大阪小6女児誘拐「家出したい」つぶやきに群がる危険な大人

LIMO / 2019年11月27日 11時15分

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大阪小6女児誘拐「家出したい」つぶやきに群がる危険な大人

ビジネス、今日のひとネタ

2019年11月17日に大阪市に住む小学6年生の女児が行方不明になり、6日後に栃木県で保護され、誘拐容疑で35歳の男が逮捕されたというニュースは皆さんご存じでしょう。伊藤仁士容疑者と誘拐された女児はTwitterで出会い、Twitterの「ダイレクトメッセージ」という非公開でメッセージを送り合える機能を使ってやりとりをしていたようです。伊藤容疑者は調べに対して「SNSで助けを求めていた子を助けてあげた。正しいことをした」という内容を供述しているといいます。

そのダイレクトメッセージ機能について、Twitterで話題になったツイートがありました。RinSuzuki@Durandal(@RinSuzuki _FF)さんが「今女子中学生が『家出したい』とつぶやくとこー言うメッセージが大量に来るらしい…」と述べつつ載せた画像には、「家出したい」とつぶやいたアカウントに届いたダイレクトメッセージが映っていました。そこには次のようなメッセージが10件以上もあったのです。

「とめよーかー?」
「泊まる場所決まっちゃいました?」
「お近くですけどお助けしましょうかー?」

実際にTwitterで「#家出」というハッシュタグを検索すると、「家に帰りたくないために泊まる場所を探している」という未成年者のツイートがたくさん出てきます。そこではダイレクトメッセージの有無は確認できませんが、「泊めてあげる」という反応が数件は寄せられるといわれているのです。

SNSが発展した現在、未成年者の家出は昔とは変わってきているのかもしれません。事件の発生から10日が経ちましたが、この記事では今回の事件に関連して、ネット上で見られるさまざまな意見や反応をまとめてみました。

「下心見えてて気持ち悪い」

ネット上では、上記のツイートに衝撃を受けたという声や、「泊めてあげる」と声をかけた大人に対しての非難の声が多数寄せられています。

「怖い」
「吐き気すらする…」
「親切心に思えないの私だけ?狙ってるようにしか思えない」
「確かに、家出にはDVから逃れたいってケースもあるから一概に止めることが良いわけじゃないけど、コレは下心しかないでしょ…。下心がなかったらシェルター的な施設を自力で探させて避難するように促せば良いだけ」

未成年者は判断能力が必ずしも十分なわけではありません。そのため、本当に家出をしたいと思っていたり心が弱っていたりすると、私たちから見れば下心が丸わかりのメッセージでも、魅力的な誘いに見えてしまうのかもしれません。弁護士の冨本和男さんは、2カ月ほど前に今回とよく似た事件が起こった際に「シェアしたくなる法律相談所」の記事で、「親切心で泊めたとしても原則としては未成年者誘拐罪が成立するのではないか」という見解を述べています。

「家庭環境にも問題があるのでは?」

容疑者に非難が集まる中、女児に「家出をしたい」と思わせるような家庭環境を問題視している声も少なからずありました。

「小6女児見つかったやつ、みんな35歳の男のこととかスマホ禁止にしろとかばかり言ってるけど、『SNSで知り合った男の家に大阪から栃木まで行く』ことを実行させた家庭環境が一番問題でしょ…苦しくて逃げ出したかったんだよ…」
「なにより、女の子が家にも帰りたくなかったって言ってたってニュースでやってましたからね…そうとうな家庭環境だったんじゃないかなって思いますね…」
「この女児の家庭環境(特に親の素行)を改善し更正させないと解決にならない」

たしかに女児が無事に発見されたことを喜ぶだけでなく、女児がSNSで助けを求めるような家庭環境にも目を向けなければならないのかもしれもせん。

それに対して、「いや、家庭環境に問題があることにつけこむ男を批判しないと」などの意見も見られました。家庭環境や女児のSNSの使い方などに非難の目が向きがちな一方で、当たり前ですが、未成年者を連れこんだ男性が悪いことは忘れてはいけない事実です。

子供がSNS犯罪に巻き込まれないために

警察庁によると、2018年にSNSを通じて犯罪被害にあった未成年者数は1811人でした。前年の2017年は1813人で、近年増加傾向にあったSNSに起因する被害児童数は前年比では横ばいだそうですが、もちろんこの数字が実際に起こっている事件のすべてではなく、表面化していない事件もあるでしょう。

親御さんにとって、このようなSNS犯罪に子供が巻き込まれないための自衛手段はあるのでしょうか。全国ICTカウンセラー協会の代表理事・安川雅史さんは、テレビ朝日系「報道ステーション」の取材に対し、「スマホ世代に親ができること」として以下の2点を挙げています。

・やりとりは現実社会の友達限定に
・スマホはリビングで使う習慣をつける

また、警察庁によると、SNSを通じて被害に遭った児童の80%以上がフィルタリングを使用していませんでした。フィルタリングとは、子供がアダルト関連や違法サイトなど有害情報などを閲覧できないように遮断してくれる仕組みです。先ほども述べたように、未成年者は必ずしも判断能力が十分ではありません。このような仕組みを使って守る方法も視野に入れるべきでしょう。

子供がスマホを持っていれば、どこでも連絡が取れるなど、便利なことがたくさんある反面、余計な危険を招く恐れがあります。子供が犯罪に巻き込まれないよう私たちにできることは何か、しっかりと考えていきたいものですね。

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