子どもの能力が伸びる親の態度、自主的に勉強するようになる環境とは?
LIMO / 2019年11月27日 20時15分
子どもの能力が伸びる親の態度、自主的に勉強するようになる環境とは?
大切なのは自己肯定感
「いつも子どもを怒ってばっかり」と自己嫌悪に陥っている方も多いかと思われます。怒ったはいいけれど、子どもが言うことを聞かずに余計にイライラしてしまうなんてこともあるでしょう。しかし、少し子どもとのコミュニケーション方法を変えるだけで、子どもの聞き分けが良くなったり、自主的に学習をしたりするようになるかもしれません。どのような方法があるのでしょうか。
子どもの能力を伸ばす3つのコミュニケーション
まず、子どもの能力を伸ばすために欠かせない3つのコミュニケーションについて見ていきます。
1. 待つ
「早く〇〇しなさい!」と子どもに言ってしまうこと、よくありませんか? 子どものためと思っているかもしれませんが、本当にそうなのでしょうか。たとえば「早く勉強しなさい」は、早く宿題を終わらせて寝てくれた方が自分の時間ができて助かる。「早く片付けなさい」は、汚い部屋を見るのが嫌だからなど、親の都合だという場合もあるでしょう。しかし、これはしつけではなく「支配」ともいえます。
子どもが自分で考えて、自発的に取る行動を待った方が自尊心を育ててやる気をアップさせることができます。そのためには、子どもが自分で行動をすることを促すような声かけはあっても良いかもしれませんが、イライラしたり急かしたりするのはNGです。
2. 褒める
大人にとっても褒められることは嬉しいことですが、子どもの方がそれを素直に受け止めてその反応も純粋です。褒められることで脳内のドーパミンが分泌されることがわかっており、ドーパミンが分泌されると、「楽しい」「嬉しい」「気持ちいい」といった感情が生まれます。
そのため、もしテストで良い点数を取って褒められたのならばまた良い点数を取れるように努力しますし、スポーツの成績が良く褒められたのであればより一層練習に励むでしょう。褒められたいという感情がやる気を刺激するわけです。
3. 肯定する
自分を認めてもらうと自己肯定感が高まります。自己肯定感が高いと気持ちが前向きになり、いろんなことに挑戦してみようと思うものです。
いろんなことに興味を持ち出した子どもを、大人は「わがまま」や「手のかかる子」と思ってしまうかもしれません。しかし、この挑戦してみたいという気持ちを大切にすることで好奇心旺盛になり、学問や趣味を極めるきっかけになる可能性もあります。子どもがやりたいことや興味があることを否定せずに、後押ししてあげられると才能を伸ばすことができるかもしれません。
小さな子どもにはハグで愛情表現を
小学生以下の小さな子どもにはハグをしてスキンシップを取ることが一番簡単で効果的なコミュニケーション方法です。ハグをすることにより、子どもは精神的にも安定し、集中力や好奇心を上げる効果も期待できます。
「親と子どもの関係が良好である」ということが子どもの能力を伸ばすのに最も大切な要素です。「あなたのことが大好きだしいつも応援している」という気持ちでハグをすることを習慣化してみても良いのではないでしょうか。
子どもが自主的に学習するようになる3つの方法
次に、子どもが自主的に学習に取り組んでもらうにはどうすれば良いかを考えてみます。『5歳からはじめる 世界で羽ばたく計算力の伸ばし方(https://www.amazon.co.jp/gp/search/ref=as_li_qf_sp_sr_il_tl?ie=UTF8&tag=navipla-22&keywords=5%E6%AD%B3%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%81%E3%82%8B%20%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%81%A7%E7%BE%BD%E3%81%B0%E3%81%9F%E3%81%8F%E8%A8%88%E7%AE%97%E5%8A%9B%E3%81%AE%E4%BC%B8%E3%81%B0%E3%81%97%E6%96%B9&index=aps&camp=247&creative=1211&linkCode=xm2&linkId=6bc17c33d83428adb4cbb02c46aff66f)』の著者・山内千佳さんは、自身の経験から子どもが自主的に学習をするようになるには以下の3つの方法が有効だと言っています。
1. 目標の見える化
目標は視覚的にわかりやすく掲げることが大切です。たとえば、グラフや表をつくり、学習量や達成率に応じて子どもの好きなシールを貼ってあげるなどしてみましょう。常に目標と達成率が見えることでモチベーションを保ちやすいと言われています。
2. 選択肢を与える
自主性を高めるためには選択肢を与えてあげることも大切です。たとえば、漢字を覚えるために、漢字ドリルをやってもいいし、毎日日記を書いてもいいよと言ってあげることにより、子どもは自分で選んだ学習方法を実践することになります。人から強制されるよりも自分で選んだ方が興味を持って取り組んでくれるでしょう。
3. 頑張ったことを評価する
学習後にフィードバックをして、具体的にどこが良かったのかと褒めてあげることで子どもに張り合いが出ます。学習した後に「今日はここまでできるようになったね」と成果を一緒に確認し、「こんなにできてすごいね!」「この問題難しかったと思うけど正解してるね!偉い!」などと、子どもが頑張ったことをしっかり褒めてあげることには、やはり効果があります。
褒められて嬉しいという気持ちが「もっとできるようになりたい」と学習するための原動力となり、自主的な学習に繋がりやすくなるでしょう。
おわりに
子どもを支配しようとするのではなく、子どもが自発的に動ける環境作りをすることで、子どものやる気を伸ばすことができます。最初こそ大変かもしれませが、「自分はできる」と子どもの自己肯定感が高まれば、どんどん自分で考えて行動できるようになり、結果的に親も楽になるでしょう。今回紹介した内容は、意識だけ変えれば難しいことではありません。ぜひ試してみてくださいね。
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