幼稚園・保育園で性被害?「性教育」はいつから?悩む親たち
LIMO / 2019年11月24日 21時15分
幼稚園・保育園で性被害?「性教育」はいつから?悩む親たち
現在は男女平等が当たり前と言われている時代です。
仕事に関しても、家庭での役割に対しても、男女での大きな役割の違いはなくしていこう…という方向性の世の中であると思います。
それでも、どうしても男女の違いというものはあるものです。それは表面上の身体のことだけではなく、心に関しても同様です。
今回は、子どもに対して男女の違い、そしてそれに伴って発生する問題についてどのように伝えるか、伝えるべきか…についてお話させて頂きたいと思います。
ただ、最初にお伝えしておきますが、今回のコラムでは、明確な答えを明示するつもりはありません。
というか、できません…。筆者自身が深く考えている最中であり、「コレだ!」という答えを見出せているわけではないからです。
それでもあえて今回お伝えしたいと思ったのは、同じように考えている親たちが多いのではないか…。そして多くの大人達が考えていかなくてはならないのではないか…、そう思ったからです。
考えるためには知ること。その一歩としてお話させて頂ければと思います。
「幼いから、まだ早い」考えさせられる事件が…
先日、筆者はSNSで衝撃的な事件を見ました。
もしかしたら、同じ内容を目にした方もいるかもしれません。
保育園に通う4歳の女の子が、同じクラスの男の子から性的被害を受けたという内容でした。
そのアカウントには、被害の傷を生々しく語るように、出血が止まらないために女児が着用したオムツの写真がアップされていました。
モザイクが掛けられていましたが、その痛々しさを想像するには十分すぎるものでした。
筆者にも同じ4歳の娘がいます。他人事とは思えない怖さを感じました。そして、男の子も育てている母親としては、両方の立場から深く考えたのです。
息子が幼い時の、ある事件
筆者の長男は現在中学2年生ですが、彼が5~6歳の時にちょっとした事件がありました。
長男のお迎えに幼稚園に行ったときのことです。
玄関先で担任の先生から、その日の様子を聞きながら話をしていましたが、筆者の位置からは教室の一部が見えていました。先生は教室に対して後ろ向きです。
その時、ある男の子が1人の女の子をカーテンの影に連れて行きました。そして、もう1人男の子もやってきて、2人の男の子がカーテンの中で女の子を囲む形になりました。
ゴソゴソしていますが、何をしているかハッキリとは分かりません。お腹を殴っているようにも見えますが、そうじゃないのかもしれません…。その様子が目に入った筆者が無意識に「あっ」と呟き、その呟きに反応した先生が気づいて、止めに入りました。
その場は事なきを得ましたが、もしこのまま気づかれずに時間が経っていたら…と考えてしまいました。
子ども同士でふざけていただけかもしれません。ですが、カーテンから出て来た女の子の表情は、一緒に遊んでいたとは思えない暗い表情でしたので、一抹の不安を感じてしまったのでした。
この光景を、その日の夕食後に夫に話した時、夫は長男に対して「女の子は守ってあげなくちゃいけないぞ」と言いました。
その意見を間違っているとは思いませんが、「女の子だから、弱い立場だから、男は守ってあげなくては」という表現に、どこか違和感を覚えてしまったのも事実でした。
今の時代、「男女の違い」をどう伝えるべき?
上記の筆者が目撃した事件、そしてSNSで見たような事件が、我が子に降りかからないとは限りません。
それなら、自衛の意味も込めて子どもにも伝えていかなくてはいけませんが、4歳の娘に理解してもらうにはどう伝えれば良いのだろう…と考えてしまうのです。
現段階では、結局、筆者は男女の違いを伝えるのではなく「イヤなことはイヤと言えるように」「パンツやシャツを着ている部分は大事な場所だから、他の人に触らせたらいけないよ」と言っています。
「イヤなものはイヤ」と自分で発信できる子になってほしい…と思ってのことです。
ですが、この伝え方が正解だとは思っていません…。
自分を守る正しい知識を与えたい
今回のような事件に限らず、子どもを危険から守るのは、基本は大人の役割であると思っています。ですが、そのような中でも、ある程度の自己防衛は必要でしょう。
幼いながらもある程度分別がつく年齢であれば、自分の身は自分で守る術を持つことも大事です。
では、それをどのように子どもに伝えるべきか…正直、筆者はとても悩みます。
偏見を持たず、正しい知識を持って、自分の身体を大事にしてほしい…と願っているだけなのです。そして、それは男女の違いなく、そう思います。
それを我が子たちにどのように伝えるか…幼くして伝えなくてはいけない、そう思ってしまう事件が多発している世の中に、憤りを感じる部分が大きいのも事実です。
男女の違いについて感じる以前に、人として「他人を受け入れ愛する姿勢」を持つ子に育ってほしいと思いますが…みなさんなら、どのように考えますか。
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