モラハラ男を見分ける3つの極意。「顔は妥協すべきじゃなかった」と語る、離婚経験者の真意とは
LIMO / 2019年12月4日 18時45分
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モラハラ男を見分ける3つの極意。「顔は妥協すべきじゃなかった」と語る、離婚経験者の真意とは
『実は私、離婚したんだよね。ここ1年は連絡も取ってないから分からない』
僕が尊敬していた大学の先輩・壮太さん(仮名)と連絡がとれず、奥さんの果歩さん(仮名)に連絡してみるとこの返答。奥さんの果歩さんも大学の先輩であり、2人は学生時代から交際していました。
「まさか。ベストカップルの結婚って感じだったのに…」
僕は壮太さんの結婚式でムービーをつくるなどのお手伝いをしたこともありました。
果歩さんに何があったのか気になって尋ねると、驚愕の答えが返ってきました。
『私にブス、ババアという暴言も激しかったし、子どもに「死ね」って言ったり、とにかく家族への思いやりのなさが耐えられなかった』
壮太さんは後輩の面倒見がいいと評判の先輩で、僕も「不器用だけどやさしい人」という印象でした。
たぶん、周囲の人たちもみんな同じ評価だったと思います。いったい何があったのか、果歩さんに詳しく聞いてみました。
そもそもなんで結婚を決めたのか
夫・壮太さんは後輩からも慕われていて、絵に描いたようなやさしい先輩でした。果歩さんも同じような印象だったそうです。
果歩さんは誰が見ても「美人」というような見た目。街中を歩いているだけで写真を撮られ、ある特集で雑誌の紙面を飾ったこともあります。
一方、壮太さんはイケメンと言われることはない見た目。でも、内面の温かさがにじみ出たような雰囲気です。周囲からは「美女と野獣」と言われていましたが、僕にはお似合いのカップルに見えました。
果歩さんも壮太さんの外見で付き合ったのではなく、温かい内面に惹かれて付き合い始めたのだそう。
果歩さんは美人なので、正直どんなイケメンでも狙えると思います。しかし、果歩さんは別にイケメンに興味がなかったとのこと。『真剣に付き合うには外見より内面を重視した方がいい』と冷静に判断したのだそうです。
付き合い始めても、壮太さんの印象は変わらなかったと言います。
『結婚するのに外見は関係ないし、こういう内面が温かい人が良いんだろうな』と考えた果歩さんは、壮太さんとの結婚を決めたのでした。
結婚してから一気に態度が豹変
壮太さんの態度が急変したのは結婚してからです。
これまで「果歩」と名前で呼んでいたにも関わらず、「ブス」や「ババア」と呼ぶようになりました。
最初は冗談交じりの雰囲気だったのですが、だんだん普通に呼ぶようになっていったそうです。
その後、「お前は社会では何もできない」「お前の仕事なんて、俺なら3日で覚えられる」などと、仕事に関する暴言も始まったそうです。
果歩さんは当初こそ怒りの感情を持っていたそうですが、次第に自分への暴言は普通になり、何も感じなくなっていったとのことでした。
「まさか、壮太さんがそんな暴言を吐くような人間だったなんて…」
僕はその状況が飲み込めませんでした。すると果歩さんが『私もそう思う』と。
『私も同じように「やさしい人」だと思ってたんだよね…』とポツリ。どうしてこんなことになってしまったのでしょうか。
「顔は妥協すべきじゃなかった」真意とは
壮太さんの自宅での振る舞いはみるみる悪化しました。
妊娠中も「動きがのろい」「たらたらしてんじゃねえよ」と暴言を吐き、子どもが大きくなり、スマートフォン(スマホ)ゲームをする壮太さんに絡むと「死ね」と吐き捨てる始末。
果歩さんは自分への暴言は無視できても、子どもへの暴言は見逃せないと抵抗しますが、そうすると「クソババア、死ね!」と怒りはさらにヒートアップ。手が付けられません。
ちなみに、そのスマホゲームも課金額は1カ月最大30万円と金銭感覚もおかしかったのです。収入を一切明かさないので、その事実も離婚直前に発覚したのだそうです。
壮太さんの稼ぎはゲームに消えるので、生活費は果歩さんの稼ぎからまかなうしかありません。お金の問題は、果歩さんにとって離婚を決断させる決定打となりました。
『内面を重視したから、外見を妥協して結婚相手を選んだのに、結局内面が原因で別れるなんて。何やってるんだろうね私』
果歩さんはそう言って笑いました。
『私、しばらく男性と付き合ったりなんてしたいと思わないんだけど、次に誰かと付き合うなら、顔だけは妥協しないでおこうって思うんだよね』
『だって、どんなことがあっても顔だけは変わらないじゃん。せめてイケメンじゃないとね』
今思えばおかしかった3つの行動
壮太さんは結婚するにあたり、不安を感じる人物ではありませんでした。
女癖・酒癖は悪くない。ギャンブルはしないし借金の心配もありません。人に暴力をふるうようなこともないのです。
実際に結婚生活中に、それらのどの問題も起きませんでした。それでもこんなことになるなんて…。
『付き合ってるときには一見問題ないように見えたけど、今思えば気づけたなというポイントはある』
果歩さんはいくつか、今思えば変だったという点を教えてくれました。
① 人によって態度が大きく変わる
壮太さんは基本的には誰に対してもやさしい人なのですが、一度「こいつは大丈夫」と感じると、とことんイジリ倒すような人でした。
自分の方が上と思うと、さんざんイジリ倒し、ゲラゲラ笑っていました。
でも、当時はあまり嫌な感じがしていなかったんですよね。
本当にいじって大丈夫な人を選んでいましたし、コミュニティ内でもそういう人がいじられるとみんなで楽しい雰囲気になるように自然と協力できていました。
いじられる本人も周囲も「愛情表現」だと思っていました。仲が良いもの同志だからこそ、成立するものだと思っていたのです。
しかし、壮太さんはそのノリを家族や職場まで持ち出すようになったそうです。
友人のイジられ役をイジるように果歩さんを「ブス」と呼び、職場の先輩までイジリだし、職場でトラブルを起こすことも多かったとのことでした。
「まさかあの男友だち同士のノリを家族や職場でも繰り広げていたとは…」それはかなりの衝撃でした。学生時代には気づけない、壮太さんの一面に驚きました。
② 一貫して束縛がなくやさしい状態を保つ
学生時代に付き合っていた彼女なんて、ついついいろいろと求めてしまって、喧嘩がたえなかったりすることもあるのではないでしょうか。
しかし、そういった感情の揺れや動きは一切なく、一貫してそこまで求めてこない、やさしい彼氏の状態を保ったのだそうです。
交際していた学生時代に果歩さんしか知らない、壮太さんの一面というものがまるでなかったことに、僕自身もとても驚きました。
普通は交際相手には、何かしら友人とは違う内面を見せるものです。結婚してから、本当の内面がわかったということでした。それまでは「シンプルで裏表のない人だから安心だ」と思っていたということですから、怖いものですね。
果歩さんはさっぱりした性格なので、少しでも求めると、うっとうしがられるでしょう。そうなると、すぐに「別れる」と言われてしまうことに、壮太さんは気づいていたのかもしれません。結婚してから、「もういいだろう」とこれまで我慢していたものを一気に解放したわけです。
③ 実家の家族への当たりが異常にキツイ
友人にはやさしいのに、実家の家族への接し方が非常に冷たく、言葉づかいも汚くて驚いたのだそうです。
当時は「実家だしそんなものなのかな」と思っていたそうですが、実際に果歩さんが壮太さんの家族になると、実家の家族以上の汚い言葉を浴びせられるようになりました。
壮太さんは家族とは「自分のもの」のような感覚があるのかもしれません。
そんな家族を他者と思えない極端な「甘え」が、果歩さんを傷つけ続ける結果となったのです。
豹変のサインに気づくことは難しい
果歩さんは『今思えばおかしかったとわかるけど、それを当時気づけというのは、絶対に無理』だと話していました。僕もそう思います。
しかし、この記事を読んだ方は参考にできるかもしれません。
どんな人にも常にやさしいのに、家族や店員、もしくは自分より下と思った人に対しては妙に接し方が違うという人はいませんか。
付き合っているときにすこし注意してみるといいかもしれません。
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