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夫が「うちだけだと思ってた」。子どものために夫婦げんかを回避する苦肉の策とは?

LIMO / 2019年11月24日 10時45分

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夫が「うちだけだと思ってた」。子どものために夫婦げんかを回避する苦肉の策とは?

夫婦間のけんかや言い争いが、子どもの発育に悪影響を及ぼすことは有名な話。「自分がいなければいい」と自己肯定できなくなってしまったり、自分の感情をコントロールできなくなったり、はたまた体調を崩してしまう子どもさえいるそうです。

たとえまだ言葉がわからない赤ちゃんだとしても、その場の空気や親の機嫌を敏感に受け止めるので油断はできません。どんな年齢だとしても子どもの前で夫婦げんかをすることは、まさに百害あって一利なしなのです。

ただ、「子どもの前で夫婦げんかはダメ!」と頭でわかっていても、なかなかうまくいかないケースもあるでしょう。今回は、夫婦げんかにまつわる筆者の経験談をお話します。

たった一度の夫婦げんかが子どもに与えてしまった恐怖

それは数カ月前、筆者の子どもが生後10カ月頃のこと。筆者夫婦は初めて、子どもの目の前で割と大きな夫婦げんかをしてしまいました。きっかけは些細なこと。普段から食べ終わった食器洗いも自分の洗濯物の取り込みもしないような、家事育児をほとんどしない夫に対しての「共働きなんだからもっと当事者意識をもって家事育児やってよ」という筆者の感情が爆発。口調も次第にキツくなっていきました。

夫も最初は黙って「わかってる。ごめん」と返していたものの、筆者の止まらない言葉にふつふつと怒りがこみ上げてきているのがわかりました。気付いた時にはお互いの感情がヒートアップ。すると、同じ部屋にいた子どもが一気に泣き出しました。その表情は強い恐怖で怯えており、これまでに見たことのないほどの激しいギャン泣きをさせてしまいました。

子どもの泣く様子を見て夫とお互いにハッとしたものの、時すでに遅し。「ごめんね、大丈夫だよ」と言いながら抱っこしても、なかなか泣き止まず、その日は普段ほとんどしない夜泣きも激しく続きました。筆者は「やってしまった」と強く後悔しつつ、まだ1歳未満の子どもでも、夫婦げんかがこんなにも影響してしまうのかと驚きました。

しかし、驚いたのはそれだけではありません。子どもはそれ以来、ドラマで役者が怒っているシーンを見ると、「ふえっ、ふえっ」と今にも泣き出しそうにグズりだすようになったのです。後に笑いが生まれたとしても、バラエティ番組でお笑い芸人が激しくツッコむ様子もたまに怖がるように。夫婦げんかを見てしまったことで、怒りを表現したり大きな声を出したりする大人に対する恐怖が植え付けられてしまったのでしょう。

一連の出来事によって、筆者は「もう夫婦間の些細な言い争いもしてはダメだ」と猛反省。そして今まで以上に、「お父さんとお母さんは仲良しだよ」「あなたのことが大好きだからね」と、言葉や行動でちゃんと夫婦仲の良さや愛情表現を伝えるように気をつけようと肝に銘じました。

気持ちを代弁してくれるネット記事や掲示板が役に立った

しかしそうは言っても人間なので、日々のストレスや忙しさから夫への不満が爆発しそうになることもあります。あの夫婦げんかから現在にいたる約半年の間も、何度も夫婦げんかスレスレの瞬間が訪れました。しかし、なんとかけんかにならずに済んでいます。それは、いくつか試した夫婦げんか回避術が効いたからかもしれません。

まず試したのは、自分の気持ちを代弁してくれるネット記事やネット掲示板のURLを相手に送るという方法。筆者の場合、夫への不満が爆発するとメールでも直接でも、話し合いに応じることが難しくなります。冷静になろうと頑張っても、話し合っている最中にまた怒りが再燃してしまうことが多々あるからです。

しかし、怒っている理由については伝えておきたい。距離は置きたいけれどもこちらの気持ちはわかってほしい。そんな時に、まさに今の自分と同じ苦しみを持っていたり夫婦仲で苦しんでいたりする人の記事や掲示板の投稿が役に立ちました。

完全に筆者の代弁者だったそれらの記事や投稿を読んだ夫から、「こんなに世の中の奥さんが家事育児しない夫に苦しんでいるなんて知らなかった。うちだけだと思ってた」という反応があったのです。そして、「コメント欄も読んだ。『家事というより、せめて自分の身の回りのことは自分でやるべき』『家事はできなくても二人の子どもなんだから育児はやるべき』って僕のことを言われてるみたいで反省した」と続きました。

筆者からそんな当てつけのようにネット記事や掲示板のURLが送られてきた夫としては、面倒なのでとりあえず反省したフリをしたのかもしれません。しかし単純な筆者は夫からそんなメールがきたので、怒りも落ち着いていきました。結果として、子どもを巻き込まずに、夫婦間のメールだけで事態を無事に収束。

そして今では夫に、「私に何か言いたいことがあるけどうまく伝えられない時には同じように、第三者が代弁してくれるネット記事や掲示板を送ってきてもいいからね」と伝えています。

夫婦関係にまつわる書籍を夫婦の寝室に置いた

また別の夫婦仲が悪くなった時には、『子どもが産まれても夫を憎まずにすむ方法』、『夫婦喧嘩したくないあなたへ: 旦那と喧嘩せずに夫婦円満になれる方法』といった、夫婦関係にまつわる書籍を買って夫婦だけの寝室の見えるところに置く方法も試しました。こちらも完全に当てつけです。

本を熟読しなくても、デカデカとセンセーショナルなタイトルが書かれた表紙だけで夫に「私はあなたにムカついているけれども、夫婦げんかはしたくない」という本当に正直な感情を伝えたかったのです。

この方法がよかったのは、筆者自身もその書籍を目にすることで自分の「夫とけんかしたくない」という意識を確かめることができたこと。けんかを通り越して子どもを連れての別居や離婚を選択し、怒りが収まった後で後悔するような事態は避けたかったのです。この時は夫からアクションがなくても、自分の怒りが自然と消えていきました。

よく夫に対するイライラ回避術として、「期待しない」「ないものねだりをしない」「ほかで上手にストレス解消をする」といった理想論や精神論が紹介されます。「カッとなったら6秒我慢すれば気持ちも落ち着く」というのも聞いたことがあります。

しかし筆者の場合、そうした方法はことごとく効果がありませんでした。夫への怒りを30分我慢してみた時には、徐々にこれまでの不満を思い出し、最終的には30分前より怒りが増幅していました。結局、自分なりの方法を見つけることでしか正解はないのでしょう。

今回ご紹介した方法は、あくまで筆者夫婦がうまくいった特殊なケースです。しかし、筆者のように理想論や精神論で夫婦げんかの回避がうまくいかなかった人は試してみても損はないと思います。子どもの前の夫婦げんかを止めたいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。

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