「不審者に後をつけられたら?」「ネット上で誘われたら?」危険から子ども守るために親ができること
LIMO / 2019年11月19日 20時10分
「不審者に後をつけられたら?」「ネット上で誘われたら?」危険から子ども守るために親ができること
親にとって、子どもの安全は常に気になるもの。不審者による被害情報を聞き、遊んでいる間だけでなく通学中も不安だという人もいるのではないでしょうか。
いつどこで子どもが犯罪に巻き込まれるかは誰にも予測できず、それぞれの家庭の入念な防犯対策が求められています。子どもを危険から守るためにできることを、いま一度抑えておきましょう。
地域との連携をとっておく
2019年8月に「ALSOK」が公表した「担任の先生に聞く、小学生の防犯に関する意識調査(https://www.alsok.co.jp/security_info/enquete/17.html)」(「ALSOKあんしん教室」を実施したクラスの担任教諭が対象)をもとに、子どもに関する犯罪が起きやすい場所や対策法を見ていきましょう。
対象児童21,660人のうち、登下校中や外出中に「怖い目に遭ったことがある」という児童は99人という結果に。割合にすると、全体の1.4%となっています。
その被害に遭った場所のうち、最も多いのは「通学路」(51.2%)でした。近所だからといって、安全が保証されているわけではありません。子どもの安全を守るには、地域との連携をとっておくことが大切です。ここで、地域が実施している子育てのサポート例を覗いてみましょう。
・「うちの地域では、小学生の登下校を見守るボランティアスタッフが毎日活動しています。犯罪対策だけでなく、交通事故の予防にも役立っています」
・「自治体が運営している子育てサークルで、子どもに関するさまざまな情報を教えてもらえます。不審者の目撃情報の提供や防犯グッズの紹介などもしていますよ」
・「地域の方が、放課後に子どもたちとふれあう活動をしてくれています。やはり、大人の目があるのは安心ですね」
日常の中でできる、子どものためにできること
ボランティア活動や子育てサークルなどの実施により、防犯意識を高めている地域も多いようです。とはいえ、それだけで完全に子どもを犯罪から守れるわけではありません。保護者のちょっとした意識が、いざという瞬間に役立つことも。ここで、ママたちが普段気を付けていることを聞いてみましょう。
・「子どもをすぐに安全な所へ避難させるには、動きやすさが大切。そこで、普段からスニーカーやリュックを身に付け、丈の長すぎるスカートは避けています」
・「凶器を持った通り魔に襲われる事件が報道されて以降、大きめのバッグを持ち歩いています。いざとなったら、バッグで自分や子どもの身を守れるかもしれませんから」
・「子どもに防犯ブザーを持たせているだけでなく、私は催涙スプレーを携帯しています。これで、相手が男性でも逃げる隙を与えられるはず。いつでも取り出せるよう、カバンの外側のポケットに忍ばせています」
防犯教育を行うことも大事
このような保護者の取り組みにより、とっさの行動がスムーズにとれる可能性が高まります。これに加え、子ども自身が自分を守れるよう、日ごろから防犯教育を行なっておくことも大切。その具体例をチェックしておきましょう。
・「わが家では、『犯罪に巻き込まれたらどうするか』というテーマを定期的に話し合っています。痴漢に遭ったとき、不審者に声をかけられたときなどのシチュエーションを想定しておき、子どもの判断力を養っています」
・「娘と一緒に外出する際、『このお店の非常口はあそこだね』『ここで何が起きたら、あっちの大通りに逃げようね』と確認するようにしています。人気の少ない場所や死角をあわてて伝え、本人の警戒心を高めることもできますよ」
・「子どもには、ネット上で個人情報を公開しないように何度も念押ししています。顔が写った画像や動画をアップしないのはもちろん、住所や連絡先が特定できる内容や人の悪口もNG。情報発信には、それ相応のリスクが伴いますからね」
まとめ
通り魔や誘拐、痴漢など、いつどこで犯罪に巻き込まれるか分からないこのご時世。とっさに冷静な判断ができるよう、さまざまな状況を予想して親子で訓練をしておくといいでしょう。「もし不審者に後をつけられたら?」「ネット上で会いたいと誘われたら?」など、具体的な状況を想定しておくのも大切ですよ。
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