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「家計簿」でお金が貯まる本当の理由。来年始めるなら押さえておきたいポイント

LIMO / 2019年11月21日 19時44分

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「家計簿」でお金が貯まる本当の理由。来年始めるなら押さえておきたいポイント

貯蓄をしたいけど、なかなかお金が貯まらない…。コツコツとお金を貯めるのが得意な人もいる一方で、貯めるのが苦手だと悩んでいる方もいるかもしれません。

ちょうど来年度のカレンダーやスケジュール帳が出始める時期ですね。家計簿も書店に並び始めています。面倒に感じるかもしれませんが、家計の見直しには、やはり家計簿が便利なのです。

今回は、貯蓄の基本である家計簿と、初心者でも無理なく貯められる貯蓄のコツについて見てみましょう。

みんなどのくらい貯めているの?

最初に、世の中の貯蓄状況について見てみましょう。

総務省統計局が2019年5月に公表した「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2018年(平成30年)平均結果-(二人以上の世帯)」によると、1世帯(2人以上の世帯)あたりの貯蓄は以下のようになっています。

1世帯当たりの貯蓄現在高の平均・中央値

拡大する(/mwimgs/7/2/-/img_14c109cac1c0ad7d671d808dff69978221210.jpg)

出典:総務省統計局の資料を参考に編集部作成


全世帯のうち、「勤労者世帯」は54.3%を占め、中央値とはデータを大きい(小さい)順に並べたときに真ん中にくる数字を表しています。中央値の方が平均値より低くなっていますので、貯蓄額の低い方により多くの世帯が偏っていることを表しています。

支出の中で2番目に多い項目とは?

このような貯蓄額を見て、ハードルが高いと感じる人も少なくないのではないでしょうか。まず、お金を貯めていくには家計を管理するところから始めましょう。支出の中で大きな割合を占める項目に注目してみます。

『家計調査報告(家計収支編)2018年(平成30年)平均結果の概要』によると、一般的な家計(2人以上の世帯)の支出で最も多いのが「食料」で、第2位は「その他」となっています。

勤労者世帯の家計支出内訳

(/mwimgs/7/2/-/img_7256e3220e6a64fc296b7bca41ebc43546025.jpg)

拡大する(/mwimgs/7/2/-/img_7256e3220e6a64fc296b7bca41ebc43546025.jpg)

出典:総務省統計局の資料を参考に編集部作成


20%近い割合を占めている「その他」の項目には、「こづかい」や「交際費」「仕送り金」などが含まれます。そして「教養娯楽費」も約1割を占めますので、合計するとかなり大きな金額になりそうです。

家計を管理するためには、このような金額の大きい項目を見直すことがポイントとなります。レシートを見て、支出内容を確認してみましょう。

家計簿を始めると家計が変わる?

見直しの際に役立つのが、やはり家計簿です。500円ほどの安価なものもありますし、100円ショップでも購入できます。使いやすい内容をエクセルで作成してみるのも良いでしょう。

スマホの家計簿アプリならレシートを撮影するだけで自動的に金額を集計してくれますし、今日からすぐにでもスタートできます。気負わずにまずは記録することから始めてみましょう。

(1)食費の内訳を把握

家計の中でとくに多い食費関連は、実際に記録してみると予想以上の金額を使っていることに気がつきます。何気なくコンビニなどに立ち寄るなどの習慣を改めてみると節約できそうです。

その他、食品購入額の上限を決めたり、買い物は週3回まで等のルールを決めてみましょう。外食についても回数を減らすことで節約につながります。

(2)交通・通信費の見直し

支出の中で「交通・通信」の項目も大きな割合を占めています。この項目には、自動車関連費やインターネット・携帯電話の通信費などが含まれます。

車の任意保険やインターネットプロバイダについては、お得なプランが次々に出てきています。携帯電話料金と同じように見直しをしてみてはいかがでしょうか。

(3)毎月の固定費を確認

毎月家計から引き落とされている「固定費」。中でも、加入した時のままの保険については、見直しをすることで契約内容を改善できたり、支払う保険料を少なくできる可能性もあります。無料で相談できるサイトや窓口を利用してみましょう。

家計簿に挫折しそうなときの対策法

家計簿の記録や貯蓄を続けたくても途中で挫折してしまう人は多いものです。ここからは挫折しそうになったときの対処法について見てみましょう。

(1)予算枠内に収めるだけの手軽な方法で節約を継続

家計簿が続かない、面倒に感じる…そういう時におすすめの方法が、「支出別に予算枠を作る」方法です。たとえば、食費は1か月4万円と設定して毎週1万円でやりくりする、などです。予算内に収まればOKとしましょう。

(2)具体的な目標設定と貯蓄の自動化

お金を貯める目標がはっきりすると貯める意欲を保ちやすくなります。「車の買い替え費用として毎年〇万円」「子どもの高校受験までに□万円」というように金額と時期をセットで目標を立てましょう。

ただし賞与の支給額が変動したり、住宅ローンの返済が続く場合は、貯蓄の難易度が上がります。給与天引きや自動積立てを利用して貯蓄分を先取りしていきましょう。貯蓄を自動化できれば、負担も少なく継続しやすくなります。

(3)資産形成も検討する

節約するだけでなく、貯めた資金を増やしていく方法も検討してみましょう。

投資初心者であっても、「つみたてNISA(ニーサ)」、また60歳以降に備える個人型確定拠出年金の「iDeCo(イデコ)」などの制度があります。投資する商品によっては元本割れのリスクはゼロではありませんが、運用益が非課税になるなど税制面での優遇があります。節約だけでは限界のある貯蓄も、増やすことを検討することで弾みがつくのではないでしょうか。

「NISA(小額投資非課税制度)」「iDeCo(個人型確定拠出年金)」の詳細については『iDeCoとつみたてNISAとNISA、結局どれを選べばいいの?(https://limo.media/articles/-/8351)』ページをご参照ください。

おわりに

毎月少額であっても、継続することでお金はまとまった金額になります。特に教育費については子供の人数分を貯める必要がありますし、住宅費・老後資金も考えていく必要があります。先行き不安な時代ですので、家計管理をしながら貯蓄アップを目指してみましょう。

【参考資料】
「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2018年(平成30年)平均結果-(二人以上の世帯)」総務省統計局
「家計調査報告(家計収支編) 平成30年(2018年)平均結果の概要」総務省統計局

【ご参考】貯蓄とは
総務省の「家計調査報告」[貯蓄・負債編]によると、貯蓄とは、ゆうちょ銀行、郵便貯金・簡易生命保険管理機構(旧郵政公社)、銀行及びその他の金融機関(普通銀行等)への預貯金、生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総額)並びに株式、債券、投資信託、金銭信託などの有価証券(株式及び投資信託については調査時点の時価、債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と、社内預金、勤め先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいいます。

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