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「分かっていたけれど、お金が一気になくなった…」大学受験にかかるお金、入学にかかるお金

LIMO / 2019年12月5日 19時15分

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「分かっていたけれど、お金が一気になくなった…」大学受験にかかるお金、入学にかかるお金

この春、大学に長男を入学させたUさんのお話です。

「学校や塾の説明にもあったし、先輩ママからもさんざん言われていました…。受験には、すごくお金がかかるよって。とはいえ、受験の時期はとにかく必死。納付期限までに収めないとあれができない、これができないと言われて。とにかく定期やら積立やらを崩して、必要だと言われたお金はすべて支払っていました。
でも、大学の入学式が終わって、あらためて通帳をみて実感しましたね。ものすごいお金を使ったなあって…」

大学受験にかかるお金はいくら?

まず、大学受験にかかる費用ですが、通信教育などで知られるベネッセホールディングスが運営するサイト「Benesseマナビジョン(https://manabi.benesse.ne.jp/)」によれば、以下のようになっています。

センター試験     1万8,000円(3教科以上受験の場合。2教科なら1万2,000円
国公立大学二次試験  1万7,000円 
私立大(一般方式)  約3万5,000円(学校により異なる)

たとえば、国公立2校、私立大を2校受験するとなると、

1万8,000円(センター試験)+3万4,000円(国公立大)+7万円(私立大)=12万2,000円
これだけのお金がかかることになります。

また、遠方の大学を受験する場合は、これに交通費と宿泊費が加わります。さらに私立大学などの願書は、1通1,000円ほどする場合もあります。

実際に入学が決まれば、さらにかかる

2018年12月26日に文部科学省が公表した「私立大学等の平成29年(2017年)度入学者の学生納付金等調査結果(http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/1412031.htm)」
では、私立大学(学部)にまつわる費用は以下の通りでした。

授業料:90万93円
入学料:25万2,030円
施設設備費:18万1,294円
これらを合わせた「初年度学生納付金」は133万3,418円となります。さらに、実験実習料などを加えると、初年度に納める総計は145万5,729円に。

一方最も安い国立大でも、「初年度学生納付金」は以下のようになります。
授業料:53万5,800円
入学料:28万2,000円
計: 81万7,800円(このほかに施設設備費を徴収されるケースあり)

Uさんの言葉も頷けますね。

子どもの将来のために!毎月10万円を継続的に貯める方法

子どもの大学進学を考えている場合、少なくとも大学入学時までにこれだけの出費をすることができるようにしておかなくてはいけないということになります。

そこで、将来的に十分な教育資金を捻出できるよう、月に10万円を貯金することを目標に、今からできることについて考えてみましょう。

リボ払いには要注意

「貯金のペースを保つため、毎月の支出額を一定にしたい」と考える方もいるかもしれません。しかし、だからといってリボ払いを利用するのは避けておきましょう。

その理由は、「金利の高さ」にあります。一括払いの場合、金利は発生しません。ところが、リボ払いなら1年間で約15%の利子を払うことになってしまうのです。

仮に、15万円の買い物をしたケースを考えてみましょう。一括払いなら、金利はないので15万円をそのまま支払えばいいだけ。ところが、「月1万円の元利定額返済かつリボ払い」と設定した場合、15万円だけでなく約1万7,000円の金利を支払う必要があります。

さらに、「15万円を月1万円ずつ返済するから、15カ月間支払う」という訳でもありません。リボ払いだと、返済期間は17カ月に長引いてしまいます。

また、毎月当たり前のように決まった額を支払うリボ払いには、「自分が今までいくら払ってきたのか」「あといくら払えばいいのか」といった感覚が得られにくいデメリットも。「なぜかお金が増えない…」という方は、リボ払いが原因の可能性もあると言えるでしょう。

クレジットカードの契約内容をもう一度確認してみましょう。初めから「リボ払い」設定になっている場合もあります。

赤字状態を改善するには

今すでに赤字が続いていて、教育資金どころではない方は、まずは「1万円でも貯金をする」という目標を掲げましょう。「赤字をなくすこと」を目標にしていると、またすぐに元の状態に戻ってしまうかもしれません。だからこそ、ギリギリのラインを目指すのではなく、黒字を生み出せる状態をゴールにしておくのです。

そして、「安さを購入条件にしない」と心がけるのも大切です。「安いから」という理由だけで買い物をしていると、不要なものを購入したり、買うハードルが低くなってしまったりと、ムダづかいに繋がりやすくなります。事前に購入するものをリストアップしておくなど、予定外の買い物をしない工夫をしておくといいでしょう。

毎月10万円以上貯めている人が「やっていること」

最後に、実際に月10万円以上の貯金に成功している人の習慣を見てみましょう。

固定費にも着手する

格安スマートフォンに乗り換える、料金プランを見直すといった工夫次第で、固定費をぐっと抑えられる可能性があります。ガス代と電気代をセットにすることでお得になるキャンペーンや、大家さんとの家賃交渉などを検討するのもいいですね。

お金を使った履歴を残す

支出額を調整するには、自分の家計状況を把握することが必要です。そのため、貯金が貯まりやすい人は家計簿をつけている割合が高い傾向にあります。レシートは必ず受け取り、使った金額をしっかり控える習慣を身につけておきましょう。

ふるさと納税をする

貯金が得意な人の多くは、ふるさと納税を積極的に行なっている傾向があります。人気のある自治体をリサーチしておく、返礼率を算出してみるなど、自主的に情報を集めておきましょう。

貯金を増やすには、支出を抑えるだけではなく節税に取り組むのも大切です。お得な制度やムダを削減する方法を常に探し、お金が貯まりやすい環境を整えておきましょう。

まとめ

子どもの大学進学を考えている場合、受験期も含めて卒業までにはかなりの費用が必要になります。お子さんがまだ小さい方は、将来子どもの選択肢を狭めないようにするためにも、今からコツコツと貯めておいたほうがよいでしょう。

リボ払いの危険性やふるさと納税の内容など、まずはお金に関する知識を身につけ、支出を抑えるコツが分かれば、毎月10万円の貯金も決して夢ではないかもしれません。

【参考】
「受験にかかるお金(https://manabi.benesse.ne.jp/parent/okane/01/)」Benesseマナビジョン保護者版
「私立大学等の平成29年度入学者に係る学生納付金等調査結果について(http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shinkou/07021403/1412031.htm)」文部科学省

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