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終活は何のためにするもの? その3つのメリットと進め方

LIMO / 2019年12月8日 20時15分

終活は何のためにするもの? その3つのメリットと進め方

終活は何のためにするもの? その3つのメリットと進め方

「終活」という言葉が世の中に浸透して、しばらく経ちます。ですが、まだまだ実際に終活をしているという人は少ないのではないでしょうか。終活とは何か? どのように進めていけば良いかについて整理していきましょう。

終活って何?

終活とは、自分の死と向き合い、人生の最期までをどう過ごし、どう最期を迎えるのかについて考える活動のことです。

2009年に雑誌で紹介されてから、社会的にも注目されました。2011年の映画「エンディングノート」の公開や、2012年には「流行語大賞」のトップテン選出など、急速に社会に広まりました。

誰もが年齢を重ねると、死を意識するようになります。終活を行うことで、自分自身の人生を振り返り、現在の状況を把握することで、余生を通してできること、やりたいことなどの整理をすることができます。

終活の3つのメリット

終活をすることのメリットは主に3つあります。

1つ目は、残りの人生が充実することです。

今までの人生を振り返ることで、家族や大切な友人への感謝が生まれたり、やり残したことが明確になるなど、気持ちを整理することもできます。その上で、残りの人生をどう生きるかについて、前向きに向き合うことができるのです。

2つ目は、自分の想いや考えが家族に伝わることです。

死を迎えるというのは、孤独な気持ちになりがちです。家族への感謝や想いを形にしておくことで、自分自身の気持ちも整理されますし、残された家族に想いを届けることができます。

3つ目は、残された家族の負担を軽減し、相続のトラブルなどを回避できることです。

相続が発生した場合、どこにどれだけ資産があるかや手続きなど、まったく把握できない状況からだと残された家族の負担は大きいものになってしまいます。

あらかじめ整理しておくことで、そうした負担を軽減することができ、また遺言書で相続の方向性を明確にすることで、トラブルを回避することにも繋がります。エンディングノートや遺言書に残すだけでなく、直接話し合いをしておくのも重要です。

終活で行うべき5つの手順

では、終活では具体的に何を行うのでしょう。主な5つの手順についてみていきましょう。

① 財産の整理

まず、どこにどのような財産があるのかを確認します。年金などの収入や、預貯金や有価証券などの金融資産を把握し、適切に管理することが、有意義な残りの生活に繋がります。残された家族も、相続時の手続きなどをスムーズに行うことができるでしょう。

② 介護や医療についての整理

あなたが急に倒れ、そのまま意識不明になってしまったら…。あるいは、認知症などで物事の判断が十分にできなくなったとしたら…。

そのような時のために、治療方法や終末医療などの希望を書き記したり、かかりつけの病院や、病歴、服用している薬なども分かると、家族の精神的疲労や労力はだいぶ軽減されます。

介護状態や、万が一認知症により判断ができ来なくなってしまうような時のために、任意後見制度や民事信託についても確認しておくと良いでしょう。

③ 住まいについての方向性

身体が不自由になってしまった時にも安心して暮らせるよう、住まいに手すりを付けたり段差をなくすなどバリアフリー化することのほか、高齢者住宅への住み替えや施設への入所も選択肢になります。

自宅を将来どうするなど、今後の住まいのあり方について、意思や方向性を考えておくことが効果的です。

④ 相続の見通しをつける

まずは財産の整理がついていること、その上で、相続が発生した際に揉めないように、事前に準備しておく必要があります。そのためにも、家系図を整理し、誰が相続人になるかを確認しておきましょう。

相続財産には、不動産や金融資産以外に負債なども含まれます。遺産分割で揉めないよう、どこにどんな資産や負債があるのか、どう相続するのかの意志を遺言書に残しておくことも重要です。

相続で揉める主な要因は、相続税についてではなく、分割についてです。後々にトラブルにならないよう、しっかりと事前対策をしておきましょう。

⑤ 葬儀とお墓について

最近の葬儀には、宗教や信仰の違いだけでなく、様々な様式があります。お葬式の希望や、いざというときに連絡してほしい人についてなど一覧にしておくと、家族の苦労が軽減されます。

お墓についても、永代供養や納骨堂など後継ぎのいらないお墓や散骨など、様々な形があります。代々のお墓がない場合や、あっても入りたくない場合などは、事前に家族としっかりと話し合って準備しておきましょう。

まとめ

効果的に終活を行うために、エンディングノートや遺言書を活用するのは重要です。しかし、エンディングノートや遺言書を「書く」ことが目的になってほしくないと思います。

何よりも、終活をすることで得てほしいのは、「生きがい」や「目標」です。人生100年と呼ばれるこの時代、過去を振り返り、大切な家族や友人と残りの人生をどう充実して過ごすのかを考えるきっかけとしていただきたいと思います。

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