「年末ジャンボ」2015年から当たる確率は半減?それでも「買ってしまう」心理とは

LIMO / 2019年12月1日 18時45分

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「年末ジャンボ」2015年から当たる確率は半減?それでも「買ってしまう」心理とは

みなさんは宝くじを購入したことがありますか? よく買っている、年末だけ買う、今まで一度も購入したことがない等、さまざまな方がいることでしょう。

今回の記事では、「宝くじをつい購入してしまう人の心理」や、「宝くじでお金持ちになることができる人はどのぐらいいるのか?」といった点についてみていきましょう。

「分かっているのに…」宝くじを買ってしまうのはなぜ?

年末ジャンボ宝くじを毎年購入するという人に、購入理由を聞いてみました。

「買ってから当選番号が発表になるまでの間が好きなんです。『車買うぞ!』とか『会社に辞表たたきつけてやる!』とか。心のどこかで無理かなとは思うけれど、でも当たれば、それが実現するんです」(20代女性)

「普通に働いていても『億』の金額を手にするなんて無理。でも、数百円とか数千円払うだけで、可能性はゼロじゃなくなる」(30代男性)

「『1等が1本、前後賞1本ずつしかない』とか言われれば、あきらめますが、当選本数は2桁!いやあ、当たるんじゃないかって気がしませんか」(40代男性)

確率的に低そうだと分かっているものの、宝くじをつい購入してしまう…そこには経済学的な心理が働いているようです。「確率加重関数」という作用で、これは「人間は小さな確率を実際よりも大きく感じ取る」という影響を受けているのです。

たとえば飛行機について、事故の発生確率は低いけれど、航空機の事故って多い気がする、飛行機が怖い…という思った経験はありませんか? 宝くじにおいても、実際の当選確率は低いのですが何となく「自分には当たりそうな気がする」のです。

「年末ジャンボ宝くじ」の払戻率はどのくらい?

宝くじのなかでも人気の「年末ジャンボ宝くじ」は1等の当せん金額が7億円(第770回全国自治宝くじ)となっています。1等は24本、前後賞1億5000万円が48本、2等の1000万円も72本、3等の100万円であれば2400本もあります。

ちなみに、今年の「年末ジャンボ宝くじ(https://www.takarakuji-official.jp/special/nj2019/product/product.html)」(第818回全国自治宝くじ)は1等(7億円)が23本、前後賞(1億5000万円)が46本、2等(1000万円)が69本、3等(100万円)が2300本となっています。

これを多いと感じる人もいれば、やっぱり少ないと感じる人もいるでしょう。「当せん金額の総合計」は「発売総額の5 割に相当する額をこえてはならない」という制限があり、「当せん金付証票法(第5条)(https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=323AC0000000144)」の規制を受けているのです。

《第770回全国自治宝くじ》
• 1等:7億円(24本数)
• 1等の前後賞:1億5000万円(48本)
• 1等の組違い賞:10万円(4776本)
• 2等:1000万円(72本)
• 3等:100万円(2400本)
• 4等:10万円(9万6000本)
• 5等:1万円(48万本)
• 6等:3000円(480万本)
• 7等:300円(4800万本)

「年末ジャンボ宝くじ」(第770回全国自治宝くじ)を参考にすると、全24ユニット(1ユニットは1,000万枚)、発売総額は1440億円でした。

当せん金を全部合計してみると707億9760万円となります。この「約708億円」を発売総額の「1440億円」で割ると
708億円÷1440億円=49.166%
となり、確かに発売金額に対して半分程度という制限に収まっています。また、1枚(300円)あたりの当せん金の最高額も「販売金額の250万倍まで」という制限があり、
最大の当せん金7億円÷300円=約233万倍
このように制限範囲内に設定されています。

宝くじのユニットと確率

宝くじの抽せん券は、100000番~199999番の10万枚で、さらに「組」が01組~200組まであります。

10万枚×200組=2000万枚

この2000万枚を1ユニットと呼んでいます。抽選の際には「組」と「番号」の組み合わせで当せん番号が決まりますので、販売される各ユニットに当せん番号があります。

ちなみにこの「年末ジャンボ」ですが、2014年までは「1ユニット=1000万枚」でした。2015年から組が100から200になり、その分1等の賞金額が高くなっています。当たる確率は、単純に考えると半分に低下したわけです。

今年の年末ジャンボでは23ユニットありますので1等も23本。もし、1ユニットをすべて買い占めることが可能であれば、理論上は1等が当たる見込みです。

ただし、1ユニットをすべて購入するには300円×2000万枚=60億円が必要です。1等以外にも前後賞・組違い賞なども当たりますが、そのコストは膨大となります。

宝くじの当せん金に税金はかからないものの、このような確率やコストをどう捉えるかは個人の判断によるでしょう。
そして宝くじには「売れ残り」があります。それを考えると、実際に換金される当選金はさらに少ないのかもしれません。

売上げ減少傾向の「宝くじ」ピーク時に比べ3割減

「夢を買う」と言われている宝くじの売れ行きが減少傾向にあります。総務省の「宝くじの現状と課題について(http://www.soumu.go.jp/main_content/000583736.pdf)」によると、2017年度の宝くじの売上額は7866億円。ピーク時(2005年、1兆1045億円)に比べると3割減少し、ナンバーズやロトなどの「数字選択式宝くじ」も同様の傾向にあります。

このような売れ行きの低下には、最近の投資の広がりが影響しているようです。NISAやiDeCoなど節税になる投資方法もあり、投資が以前より身近な存在になっています。「お金を増やしたい」を達成するための選択肢の増加が、宝くじ購入の減少に影響していると考えられています。

さいごに

「宝くじを当ててお金持ちになるぞ!」と意気込みたいところですが、数字としてみてみると、現実的には、やはり宝くじが当たる可能性というのは少々低めのようです。そこで、宝くじで「夢」を買う一方で、自力で資産を増やすために、収入アップの勉強をしてみるというのはいかがでしょうか。「何年後までに資産をいくら増やすか」という目標を明確に設定してみるとモチベーションも向上しますよ。

【参考】
宝くじ公式サイト(https://www.takarakuji-official.jp/)
「当せん金付証票法」e-Gov
「宝くじの現状と課題について」総務省

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