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幼保無償化に便乗して保育料を増額する園が続出!それって本当に正しいの?

LIMO / 2019年12月9日 10時45分

幼保無償化に便乗して保育料を増額する園が続出!それって本当に正しいの?

幼保無償化に便乗して保育料を増額する園が続出!それって本当に正しいの?

幼保無償化制度は、導入前も多くメディアで取り上げられ話題となりました。しかし導入された後も、毎日のようにネットニュースで見かけるネタです。その多くが「保育料の便乗値上げ」というもの。1万円以上も保育料が値上げされたというニュースもありました。

しかし値上げが必要な理由の説明が不十分な園が多く、税金の無駄遣いなのでは?という声も。親として、保育費負担が減る喜び以上に考えないといけないことがあるのではないでしょうか。

保育料を引き上げる幼稚園が続出

2019年10月より幼保無償化が実現しました。ただし、10月から保育料を払わなくてもいいかも!という私の期待とは裏腹に、保育料は償還払いになるとのこと。保育料が返ってくるのはうれしいけど、ボーナス的な感覚になってしまい、月々の家計の苦しさは変わらない…ましてや消費税が10%になったし、今まで以上に毎月の出費は増えました。ただこれも来年度には負担が減ると思えば、我慢できるし、ありがたいことだと思っていたのですが…。

10月になってよく耳にした「保育料を引き上げる園が続出」というニュース。中には1万円以上引き上げた園もあったそう。わが子が通う園でも、「2020年度より25,700円に保育料を引き上げます」とのお知らせが10月にありました。25,700円とは、無償になる最大の保育料です。このお知らせを聞いたとき“4月からなら償還払いではなくなるし、家計には関係ないからいいや”くらいの気持ちでした。おそらく無償化対象のお子さんを持つ多くの親がそう思ったのではないでしょうか。

でもよくよく考えてみると、「引き上げられた保育料の使いみち」「いつまで幼保無償化は続くのか」など疑問に感じることも増えてきたのです。そして保育料以外にも、10月を期に変化が訪れました。

保育料以外にも便乗値上げ

幼保無償化では保育料以外に、新2号認定をされた家庭への延長保育料の補助も実施されています。これにより一定額の補助を国から受けられることになったのですが、子供が通う園では延長保育料もなぜか増額されることになったのです。

園からの説明では「延長保育の利用者が増えることにより、先生の配置人数を増やさないといけないため」とのことでした。たしかに10月以降、延長保育を利用している子供が少し増えたように見受けられます。しかし配置されている先生は2人ほどで、以前より増えたようには思えません。

「あくまで幼稚園なので、できるだけ延長保育の利用を控えてほしい」との園側の思いもあるようです。しかし入園時に説明を受けた利用料金を念頭に仕事のスケジュールを組んでいるワーママからすると、“突然の増額は困る”の一言に尽きます。しかもそれを9月に説明されては、仕事も調整しようがありません。

さらに今までは私用での延長保育利用もOKだったのですが、「私用では基本的にお預かりできない」と通達されました。これらの変更が幼保無償化と関係ない時期にされたのなら、ある程度納得できたのかもしれません。しかし同じタイミングにされては、便乗しただけなのではないかと疑ってしまいます。

上げた保育料は何に使われる?

そうは言っても、値上がりしてしまったものは仕方ありません。保育料や延長保育料が増額されるからと、転園するわけにもいかないので現状を受け入れることに。ただ気になるのは、“増えた園の収入が何に使われるのか”ということです。保育料増額については、「先生方の給料を上げて待遇を良くしていきたい」と園長は言っていました。

降園まで子供たちの世話をし、降園後は園全体の掃除や授業や行事の製作物をしている先生方の姿を度々見かけます。子供が『先生大好き、幼稚園楽しい』と言っていることからも、よくしてくれているのだと思います。本当に先生方の給料増額に使われるのであれば大賛成です!でも保護者からは実際何に使われているのか分からないのが現状。だからこそ、行政にしっかりと調査をしてもらいたいと願います。

もうひとつ気になるのが、「無償化はずっと続くのか」ということ。おそらく私の子供が通園している期間は続くのでしょう。しかしいつか終わりがくるのだとすれば、その後の保護者たちは高い保育料に苦しむのではないかと危惧してしまいます。

子育て世代にとって、大変助かる幼保無償化。しかし無償化の財源が税金であることも、親として考えないといけないことではないでしょうか。2019年度分でも予算が100億円ほど不足すると言われており、赤字国債などが充てられる見込みだそうです。つまり借金をするということ。親の育児費を減らすために、子供世代に負担を押し付けているように感じてしまいます。

まとめ

少子化対策に打ち出された幼保無償化制度。目の前の恩恵だけでなく、今後どうなるのか見極めていかなければなりません。「自分が楽になるために、子供に負担をかけてもいい」と思う親はいないことでしょう。納得できないことは、園や行政に説明を求める必要があるかもしれません。全国各地で保育料の増額が報告されていますが、適正な増額であってほしいものです。

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