撮影モラルの低下を感じた瞬間「公共交通機関」を抑えて1位は?
LIMO / 2019年11月27日 10時45分
![撮影モラルの低下を感じた瞬間「公共交通機関」を抑えて1位は?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_14598_0-small.jpg)
撮影モラルの低下を感じた瞬間「公共交通機関」を抑えて1位は?
「えっ、それって非常識じゃない!?」そんな現場に出くわしたことがあるのではないでしょうか。とりわけ、SNSやスマホが普及した昨今、撮影モラルの低下を感じる人が多いようです。
そこで、株式会社エアトリが20~70代の男女1,141名を対象に「撮影モラル(https://www.airtrip-corp.com/news/2019/3205/)」に関する調査を実施しました。共感できることが多いのではないでしょうか。
75%が日本人のモラルが低下していると思っている
調査結果によると、75%の人が昨今の日本人のモラル低下を感じているようです。「変わらない」が19.6%、「モラルは向上している」が5.4%なので、大半の人がモラル低下を感じています。
ここでは、日本人のモラル低下に触れていますが。訪日外国人のモラル低下も気になるかもしれませんね。しかし、“人の振り見て我が振り直せ”ではありませんが、日本人も意識したいことが多々あります。
4、5人に1人が友達や知り合いがモラルのない写真を投稿しているのを見たことがあると言っています。あえて注意することは少ないかもしれませんが、「えっ!?それって大丈夫?」と感じていることもあるようです。
観光地や公共交通機関でモラル低下を感じていた
具体的にはどんなシチュエーションでモラル低下を感じているのでしょうか。ランキングを見ていきましょう。複数回答可で撮影モラル低下を感じた場面を聞いています。
第1位:観光地(65.9%)
第2位:公共交通機関(55.7%)
第3位:事故・事件現場(50.4%)
第4位:被災現場(46.7%)
第5位:レストラン(36.5%)
第1位の「観光地」に関しては。
・私有地や禁止区域への侵入
・石碑に名前を彫って撮影していた
・慰霊塔でピースサイン
などの目撃情報があります。
私有地や禁止区域への侵入や石碑に名前を彫るのはニュースにもなっていましたね。これは海外旅行した日本人だけでなく、日本に訪れた外国人にも言えることでしょう。最近だと、京都の舞妓さんに対する撮影モラルが問題視されています。国籍問わず、モラルが低下しているのかもしれません。
第2位の「公共交通機関」に関してはこんな意見があります。
・飛行機の機内搭乗のとき、ビジネスクラスの乗客が席の写真撮影に夢中になり、エコノミークラスの乗客の着席に支障をきたしていた。(60代・男性)
・飛行機内で、周りの人と近い距離なのに勝手にバチバチ撮影していました。なんか軽くでも良いから一言言ってほしい!(50代・女性)
・通勤時の駅構内のビデオ撮影。第三者の顔が映りこんでそれをSNSにアップしていると思うと朝からやる気が失せる。(30代・男性)
たしかに、人身事故が発生して人であふれかえるホームを撮影する人もけっこういますよね。「〇〇駅、人やばい!」といった投稿をしているのでしょうか。顔が写り込んでしまう可能性が大いにあるので、不快に感じてもおかしくありません。
第3位の「事故・事件現場」に関しては、状況説明のために記録するとはまた違った目的で撮影をしているときにモラル低下を感じるようです。
・同じマンションの方が飛び降り自殺をしたが、その現場を上の階からスマホで撮影されているのをこの目で見た時には大ショックを受けました。(60代・女性)
・人身事故現場や火事の火を消しているときに救命をしている人や通行人の邪魔になっているのに動画を撮っている人が多くびっくりする。(30代・女性)
めずらしいからというのが、撮影理由なのでしょうか。不謹慎や迷惑だと捉えられても仕方ないでしょう。
撮影モラルが低下した一番の要因とは
さて、撮影モラルが低下した一番の要因は何なのでしょうか。複数回答可でまとめたランキングを見てみましょう。
第1位:インターネット・SNSの普及(77.0%)
第2位:スマホ(カメラ)の普及(76.0%)
第3位:道徳・倫理教育の不足(65.0%)
第4位:罰則の不足・認知不足(33.4%)
第5位:世間の無関心(24.8%)
たしかに、インターネットやSNSの普及は大きな影響を与えているでしょう。いいねやコメントを求めて、よりめずらしくてよりインパクトのある写真や動画をとろうと躍起になっている人もいます。
いつも持ち歩いているスマホで撮影できるようになったので、不快な撮影モラル低下のシーンを目撃することも増えたのでしょう。とはいえ、「いけない」と思いながら撮影した経験がある人は78.3%にも及んでおり、他人の行いを指摘するだけではなく、自分の行動も振り返らないといけないかもしれませんね。
まとめ
今回の調査で、とりわけ観光地や公共交通機関、ライブ・イベント会場で撮影モラルの低下を感じている人が多いことが分かりました。
観光地では気分が高まっているので、勢い余って「少しくらいいいか!」と大胆な行動をとってしまうこともあるようです。訪日外国人のマナー違反が問題視されていますが、日本人も意識したい課題ですね。
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