実在する「働かないで生きている人たち」。どうやって生計を立てているの?
LIMO / 2019年11月30日 18時45分
![実在する「働かないで生きている人たち」。どうやって生計を立てているの?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_14631_0-small.jpg)
実在する「働かないで生きている人たち」。どうやって生計を立てているの?
あくせく、忙しく毎日働く人からすると想像もつかない話かもしれませんが、世の中には「働かずに生きている人たち」が存在します。最初にお断りしておくと筆者は「働かないで生きている人達が勝ち組、働かないと生きていけない人たちが負け組」などと言っているわけではありません。そして働かずに生きていく、という状態は自然になるものではなく、その状態を目標に戦略立てて実現させる類のものです。
今回は筆者の知る「働かないで生きている人たち」の事例を取り上げます。
永久に稼ぎ続ける不労所得は不可能
ネットを見ると、あちこちで「ワンクリックで月収100万円!」「南国ビーチでジュース飲んでいても勝手にお金が入ってくる!」とやけに景気のいい話が出回っています。ネットビジネスで売り上げが立つ仕組みを構築することで、自分が働いて稼ぐのではなく、仕組みに働いてもらって稼ぐことを指します。
が、結論を先にいえば世の中に「永遠」はありません。哲学的な問いのように聞こえますが、ビジネスについてもこれは同じです。仕組み化すれば自動的に収益が立つビジネスとしては「アフィリエイト」「情報販売」などがあげられますが、このようなビジネスとてその収益が永続するわけではないのです。
知人のアフィリエイターは、一時期月収500万円を超える報酬を得ていました。頑張ってサイトを作り上げたら、後は半自動的にポンポン稼ぎ続けていましたから、彼は1日1時間、2時間の軽いプチメンテナンスをするだけで後はすべて自由時間です。が、そんな彼のサイトは現在、Googleのアルゴリズムアップデートや、ライバルの台頭で月収30万円前後まで落ち込んでいます。
ビジネスの環境は、刻一刻と変化します。今は稼げても、それを継続するのは簡単ではありません。資産運用においても、投資先が未来永劫存続するわけではなく、不動産も老朽化し金融投資も投資先の倒産もありえますから、「100%永久に完全放置」は超売れっ子漫画家や歌手が印税を取得し続ける事例を除き、ほぼありえないのです。
永久不労所得はムリでも、半不労所得は可能
永久に続く不労所得はほぼ不可能でも、半不労所得は可能です。
筆者のお世話になっている人で、東京の一等地に商業ビルを持っている女性がいます。彼女は生まれた時から両親が不動産をいくつも持っており、生まれた時から不動産賃料収入で生活をしています。
商業ビルには店舗やオフィスが入っており、入退去が時々あっても抜群の立地ですから、すぐに次の入居者が決まります。この不動産賃料収入から得られる収益は、彼女の生活費を上回っていますから、ただ生きているだけで収益が増え続ける構造になっています。
この余剰収益をまた別の投資に回しますので、さらに収益を積み上げる好循環を実現させています。こうなると、半不労所得になります。天災やテロで建物が破壊されたり、退去者が出続ける事態に陥らない限りは、あまり手がかかることはありません。
また、大学生の時から月収50万円をコンスタントに稼ぎ続ける人もいます。
彼は元々、かなり太っていてそこから苦心惨憺して大幅なダイエットに成功しました。そのダイエットの方法があまり世間で知られているものではなく、ダイエッターにとって取り組みやすいことから、彼のダイエット方法は一部から支持されています。
彼はそのダイエットの手法をデジタルコンテンツとして販売しており、息が長くポンポンとコンスタントに売れ続けています。テクノロジーの発展で、技術が陳腐化するITなどと異なり、ダイエットは「消費カロリー>摂取カロリー」というシンプルな構図を作れば実現出来ますから、本質的な手法であればいつの時代もあまり変わりません。そのため、法改正や技術の進展によるコンテンツのメンテナンスも必要ないのです。結果、彼は一度作ったダイエットプログラムで収益を取得し続けているのです。
投資でもビジネスでも、半不労所得は可能ですし、そうした人たちをそれなりに見てきましたので、世の中に存在することは間違いないのです。
働く必要のない人ほど働く
興味深いことに、もう働く必要のないような立場の人ほど、一生懸命働くものです。前述の不動産投資家やビジネスマンも、その気になればもうあまり働く必要はありません。が、ビジネスや投資が楽しくて積極的に行動し、収益を高める努力を続けています。
働く必要がない人ほど、ビジネスや投資、その他あれこれせっせと働くのです。「もう働かなくても生きていける」というのは本人ではなく、周囲が勝手にそう言っているだけで、当の本人は見えないところで「楽しく働く」、ということをしているのもまた事実です。
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