 2024年9月14日 8時0分
-
4エアコン冷房「27℃」「28℃」だとどれくらい電気代が違う? いくらお得になる? 【家電のプロが解説】
オールアバウト / 2024年9月13日 21時25分
-
5なにかと話題の「アパ社長カレー」の意外な事実。“アパ不倫”イメージもあるけど実食してみると
女子SPA! / 2024年9月14日 8時45分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください