これからのスターはSpotifyから生まれる?あいみょんブレイクからみる、「新世代型女性アーティスト」とは
LIMO / 2019年12月1日 19時45分
![これからのスターはSpotifyから生まれる?あいみょんブレイクからみる、「新世代型女性アーティスト」とは](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_14644_0-small.jpg)
これからのスターはSpotifyから生まれる?あいみょんブレイクからみる、「新世代型女性アーティスト」とは
どの時代でも、その時代を象徴するような“女性シンガーソングライター”の音楽が街に溢れています。振り返るとどの世代の人でも青春時代を一緒に過ごした楽曲やシンガーソングライターがいるのでは!?
今回はそんな女性シンガーソングライターの魅力を分析し、これから注目すべきアーティストを紹介します。
女性シンガーソングライターの歴史
そもそも、シンガーソングライターとはどのようなアーティストのことをいうのでしょう。数多くのアーティストがいる中で、Wikipediaによると「基本的に自ら歌う曲の、作詞、作曲(歌手によっては編曲も自ら行う事もある)を自分自身で行うポピュラー音楽においての歌手を指す。」と、されています。
そもそも日本では曲を作る作曲家・作詞家と歌を歌う歌手は分業で行われることがほとんどでした。歌謡曲がそれらの曲にあたると言われています。その後自身で作詞作曲した曲を歌うアーティスト=シンガーソングライターという定義が海外で生まれました。
日本では1972年の吉田拓郎のブレイクをきっかけに、シンガーソングライターという言葉が広まっていったと言われています。その翌年あたりから荒井由実(松任谷由実)や中島みゆきなど女性のシンガーソングライターが多数登場し、今もなお愛される1つのジャンルが確立されたのです。
ヒットの理由の共通点は?
どの世代もヒットする女性シンガーソングライターの共通点といえば、口ずさみたくなるメロディーはもちろん歌詞にあるのではないかと考えます。
中島みゆきの「糸」は1992年にアルバム収録された曲ですが、2019年のカラオケランキングでも常に上位にランクインするなど世代を超えて人気の曲。温かい愛が描かれた歌詞の内容をもとに、2020年には映画化が決定したニュースも記憶に新しいです。
一方で”うらみますあなたが死ぬまで”と恋愛における嫉妬や苦しみなどを赤裸々に歌った楽曲も人気です。椎名林檎や宇多田ヒカル、aikoなど日本を代表する女性シンガーソングライターたちは、それぞれ言葉や個性は違いますが、誰もが胸に秘めた気持ちを表現している歌詞が魅力です。
まさに心の内を代弁してくれ、幸も不幸も共感できるのが女性シンガーソングライターの魅力なのではないでしょうか。近頃ではあいみょんの活躍が目覚ましいと思いますが、彼女の言葉にも少し過激な表現や心に沁みる表現もありとても個性的です。
そのどれを切り取っても素直な等身大の女性の世界観を表現していて、多くの共感を生んでいると言われています。そんなあいみょんが時代を代表するシンガーソングライターになったのは、これまでヒットの条件だったCDが売れた、TVで取り上げられたということがきっかけではないのです。
ブレイク間違いなし!?あいみょんを輩出したSpotifyにみる新世代型女性アーティスト
あいみょんは昨年「マリーゴールド」という曲がヒットし、紅白歌合戦へ出場、武道館ライブなどを成功させました。実はこの曲、CDシングルのセールスランキング(Billboard JAPAN)だけを見ると、最高位は24位とトップクラスのヒットではありませんでした。
一方ストリーミングでの再生数をみると、発売週以降に徐々に順位を上げ何十週にもわたって上位5位以内を保っていました。つまりあいみょんのヒットは「Spotify」や「Apple Music」といったストリーミングの普及があったからなのです。そこから人気に火がつき、CDアルバムが売れてテレビに出演を果たすというような、これまでとは違う支持のされ方は、「新世代型」といっても過言ではありません。
この新世代型のアーティストの人気を盛り上げているのが、ストリーミングサービスSpotifyが新人アーティストを発掘する「Early Noise」という企画です。
あいみょんも2017年に選ばれていて、2019年には紅白歌合戦への出場も決まったことが話題のKing Gnuも選出されており、まさに次にブレイクするアーティストを予言する企画となっています。
そんな企画で今年選ばれたのが、京都出身のシンガーソングライター中村佳穂。ソロ、デュオ、バンドなど形式にとらわれずライブを行う彼女は、抜群の音楽センスとライブパフォーマンスが話題です。
ASIAN KUNG-FU GENERATIONの後藤正文が設立した『APPLE VINEGAR -Music Award-』でもアルバムが大賞を受賞するなど、すでにアーティストからも注目されている存在です。
同じく今年選ばれた、姉妹によるピアノ連弾ユニットkitriもシンガーソングライターとは称されてはいませんが、オリジナル楽曲は姉妹どちらかあるいは2人で作詞作曲している楽曲がほとんどで、優しい歌声と繊細な演奏が魅力です。この2組のように、あいみょんのヒットに続きCDやTVだけではなく、ストリーミングからも脚光を浴びるアーティストたちの動向にこれからも目が離せません。
まとめ
多くの共感を生み、愛される女性シンガーソングライター。音楽の聴き方が変わるにつれ、さらに多くの音楽に出会える場も増えたのでは。あなたの心に寄り添う1曲・シンガーソングライターを見つけてみてはいかがでしょうか。
【参考】
Spotify(https://www.spotify.com/jp/)
『シンガーソングライター』ウィキペディア (Wikipedia): フリー百科事典
『カラオケランキング(https://www.joysound.com/web/karaoke/ranking/all)』 JOYサウンド
『あいみょん「マリーゴールド」ランキング推移(http://www.billboard-japan.com/chart_insight/detail?kind=h100&main=131321&date=2019-04-22&rank_or_point=rank#graph_sort=&rank_or_point=rank&show_week=60)』CHART insight Billboard JAPAN
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