「通常分娩」VS「帝王切開」まさかの一人で両方体験…どちらがツライ?

LIMO / 2019年11月23日 20時40分

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「通常分娩」VS「帝王切開」まさかの一人で両方体験…どちらがツライ?

「帝王切開は陣痛がなくて楽」「通常分娩は産んだらそこで痛みが終わり」。延々と終わることのない出産議論は今もネットを沸かせています。出産は女性にとって命がけの一大イベントです。今回、そんな出産の際「実は私、どっちの辛さもわかるかも」という体験をしたママのお話を紹介します。

最初は通常分娩の予定だった

里帰り出産で総合病院を選んだSさん。自分が産まれた病院ということに加え、帝王切開がうまいと評判の先生がいるという理由でこちらの病院を選びました。というのもSさんは30年前、42週に緊急帝王切開で産まれた赤ちゃんでした。そのため「お産はいくら現時点で順調だったとしても産むまでどうなるかわからない」と初期から覚悟していたそう。

無事里帰りしたSさん。出産予定日の一か月程前から準備をしていたものの、予定日を越えても赤ちゃんは全く出てきませんでした。そんなそわそわしていたある日。明日で41週を向かえ、促進剤も検討していたタイミングでようやく陣痛が始まりました。

ドキドキして病院に向かったSさん。しかし、陣痛はあるものの間隔は縮まらず「今夜中には出てこないと思う」と助産師さんから言われたそうです。とはいえ、定期的に痛みがあるため仮眠を取ることもできず長い夜を過ごしました。そして、病院到着から12時間ほど経った深夜。突如、腰を誰かに殴られているような激痛が始まりました。

「トンカチでも使って殴られているようだった」そうです。そんな痛みは5分間隔で数時間続き、しかしそれ以上間隔はなかなか縮まらず。「子宮口もまだまだ開いてこないね」との担当医のコメントに、思わず「これがあとどれくらい続いたら切ってもらえるんですか?」と言ってしまったSさん。「うーん、痛いのが辛いという理由では切らないかな」と先生は笑い、去っていきました。

事態は急展開を向かえる

病院到着から24時間。丸一日経ってヘトヘトの彼女を心配した助産師さんたちが先生の回診を早めてくれました。Sさんの様子をじっくりとみた先生の「よし、今すぐ帝王切開!」の合図で周りは一気に帝王切開の準備に入りました。そのころ彼女は3分間隔の陣痛にのたうち回っており、通常分娩であったらまさにピークを迎えていました。普通なら分娩台に向かいいきみ始めたいところですが、彼女が向かったのはオペ室でした。

計画帝王切開と違い、彼女は陣痛の真っ最中。帝王切開のための麻酔を打つためにじっとすることすら難しい状態です。定期的にくる痛みの間に医師・看護師・Sさんが一体となって麻酔のタイミングをはかります。そんな格闘の末、ようやく彼女は無事女児を出産しました。なんとか大仕事を終えたSさん。前日から痛みで一睡もしていなかったため、その日は倒れるように眠ったそうです。そして、翌日悲劇は起こりました。

痛みはさらに彼女を襲う!?

「お腹を切ったので、しばらく寝たきり生活になるものだと思っていました。しかし、実際は翌日から歩行の練習と母乳トレーニングが始まりました。『え?こんなに傷が痛いのに赤ちゃんを抱くの!?』その衝撃を今でも覚えています」

トイレすらまともに行けない中、赤ちゃんのお世話は容赦なくやってきます。41週お腹にいた赤ちゃんは3500gを超える元気な子供で、そのずっしりとした体を抱くたび傷がうずくのを感じたそう。前日の完全徹夜の陣痛ですべての力を出し切っていたため、その後続く激痛は想定外だったといいます。

「あとで聞いた話によると、赤ちゃんは産道で突っかかってしまっていたため、あのまま無理に下から出そうとしていたら危なかったそうです。『 鉗子で無理やり引っ張って赤ちゃんが骨折したなんて話もあるし、ママがお腹を切ったから赤ちゃんが無事出てこれたんだよ』と授乳室で出会った、同じく緊急帝王切開をしたことがあるママから励まされました。

赤ちゃんを守れた安堵感でその時はいっぱいになりましたが、当時は授乳するたびに子宮が刺激され、激痛が走る状態。『痛い、母乳って本当にあげなくちゃダメなのかな…』と人知れず夜中に何度も泣きました。よく、『帝王切開は陣痛がなくラク』なんて言われますが、私は陣痛も経験。

一方で『通常分娩は出してしまえば産後痛みがないから』と話題になりますが、お腹を切っているのでこちらもバリバリあります。力んだり下から出したりする経験はできませんでしたが、ある意味フルコース出産だった私としては、両方の痛いとこどりじゃない!?とボヤかずにはいられませんでした。」

その後、半年たってもちょっとした外部刺激で激痛が走る帝王切開の傷に、延々と苦しんだというSさん。ハーフバースデーの思い出は、娘さんに傷口を踏みつけられてのたうち回ったこと、と苦笑しながら語ってくれました。

まとめ

お話の最後に「陣痛も痛かったし、帝王切開の麻酔も痛かった。そして、のちのち痛む傷が残る帝王切開は楽なお産なのではなかったと思う」と語ってくれたSさん。この体験以外にも通常分娩の辛さ、帝王切開の辛さ、どちらもきっとさまざまな痛みがあるんだと思うとつぶやいていました。

世の中にはいろいろな性格の人がいる様に、お産もまた人それぞれ。どんな方法でも安産と感じる人もいれば痛み自体に弱い人もいます。大切な赤ちゃんを守ろうと必死に痛みに耐えるママたち。どんな出産方法でも「楽だったでしょ?」「大げさじゃない?」などと言わず、頑張ったママたちをぜひ労ってあげてくださいね。

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