夫が「PTA会長」になった妻の嘆き…「休日がつぶれる」「家族で過ごす時間が激減」
LIMO / 2019年11月23日 18時45分
夫が「PTA会長」になった妻の嘆き…「休日がつぶれる」「家族で過ごす時間が激減」
義務教育が始まるということは、すなわち「親たちのPTA活動」もスタートするということですよね。
子どもたちの学びの場を整えたり保護者同士の親睦を深めたりする目的のあるPTA活動ですが、核家族で共働き世帯が多い世代からは「PTA活動が負担になっている」という意見も目立ちます。
そこで今回は、「PTA活動によって休日の貴重な時間を潰されてしまった!」と嘆く知人の話をご紹介します。
そもそも「PTA」とは?
そもそもPTAとは「Parent Teacher Association」の略で、各学校で組織される社会教育団体のこと。
基本的には「任意加入の団体」ですが、学校に入学するとほぼ100%の確率で役割を振り分けられ、その後は担当ごとの活動に向かって集会や準備などが始まります。
PTAの活動内容は地域によっても異なりますが、運動会や展覧会などの学校行事の運営からバザー、地域のイベントのサポートなどもしなければいけません。
その他には「交通安全パトロール」「廃品回収などを通した金銭の収集」「親同士の親睦会」などもPTAの活動として挙げられます。
PTA活動の根本的なベクトルは「活動を通して子どもたちに安心して学べる場所を提供すること」ということで、そのために必要な費用を捻出するために廃品回収やバザーが実施されているというわけです。
全ては「子どものため」に行われているPTA活動ですが、共働き夫婦の中には度重なるPTA活動によって休日が潰れてしまうと嘆く人もいます。
毎週PTA活動!休日が休日ではなくなると嘆くBさんの場合
私の知人Bさんの旦那さんは、PTA会長として立派に活動に参加している「保護者の模範」ともいえる方。
「Bさんの旦那さんは責任感があって素敵〜」などと軽く考えていた私ですが、Bさんから旦那さんの生活スタイルを聞いて衝撃を受けました。
「主人はPTA会長に就任してからというもの、ほとんど毎月PTAの役員会や先生たちとの話し合いで学校に行っている。時間帯も夜20時をすぎることも珍しくなく、場合によっては週末も学校で役員会。それだけじゃなくて、家でも集会で使用する資料の制作や議事録の印刷などで書斎にこもりっぱなし!PTA会長として地域のイベントにも参加しなくてはいけないし、PTA会長になってから家族で過ごす時間が激減した」
こう語るBさんはとても寂しそうにしている反面、PTA会長というのがここまで激務であることを事前に知っていれば断固反対したのに…と悔やまれていました。
PTA活動は「子どものため」
「PTA会長になんてなるんじゃなかった」と不満そうに語るBさんですが、会長である旦那さんはそうでもなさそうな様子。
Bさんの旦那さんに「PTA会長いつもご苦労様です」と一声かけてみると、思わぬ反応にびっくり!
『PTA会長って確かに大変ですし、イベントが重なる月は毎週PTA関連の集まりがあって家族には迷惑をかけています。ですが、PTA活動を通して子どもたちの教育現場に携わることができ、今までは無関心だった“子どもの成長”にも興味を持って見守ることができるようになったんです。
一生この生活が続くわけでもないので、割り切ってエンジョイしています(笑)PTA会長を避ける保護者さんも多いですが、親父がしっかりとPTA会長を務めあげる背中を自分の子どもに見せることは、親としてできる教育だとも感じています』
確かにPTA活動は貴重な休日を潰してしまいかねない活動でもありますが、それを通して子どもたちが過ごす教育の現場に近づくことができます。
それは「子どもたちの成長を間近で感じることができる」とも言い換えることができ、子どもにとっても「親は自分に興味を向けてくれている」という肯定的な解釈につながるでしょう。
PTA活動に対する考え方を変えるべき?
Bさんの旦那さんが話してくれたように、今こそ「PTA活動に対する考え方」を変えてみるべきではないでしょうか。
「休みがつぶれる」「PTA活動する暇があったらゆっくり休みたい」と思えばそこまでですが、PTA活動を通して子どもにポジティブな影響を与えられることができるとすれば…学校環境を整えることに一役買えるのであれば…。
その時間は決して無駄になってしまうのではなく、子どもたちの心の中に「親は自分のために尽くしてくれた」という愛情の種を植え付けることにつながるでしょう。
とはいえ、貴重な休日が毎回PTA活動に消えてしまうのは困ったものです。
仕事の繁忙期とPTA活動が重なってしまった場合などは、「下の子の保育園での行事がある」「子どもを見てくれる人がいない」などという理由で、たまには欠席してみるのも無理なくPTA活動を続けるポイントかもしれません。
また、Bさんの旦那さんのようにPTA活動への考え方を少しだけ変えてみることで、活動を楽しんで行えるようになる場合もあります。
忙しない時代にのしかかる「PTA活動」という負担は、共働き夫婦にとって永遠の課題となりそうですが、周りのPTA役員さんたちとトラブルにならないためにも「節度ある活動参加」を心がけていきたいものです。
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