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「無理せず働きたい」令和現役世代。「退職代行サービスを利用してでも辞めたい」その背景とは

LIMO / 2019年11月28日 19時15分

「無理せず働きたい」令和現役世代。「退職代行サービスを利用してでも辞めたい」その背景とは

「無理せず働きたい」令和現役世代。「退職代行サービスを利用してでも辞めたい」その背景とは

「転職」は「スキルアップ」「年収アップ」を目的にする方が良いでしょうが、なかには「ブラック企業から脱出したい」との考えから転職を選択する人もいます。

今回は、「逃げの転職」や「退職代行サービス利用の転職」エピソードと、令和の現役世代の「キャリア意識」について考えていきます。

転職で年収アップができる年代

今の給料に満足していない、より高い年収を目指したい…そう感じたら、転職をするのも1つの方法です。とくに30代は、転職による年収アップに期待できるタイミング。ここで、転職情報サイト「doda(デューダ)(https://doda.jp/)」の公表データを見てみましょう。

この調査結果(※1)によると、転職での報酬アップ率が最も高い年代は「20代後半~30代前半」となっており、専門商社や人材サービス、金融関連では平均15%も上昇しています。なお、ここでの「年収アップ成功者」は職前の年収が300万円以上かつ年収アップ額上位6,000人を指しています。業界ごとの平均年収や会社の業績をチェックしながら、年収アップを狙った転職も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

職場が辛い…そんなときにも「転職」という選択肢を

転職で得られるメリットは、年収やスキルを上げるチャンスがあるだけではありません。職場が辛いと悩んでいる人にとっても、その状況を大きく変えることができます。収入面以外の理由で転職をした人に、その経緯を聞いてみました。

「『たまたま採用されたから』という理由で働き続けていたものの、30代になってどんどんモチベーションが下がってしまいました。仕事を任されても思うように進められず、憂うつな気分に…。自分に合っていない仕事だと判断し、別の業種に転職しました」

「いわゆる『ブラック企業』で、毎日サービス残業の日々でした。休日出勤も多く、日中は疲労でぼんやりすることもしばしば。このままでは身体がもたないと危機を感じたため、評判のいい企業に転職しました」

「女性ばかりの職場だったのですが、人間関係がギクシャクしていて耐えられませんでした。休み時間には悪口を言い合ったり、露骨な嫌がらせを目撃したり…。今では男女半々の職場に転職でき、平和な日々を送っています」

退職代行サービスを利用した際に気をつけることは

このように、モチベーションの低下や人間関係の問題などにより、転職の道を選ぶ人も少なくありません。とはいえ、パワハラや職場のいじめなどで「退職」を言い出しにくい場合もあるでしょう。なかには、「自分の代わりに退職手続きを進めてほしい」と退職代行サービスを利用する人もいるようです。

退職代行サービスを利用することで、有給休暇が残っていればそのまま退職できる場合もあります。しかし、退職代行サービスが「会社に行かなくても良い」「引継ぎしなくてもよい」ことを保証するものではありません。

また、退職代行サービスを利用して思わぬ結果になったケースも存在します。その具体例を見てみましょう。

「退職代行サービスから退職届を出してもらったが、『人手が足りていないから』と拒否されてしまいました。なんとか押し通せましたが、何度も引き止められて、結局、退職代行サービスを利用しても大変だった」

「依頼した退職代行サービス会社は、ただ『退職届』を届けてくれただけです。未払いになっていた残業代の請求はもちろんできませんし、退職金や退職日などの調整も基本的に頼むことができません。『口コミが良かったから』という理由で退職代行サービス会社を選んだのですが、弁護士がいなかったので、結局退職まで大変な思いをしました」

「上司からの電話が頻繁にかかってきました。『引継ぎしないなんて、社会人としてどうなんだ』というメッセージまで…。もう会社と関わりたくないから、このサービスを利用したのに…」

交渉に関する業務は弁護士しか携われないため、弁護士が在籍、もしくは契約している退職代行サービスを選ぶと安心です。万が一職場から引き止めや説得をされてしまった場合、退職の意志を曲げないのも大切。自分の気持ちを尊重し、満足の得られる結果を目指しましょう。

「無理せず働きたい」と思う現役世代

1st Penguin㈱が2019年8月に行った「キャリアに関するアンケート調査」(※2、調査対象:東京都内在住で年収400万~800万円の22~35歳男女、転職経験1回以上の111名)によると、「これからどのような働き方をしたいですか?」という問いに対し、もっとも多かった回答は「成長できる働き方」(37.8%)、「スキルを身につけられる働き方」(36.9%)となりました。実力をつけられるような職場環境を求めていることがうかがえます。

それと同時に「無理をしない働き方」(31.5%)も多くなっています。

20~30代は働き盛りだからこそ、「ブラック企業」に多くの時間を捧げてしまう人もいます。「働き方改革関連法」が順次施行されている影響や、「残業時間が長い方が評価される」というような働き方に、魅力を感じない若者が多いのでしょう。また、自分の働き方に悩んでいる人が多いともいえます。

「人生100年時代」長い人生、無理せず仕事を続けられるような長期的な視点をもつ現役世代。確かに老後資金など金銭的な心配はありますが、健康だからこそ働き続けられ、医療費を抑えながら長生きできます。長く働くことを視野に入れながら、1つの会社、1つの職にしばられない「働き方」を模索しても良いでしょう。

また働く場所も「東京」「日本」にしばられる必要もないのかもしれません。様々な働き方、生き方を視野に入れながら今後を考えてみるのも良いでしょう。

まとめ

まだまだ未来のある20~30代は、今後の働き方を見直すべき時期でもあります。今の収入や職場の環境に不満を感じている方は、転職で新たなチャンスや環境を手に入れてみては。退職代行サービスを利用する際は、対応している業務内容やトラブルのリスクをチェックしておくのもポイントですよ。

また転職を考え始めたら、同時に「働き方」「生き方」を再考してみるのも良いでしょう。「ブラック企業」に勤めているときは、忙しくて何も考える暇もないかもしれませんが、今後をしっかり見据えて動くことが重要です。

【参考】
(※1)「転職で年収アップするのはこんな人(https://doda.jp/guide/manual/1/004.html)」doda
(※2)「キャリアに関するアンケート調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000045908.html)」1st Penguin

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