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ハラスメントに神経質すぎる職場で起きた面倒臭さ〜みんながビクビク!?

LIMO / 2019年11月30日 20時15分

ハラスメントに神経質すぎる職場で起きた面倒臭さ〜みんながビクビク!?

ハラスメントに神経質すぎる職場で起きた面倒臭さ〜みんながビクビク!?

セクハラ、パワハラ、マタハラ、スメハラ…挙げだしたらキリがないほど、ハラスメントが取り沙汰される今の社会。ハラスメントは確かに悪いことですが、ハラスメントだと騒ぎすぎて息苦しい職場環境になっていることもあるようです。

そこで今回は、ハラスメントに敏感になりすぎて居心地が悪くなったところがあると言う3人に話を聞いてみました。

男性上司と雑談ができない?

メーカー勤務のAさん。20代半ばで非常に愛嬌のある女性ですが、最近困っているのが男性上司との付き合い方だと言います。

「最近はセクハラ研修が頻繁に行われていて、男性上司がビビってしまっている。ちょっとした日常会話であっても、『これもセクハラになる?』と聞かれることもあって、居心地が悪い。こちらが普通に話したいことでも、相手が『これはセクハラにならないかな?』と気にして答えてくれていると思うとやりづらい」とのこと。

Aさんの会社のセクハラ研修資料には、いくつかの雑談らしき例題が書かれており、その下に「このような何気ない会話でも相手の受け取り方次第でセクハラだと思われる可能性があります」と書かれているのだそう。

「相手の受け取り方によって、とかあいまいな書き方をするのがよくない。それだと、明らかなセクハラ発言であっても、セクハラになるかどうかは言われたほうの『受け取り方次第』になってしまう」と言うAさん。

「それでは研修の意味はないと思う。人によってNGラインが違うのは事実だから、ガイドライン化したり定義を作ったりするのは難しいと思うが、だからと言って受け取り手に丸投げするのは賢明ではない」と憤りをあらわにしました。

ただの雑談であっても、セクハラかどうか考えながら話をしなければならないとか、「これってセクハラ?」と聞かれたりするというのは非常に不便なもの。

明らかなセクハラ発言でも「これってセクハラ?」と正面切って聞かれてしまうと、かえって「セクハラです」とは言いにくいのではないでしょうか。逆に不便な職場になってしまっていますよね。

気の置けない上司と飲み会にも行けない

IT企業で働くBさんは、気の置けない上司や同僚と飲みに行けないと嘆きます。「最近はパワハラ、アルハラと騒がれることが多く、仲のいい上司や同僚と気軽に飲みに行けないのが心底残念」と言います。

会社で「飲み会禁止」というルールがあるわけではないそうですが、Bさんの部署では「原則」飲み会禁止。「上司は原則飲み会禁止とすることで、後輩や部下など立場の弱い人間が感じる断りにくさに気遣いを示した。飲み会禁止なら、後輩や部下が誘われることもない」のだそう。

「後輩や部下の中には会社の飲み会を好ましく思わない人もいるから、そういう人にとってはいい環境だと思う。でも自分のように上司や同僚と飲みに行きたいタイプにとっては、気軽に誘い、誘われることもなくなって寂しい」と言うBさん。

「実は上司も飲み会に行きたくないから原則禁止にしたのかと変に勘ぐってしまって誘いづらくなった」と悲しそうにしていました。

行き過ぎたハラスメント禁止の風潮は、職場の人たちに新たなフラストレーションをもたらすこともあるようです。ハラスメントを防止することは大事ですが、結果が居心地の悪さでは本も子もありませんね。

ゴルフコンペや同好会活動も激減

一方、金融機関に勤めるCさんは、ゴルフコンペや同好会活動が激減したことで楽しみが減ったと話します。

「ハラスメントを食い止めようと人事部が躍起になっている。関係ないところまで制限しようとしてきて、正直面倒に感じている」とのこと。

その結果、年に2回、恒例だったゴルフコンペも中止に。理由は、飲酒やゴルフの強要がパワハラにあたるからだそう。

「ゴルフコンペなんて好きなもの同士で回って強要やパワハラはないのに、参加する女性が少なくて見た目から『何かを強要しているように見える』のだと。実情を知らないでそういう制限を課してくる人事部に嫌気がさす」と話します。

同じく同好会の活動も制限されることに。新しく入社した人を同好会に誘うときにも気を遣うらしく、「今までみたいに気軽に『一回お試しで参加してみなよ』と誘えない雰囲気になっている」と言います。同好会のように共通の趣味を持った者同士で楽しむ時間も制限されるのはツライですよね。

「うちの会社の人事部から配信されたハラスメントに関するメールでは、『当人同士だけの問題ではない。第三者がどう思うかも考慮に入れるべき』と書かれていた。当人同士がふざけあっているのを見た周囲の人がハラスメントだ、なんて言ってくるとしたら、もう何もできない。執務室内で話すのも怖くなってしまった」と嘆いていました。

まとめ

どういう言葉がNGなのか、何をしたらNGなのかという基準が明確ではないことが人々を困らせているようです。また、ハラスメントかどうかというのが受け取り手にゆだねられていること、さらに当人同士だけではなく第三者から見てハラスメントだと感じるかどうかというところまで気を遣わなくてはならないとなると大変です。

これでは、職場でのコミュニケーションが苦痛に感じるのも無理ありません。そうならないように、ハラスメント防止策を講じるにしても考える必要がありそうですね。

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