中学受験は親次第?自然と勉強できる環境づくり、3つのコツ
LIMO / 2019年11月21日 11時15分
中学受験は親次第?自然と勉強できる環境づくり、3つのコツ
宿題やテスト・受験勉強など、子どもには必ず勉強をしなくてはいけない時間というものがあります。けれどテレビ、ゲーム、スマートフォン、友達との約束…子どもにとっては勉強よりも楽しいものが溢れている世の中。勉強しない子どもに向かって、時には叱ったりしながら勉強をさせてしまう人も多いのでは?
しかしそれでは逆効果、子どもにとって勉強=怒られながらいやいややるものというイメージがついてしまう可能性も。毎日少し工夫するだけで、子どもにとって勉強しやすい環境を簡単に作ることができますし、小学生など早い段階から習慣化することが大切です。
筆者が中学受験を経験した際に、親からのこんな教育があったからこそ自分から勉強に取り組むことができたと感じている3つの習慣づくりをご紹介します。
適度な雑音と見守られている感がちょうどいいリビング学習
家庭で学習する時、子どもの部屋に学習机がある場合、自分の部屋で勉強する子どもは多いと思います。けれど集中力が散漫な小学生にとって、自分1人の空間で勉強することは誘惑と隣り合わせの状態です。
もちろん時間ごとに声をかけに行くことなどができれば、自分の部屋での勉強も習慣づくとは思います。でも他の家事をしている間や共働きで夕方まで家に帰れない場合など、見えない場所での学習状況を管理することは難しいのではないでしょうか。
そこで勉強を習慣づけるのにちょうどいいのが「リビング学習」です。リビングだと気が散ってしまうのではと思われがちですが、実は人は無意識に音を探して聞く習性があり、無音だとかえって神経が過敏になってしまうそうです。
そのため家事をする音など、適度な生活音が子どもに日常の中の安心感を与え、ストレスなく勉強できるような環境を作るのです。さらにポイントは、子どもに"親が見張っている感”を感じさせないことになります。「勉強しなさい」と言われると、子どもは「自分に勉強させるために、親が見張っている」と感じる場合も。
筆者の場合は「今日はどんな宿題があるの?」と聞かれたり、「わからないことがあったら質問してね」と声をかけられた記憶が多くあります。今思えば勉強をするように声をかけられていたと思いますが、それが強制ではなく自発的にするような促しだったのだと気がつきました。
あくまでも親は見守るスタンスで、自分から勉強をするような環境づくりの一環としてリビング学習を取り入れてみるのはいかがでしょうか。
忙しくてもスキマ時間に「今日は何をした?」
筆者の家庭では1日1回は「今日は何をしたか」会話をする時間がありました。小学校高学年の頃、親が日中仕事に出ている日も多かったので、勉強している時間に限らず、食事の時、寝る前など、長い時間話す日もあれば3分くらいの日もありました。
このことで親とのコミュニケーションを確保するだけではなく、自分の考えを相手にわかるように話すために整理する力が自然と身につきました。中学受験で経験した面接では、学校生活を振り返ってどんなことを学んできたか、自分の言葉で話す質問が多かったと記憶しています。
毎日のスキマ時間の会話で育った力が、思わぬ形で発揮された経験でした。またこの力は、自発的に学習することにもつながるのではないでしょうか。学習においても自分でわからない疑問点を見つけてそれを解決すること、そもそも宿題があることを思い出すことなど、自分の頭の中を整理することが重要です。子どもが自分で考える習慣を身につけるために、日頃の会話で手助けをしてあげましょう。
「できないこと」よりも「できること」に目を向けて、気持ちのリセット
子どもが自発的に行動する気持ちを育てていくこと、それをふとしたきっかけで折らないこともとても重要になります。
テストの点が下がったり悪い評価の成績表がくると、子どもはどうしても悔しさや苦手意識などを抱いてしまいます。ここでできなかったことを怒ったり注意してしまうと逆効果で、ネガティブな感情のまま勉強を続けることになります。
学年が進むに連れ、その苦手意識が知らず知らずのうちに大きくなってしまう可能性があります。そのため、1つでもできたことに目を向けたり、できなかった原因を一緒に見つめ直すような形で成績などは振り返ることが効果的です。
もちろん明らかに勉強をサボっていたなど、原因がわかれば褒めるのではなく注意は必要でしょう。しかし筆者の親はできなかったことは仕方ない!と認めてくれました。その代わりにできたことを評価したり、できなかったことについては、どう改善していくのか一緒に考えてくれました。
このことが、たとえ失敗しても勉強を嫌いにならなかったことに役立ったなと感じています。あくまでも「気持ちをリセット」してあげることが、次に向かう為に必要な習慣です。
まとめ
これらの習慣は共通して、子どもが勉強に取り組むような環境をあくまでも自然に整えるものだと考えられます。日々の会話や気持ちの向け方など小さなことから意識して、自発的な勉強の習慣を身につけられるような教育を心がけてみては。
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